劇場公開日 2023年11月23日 PROMOTION

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ロスト・フライト : 特集

2023年11月6日更新

【混ぜろ、危険】これが極限の“組み合わせ新鮮映画”
航空機パニック×脱出サバイバル×パイロット&殺人犯
のバディ×超リアル展開×曲者脇役×秀逸セリフ弾幕!
ひと粒で何度もおいしい、体感40分のハイブリッド快作

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楽しいひとときというのは、どうしてこうもあっという間に過ぎ去るのだろう? 11月23日から公開される「ロスト・フライト」は、本編尺107分だが、体感はマジに40分に思える(※当社調べ)ほど没入する快作である。

作品の魅力は本記事タイトルのとおりだ。航空機パニックに脱出サバイバルが掛け合わさり、さらにパイロット&殺人犯のバディ、リアルな展開、曲者ぞろいの脇役、秀逸なセリフの雨あられ……。

言うなれば極限の“組み合わせ新鮮映画”。この記事では、とことん独自性のある映画を求める映画.comユーザーに、本作「ロスト・フライト」をフルパワーでおすすめしていく。読めば、あなたはもうチケットを買っている(かもしれない)。


【予告編】緊張感が加速するハイブリッド・サバイバルアクション!

【この映画は設定がすごい】おいしいところ全部乗せ!
全映画ファン脳内物質放出確定“4つの面白ポイント”

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本作の“尖った要素”を4つに整理してお伝えしていこう。


[面白ポイント①]航空機パニック×脱出サバイバル!
不幸中の幸い中の不幸――機長以下17人、不時着。そこは超過激な反政府ゲリラの巣窟だった!
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航空機のブレイザー119便は悪天候のなか、落雷でコントロールを失い、奇跡的にフィリピンのホロ島に不時着する。不幸中の幸いか、機長のトランス(ジェラルド・バトラー)や乗客ら17名は一命をとりとめた。が、不幸にも不時着した場所は、凶暴な反政府ゲリラが支配する無法地帯だった。

ゲリラたちが迫りくる中、トランス機長は生き残りをかけ、乗客の1人だった移送中の殺人犯ガスパール(マイケル・コルター)と手を組む――。

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本作最大の特徴は、航空機パニックと脱出サバイバルのハイブリッド。“コントロールを失った航空機”だけでも1本の映画ができるところを、そこへさらに島でのサバイバルをのっけ、さらにさらにゲリラの包囲網からの脱出も加えてくる……!

海鮮丼で例えると「ストップ」と言うまでイクラやマグロやサーモンやイカやタコやホタテやエビをどんどんぶっかけてくれるタイプの映画である。過酷な状況に絶望的な展開が重なり、快感レベルのヒリヒリが得られ、日常のストレスをぶっ飛ばしてくれること請け合いだ。


[面白ポイント②]パイロット&殺人犯のバディ!
ゲリラと戦うため、犯罪者と手を組むのか? 危険では? そもそもこいつは悪人なのか…?
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さらに具体的な面白さとして、特殊なバディにフォーカスしていこう。航空機には殺人犯(移送中につき刑事が同乗)が乗っており、この男がほかの作品にはない複雑な味わいを付与するのだ。

寡黙な殺人犯ガスパールは多くを語らず、不時着後の緊急事態にも、ただ「手錠を外してくれ」と不敵にほほ笑む。彼はなぜ殺人を犯したのか? 生粋の悪人なのか、それともやむを得ない事情があるのか? なにより、この男と手を組んでもよいものか――?

このガスパールが中盤の中心人物となり、乗客を守るためにあらゆる手段を講じたい主人公に選択を迫っていく。そしてその二律背反の苦しみを、観客もまた追体験するのである。

深みのある展開により、一層、映画の世界に没入でき、単なる大味なアクション映画ではない感覚を得られるはずだ。


[面白ポイント③]ド迫力かつ超リアルな展開!
追求された“現実の緊張”が、サバイバルアクションを盛り上げる!
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さらにさらに、物語は息つく間もなく二転三転し、主人公らの悪い予感はだいたい当たる。それでいて非現実的な展開ではなく、とことん地に足がついたシークエンスが、まさに自分ごとのような緊張感となって観客を包み込むからすごい。

リアルさの要因は製作陣にある。脚本を執筆したチャールズ・カミングは、元MI6という経歴を持つスパイ小説家。彼が飛行機に乗っているときに思いついた物語だというから、スリルに対する“実感”のこもり方が半端じゃあないのだ。

その実感は、画面の端々にいるキャラクターにもこめられている。航空機にはさまざまな人が乗っている――神経質なビジネスマン、飛行機を不安がるアジア人のカップル、気楽なバックパッカーの若者、責任感の強い客室乗務員――観客は彼ら“一般人”に共感し、「もしも自分がこの状況に置かれたらどうする?」と自然と考えるようになる。そして反政府ゲリラの面々も、人の首を断ち切ることに何の躊躇もない連中がそろっており、「捕まったら命がない」という現実が観る者の背筋を凍らせる。

現実の緊張を突き詰める製作陣により、映像は空気や匂いすらも感じ取れるほどの迫真性を帯び、観る者の脳と心を揺さぶってくる。


[面白ポイント④]そして主演は「300」ジェラルド・バトラー!
乗客の首を締めてクビになった機長役 無法の島での窮地をどう切り抜ける?
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ここでようやく詳述するが、主演はジェラルド・バトラーである。我々は彼を、親しみを込めて“ジェリー”と呼ぶ。

これまでジェリーは「オペラ座の怪人」ではタイトルロールである仮面の怪人、「300 スリーハンドレッド」では歴史的多勢に無勢で挑む戦闘民族の王など、さまざまな役どころに扮してきた。今回は一転して「ごく普通のパイロット」という設定に。普通というからには、その自慢のアクションは封印して……いるわけがない。

主人公の機長・トランスは元英空軍所属であり、退役後は大手航空会社に勤めていたが、酔っ払いの客を殴っただけでなく、チョークスリーパーで半殺しにしたことにより弱小航空会社へと移ってきた。そして不時着後の極限状況では、真っ先に死地に切り込み、自らの命を賭して乗員・乗客を守ろうと奮戦するのである。なんて頼れる男なんだ!

