「大きいお友だち向けの記念映画」映画プリキュアオールスターズF ズシナさんの映画レビュー(感想・評価)
大きいお友だち向けの記念映画
8歳、6歳の娘ふたりと鑑賞。
公開前は20周年記念&久しぶりのオールスターズ映画ということで相当な期待感を持っていました。
娘たちともどのようなお話しなのか、どこまでのプリキュアがメイン級で活躍するのか等々話しをしながら公開を心待ちにしていました。
そしてなんといっても娘たちが喜んでいたのが念願のミラクルライトの復活!!入場ゲートでミラクルライトをゲットしていざシアターへ。。。
冒頭からサマー&プレシャス&スカイが謎の敵と対峙し共闘。そしてサマー&プレシャスが初代リスペクトの壁蹴り!オールスターらしいシーンとまなつとゆいのキャラ性格が観客を和ませます。
しかし、謎の少女プリムの登場でこの子がキーになるとは予測できるものの、話しが進んでも今ひとつストーリーの骨格がつかめない。大人の私がそうなのだから子どもたちはちんぷんかんぷんに違いない。
どこかも分からない世界で、異なる作品のプリキュアが数名のグループで行動する。かけがえのない友だち?的な関係性がみえるキャラは数名いるけど関係性が全くみえないキャラもちらほら。
何なんだこれは・・・?
最終的にはプリムがラスボスであったという流れなのだが、ただ最強でありたいという願望だけで戦っているようでキャラのバックボーンや心理が描かれない。
悪が悪である理由が分からず、そこへプリキュアが立ち向かっている。
プリキュアにおいて勧善懲悪はご法度ではないのか?
何を見せられているんだ・・・?
最終決戦で歴代プリキュアが総登場するのだが、、、薄い。
登場も戦闘も淡泊で薄い、、、。
歴代最高の呼び声も高い、NewStageみらいのともだちでの初代3人の登場シーンのような、鳥肌が立つような展開を期待していただけに、、、これは期待外れだ。
ルミナス、ミルキーローズに至っては、最終決戦に参加すらさせてもらえず。(おそらくプリキュアじゃないからという理由だと思われるのだがなぜそんな線引きをしたのか?)
爆風ジャンプなどお決まりのシーンは盛り込まれていたけど、これがオールスターズなのか?78人もいれば全てのプリキュアを細かく描けないのは百も承知だが、さすがにこれはオールスターズの冠を掛けているにしては淡泊すぎないだろうか?
「オールスターズだがらエコー出てくるよね!?」と期待していた8歳の娘。
エコー出ました、一瞬、1カットだけ、時間にして約2秒。
娘、、、ポップコーン漁ってて見逃してました(涙)
終演後、娘たちが揃ってこう言いました。
「パパ、ミラクルライトどこで使えばよかったの?」
そうです、作中でミラクルライトをキャラが掲げているシーンはあるものの、スクリーンからミラクルライトでの応援を呼びかける演出はありませんでした。
じゃ何でミラクルライト復活させたのよ?
開演前、なかなかの光量のミラクルライトを何度もを点灯させて遊ぶ娘たち。ともすれば他のお客さんの迷惑にもなり兼ねないので
「映画が始まったら使うんだから今は点けちゃだめだよ!」
と娘たちに諭した父の威厳を返してくれ(笑)
ストーリーの主軸が難解で待望のミラクルライトも使う場面なし。
子ども向けというよりは、大きいお友だち向けの記念映画といったところでしょうか。
最後に24年の映画の製作は決定してるようなので、このFがNewStageシリーズのようにこの先に続きがあるのなら、、、期待はしていませんが。
娘たちに感想を聞いたら「面白かった!」とのこと。
理由は「ミラクルライトが貰えたから」だそうです(笑)
うちの娘たちが本格的にプリキュアにハマったころにはミラクルライトの配布が無かったので、今回が初めてのミラクルライトゲットでした。
映画で使う場面はなかったけど、家で別のオールスターズ映画を観ながら使うからOKらしいです。
私は映画の内容に満足はできませんでしたが、子どもたちが満足ならそれでいいか、と思います。だって、子ども向けのコンテンツなのですから。