「円周率の音楽が良き」不思議の国の数学者 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
円周率の音楽が良き
色々と出来事は起こりますが、最終的にはほっこりとする師弟の物語でした。
数学と音楽をリンクさせた部分、円周率の数字を音符に置き換えた美しい音色のピアノ曲が印象的でした。
南北特有の世界線があるため、北から逃げた脱北者なのか、南が拉致したのか、というくだりは他の国には無い論争点で、韓国映画らしいと思いました。
しがない警備員が実は世界的な数学者だった。。というのはおじさんVER.のシンデレラストーリー的というか。。良いですね、こういう展開も。
淡々と進む話なので、アクションもカーレースもスリルもサスペンスもありませんが、ヒューマンドラマや受験国家、学歴尊重社会の姿を見るという意味でたまにはこういうテイストも良いな、と思いました。
数学が
北朝鮮では兵器開発に利用され、
韓国では大学受験の道具に利用されている、、
という先生の嘆きが印象的でした。
数学の美しさを語る先生の瞳が少年のようで、
また教え子の主人公と再会した時もとても嬉しそうで良かったです。
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ヒロイン役のお母さんが典型的な毒親で、2言目には「あなたのために塾を変えたわ」「あなたのためにピアノをやめさせたのよ?!」っていう。。。出たよ「あなたのため」。子どもには最悪のセリフ。
いくら年取ってもこういう毒母親のセリフは娘の気持ちになってムカッときますね。。。マジでいらんわそういうの、そういう押し付けが最悪なんだよ、荒れる子どもの気持ちを少しは考えなさいよ!って。。登場当初ややウザ気味のヒロインでしたが、家庭環境が分かると同情してました。
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受験戦争社会にいると、どんだけ金持ちでもそれだけで幸せじゃないんだよな~と改めて実感しました。まぁ、ある程度はお金もないとそりゃ困りますけど。
この主人公が良い師匠に巡り会えて、将来彼も何か教授とかになりそうで良かったです。
毎日イチゴ牛乳は糖分取りすぎな気がするので、程々に(笑)