そして劇中ではゲリラ戦のプロに奇襲を仕掛けられるが、戸惑いながら返り討ちにする……待てよどこが普通のパイロットだ! むちゃくちゃすごい人やんけ! と頭ではツッコミつつも、ジェリーの活躍にテンションがブチ上がって仕方ない。


[これが全部、合体]一体、ひと粒で何度おいしいんだ!?
“混ぜろ、危険”級の新鮮ハイブリッド超快作が爆誕、手に汗握る映画体験に痺れよう!
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以上、本作の見どころをサクッとまとめてみたが、魅力はよく伝わっただろうか? 設定の組み合わせがほかの作品にはない非常に強いパワーとなり、観る者に新鮮な映画体験を与えてくれる快作となっている。

この映画のエネルギー、まさに“混ぜろ、危険”。ひと粒噛めば何度もおいしい刺激的な一時を、ぜひ映画館で! 次の項目では、実際に観た映画.com編集部の興奮のレビューをお届けしよう。


【本音でレビュー】想像の3倍、良かった…!曲者脇役、
秀逸セリフ、高い品質…ハラハラしすぎて体感40分!

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“設定が面白い映画”を求めてやまない映画.com編集部の記者Oが、本作を鑑賞。ネタバレなしで感想をつづっていくので、参考にしていただければ幸いだ。


[正直に言います]予想以上に“しっかり面白い”!
変に大味にならず、シビアな緊張感を尖らせ、“良さ”をとことん追求した高品質な渾身作
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記者O:まず結論から言うと、「ロスト・フライト」は映画.comユーザーに自信をもっておすすめできる逸品だった! この手の映画は「設定が尖っているだけで中身はスカスカ」みたいになることもあるが、本作は違う。

おそらくユーザーの皆様が思っている以上に重厚感があり、没入感を削ぐ無理やりな展開はなく、上質な映画体験をとことん追求した渾身作と言えるだろう。想像の2~3倍楽しめる、観て損はない一作だ。


[ここが良かった]強烈な脇役がいる映画は素敵だ
ひときわ印象に残ったのが、島にはいない“意外な人物”だった
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筆者がグッときたところは、ひとつには登場人物たち。メインとなる機長&殺人犯やゲリラたちだけじゃなく、脇役たちも強烈に印象に残るから、この映画は良い!

なかでも最注目は、ニューヨークの本社で大暴れするスカーズデイル(演:トニー・ゴールドウィン)だ。航空会社が呼び寄せた危機管理のエキスパートで、この男がかっこいいのなんの!

会議室に乱入するなり「どこのバカが嵐のなか(航空機を無理やり)飛ばした?」とジャケットを脱ぎ捨て、「事態は一刻を争うぞ!」と即座に戦闘モード。一瞬で場の空気を掌握するカリスマ性に惚れ惚れし、観ていて「こいつなら絶望的な状況もなんとかしてくれるかも」と不思議と勇気がわいてくるほどだった。

このように脇役が“強い”ことは、「素晴らしい映画の条件」のひとつ。クセになるキャラクターたちが一分の隙もないくらい登場することが、本作の“質実剛健さ”に繋がっているのである。


[ここも良かった]セリフの秀逸さよ…
「年越しパーティーは諦めろ」 一言一句メモして、繰り返し噛み締めたい言葉が連発
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細かくて恐縮だが、セリフの良さも筆者のハートにぶっ刺さりだった。例えば航空機の不時着時、トランスはこんなことをつぶやく。

「これを言う日が来るとは……着水の準備を!」。パイロットはみんな、そんな日が来なければいいと思いながら生きているリアリティや、その瞬間が訪れたことの無念さ、一方で現実を受け入れ事態に対処しようとする芯の強さが、短いセリフにギュッと凝縮されているのである。

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ほかにも以下のようなセリフがある(あくまでも劇中の一分)。

・スカーズデイル「ケチった燃料は1万ガロン強? このゲームの掛け金にもならん」・(トランスが返り討ちにした死体を見下ろし)ガスパール「こうなりたかった?」「忘れろ 悩むのはあとだ」・スカーズデイル「あらゆる想定でプレスリリースを用意しろ 年越しパーティーはあきらめろ」

いちいちイイ! 寺沢武一さんによる「コブラ」を彷彿させる秀逸なセリフまわしと字幕翻訳の妙! これらのセリフを噛み締めにいくだけでも鑑賞する価値があると筆者は思う。


[結論]新鮮なアプローチ、こだわり抜いた品質、
得られた爽快感。観てよかった、語りたくなる映画体験だった!
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以上、記事を通じて本作のさまざまな魅力に光を当ててきたが、いかがだっただろうか?

航空機パニック×脱出サバイバル×パイロット&殺人犯のバディ×超リアル展開×曲者脇役×秀逸セリフ弾幕……“混ぜろ、危険”なおもしろ要素の無限の組み合わせが新鮮な感覚を与える、体感40分のハイブリッド快作。まさに「観てよかった、語りたくなる映画」だった。

だからこそ、我々映画.comもここまでアツく語ってきたのだ。最後まで読んでくれたあなたにも、ぜひ本作を観て語り合ってもらいたい。ひと粒で何度もおいしい映画体験を、ぜひ!

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