岸辺露伴 ルーヴルへ行くのレビュー・感想・評価
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映画の必要性をあまり感じない
映像は確かに綺麗だけど、音楽は静かだし派手なシーンがあるわけではないのでテレビ放送でよかったのでは。
あと、2時間がすごく長く感じた。
面白くないわけじゃないけど、なんかイマイチノリきれなかった。
ラストは露伴先生が木村文乃の過去をヘブンズドアーで読んだってことでいいのかな。
ちょっと前に死んだ者は読めないって言ってた気もするが。。。
木村文乃はずっと生きてたのかな。
まぁ、荒木先生のことなので深く考えるのはやめよう。
長からむ心も知らず黒髪の乱れて今朝は物をこそ思へ
荒木飛呂彦はバオーしか読んでない。もう今からジョジョなんて、長期遠大すぎてムリ。ということで、原作は読んだことはなく、ドラマから入った。NHKは丁寧に作るから、映像が本当に良い。高橋一生は麗しいし、クールな露伴先生の周りをちょこちょこする泉くんもかわいい。ドラマ版では、森山未來がゲストの回と、瀧内公美の回と、猿之助の回が好きだな。あーあ、猿之助のはもう再放送できないかな。泣きます。
映画化ということで、気合が入っているかも。フランスロケ、しかもルーブル美術館。しかし、大盤振る舞いのせいで、ちょっと展開を無理くり回してる感があった。黒い絵を描いた本人ではなく、モデルである彼女が時を超えて現れる理由は何なのだ。蜘蛛はどこからわいてくるの? 自分にかけたヘブンズドアの解除はどうやったの? なんか最後の方が怒涛の速さで、理解できなかった。
とりあえず、フェルメールの真筆を、あんな湿気があって不潔な場所に置かないでくれー!! 泉くんなんか、無造作に絵を持ってたし。雑に扱われ続け、最終的には燃えちゃったってこと? いくらフィクションでも…ひどいわー。
安藤政信ったらいい男なのに、どうしてこういう残念な役を引き受けるのだろう。仕事選んでくれよ〜。美波は外国に住む日本人役のスペシャリストになりつつあるかも。フランス語お上手。Rの発音が様になっていた。木村文乃は和服が似合う。洋服の時より色っぽい。そして、黒髪が素敵。
エンディングの菊地成孔の音楽を、ドラマの時と違ってフルサイズで聴けたのは良かった。渋くてかっこいい。
深夜ドラマのあの雰囲気
が好きなら、映画館に行ったほうがぁ良い。
映画であっても、あの奇妙な世界観は健在。
大きなスクリーンであっても
深夜のNHKを観てるような空気感。時間の流れ。
そこがぁ良い。とても良い。
映像としては綺麗
原作は未読です。
サスペンスものだと勘違いして観に行ってしまいました。
話としては、主人公がルーブルの地下で、贋作を飾り本物の絵を密輸していた者たちが画家の怨念?によって殺されるのに出くわすというものです。
ルーブルの地下にあった黒い絵は、とある画家が自分の愛妻を黒色だけで描いたもので、その妻の遠い子孫が主人公でしたというオチ。その絵から出てくる蜘蛛が人を呪い殺すから邪悪なんでしょうか?純愛の絵なのに可哀想な評価です。
画家の妻である木村文乃の色香も主人公である高橋一生の偏屈な漫画家ぶりも良かったです。
また、若い頃の岸辺露伴の住んでいた祖母の家も良い空気感がありました。
「ルーブルへ行く」というタイトルの映画ですが、この回想シーンの日本家屋のほうの世界観のほうが印象的でした。
ヘブンズドアという他人の人生が本として読める魔法?ですが、画家に対しては死んでいるから使えないと叫んでいたのに、その妻には使えるのが不思議でした。妻だけ何百年も生きてたんですかね?
また、悪人たちと全く関係ない子供を亡くした女性が画家の怨念?に巻き込まれる必要はなかったような気がします。
というか、そもそも主人公の魔法は必要無かった気がします。ストーリー的には回想シーンを挟めばいいだけなので。
Darker than Black
岸辺露伴
荒木飛呂彦作
「ジョジョの奇妙な冒険」
シリーズ第四部の舞台
杜王町に住む漫画家
週刊少年ジャンプに
「ピンクダークの少年」
を連載しており
リアリティ追及のために
なんでも自分で試す変人で
性格は他人を見下す
俺様スタイルで
相当めんどくさい人だが
一定の倫理観は持っており
好奇心と芸術家らしい
気骨に溢れている
どちらかというと
荒木先生自身が
露伴を気に入っている
感じで主人公にした
スピンオフで
数誌で発表された短編
(およびTVドラマ)
「岸部露伴は動かない」
の長編が今作
どうだったか
相変わらず高橋一生の
変人キャラ表現は絶妙で
ただでさえ変な人しか
出てこない作風の醸し出す
雰囲気は大スクリーンでも
健在でした
しいて言えば造り自体も
あまりにドラマのまんまで
拍子抜けってとこは
ありますが
(16:9で画面端切れてるし)
そんな細かいとこは
気にしなくても
面白かったです
菊池成孔氏の音楽が
作り出す澱みも
相変わらず最高
漫画の取材で絵画に
興味を持った露伴
絵の具の具材探しから
オークションにも参加
どうしても満足のいかない
黒の表現に対し
そこに出てきた真っ黒な絵
に興味を持ち落札
するとその絵画を
奪いにくる謎の連中に
巻き込まれますが
その連中の一人は
幻覚に侵され
変死を遂げます
すると露伴はその
真っ黒な絵から
「この世で最も黒く邪悪な絵」
を教えてくれた存在を
最初は忘れていたものの
漫画家になったばかりの
頃に出会った「奈々瀬」
という女性を徐々に
思い出していきます
その絵の存在を求めて
ルーヴル美術館に飛ぶと
膨大に収蔵された美術作品の
中でも「見捨てられた倉庫」
Z-13倉庫にそれはあると
うさんくさい辰巳という男や
学芸員や警備の消防士らと
ともにそこへ向かうと
そこには存在が知られれば
大騒ぎになるという
フェルメールの絵画
辰巳はこれは偽物だと
笑いますが露伴はこれは
(私の見解では)本物だと
看破しここに贋作を作らせ
本物を中に仕込んで辰巳ら
一味がルーヴルから
運び出していた事実を
突きつけると
その倉庫の奥にあった
真っ黒な絵の方を
向いた辰巳らは自分たちが
怯えるものを幻覚に見て
精神崩壊していきます
そして露伴がその黒い絵を
注意を払って見ると
そこには漆黒の黒髪を
纏った奈々瀬の姿が
あったのです
このシーンは下手なホラー映画
並のゾクゾク感がありました
その黒い絵を描いたのは
山村仁左衛門という
絵師の家系の長男坊
自由奔放に絵画の可能性を
追い求めるあまり家からは
勘当され最愛の妻奈々瀬の
漆黒の黒髪を再現できる
具材を追い求めていた
ところで奈々瀬がふと見つけた
御神木の樹液が最高の
黒を実現したことで
目途は立ったものの
奈々瀬の病気とその治療の
費用の工面のために家に戻ることを
土下座してまで懇願したが
御神木の樹液を使っていた
事を密告され奈々瀬は死亡
仁左衛門は只ならぬ恨みを込め
奈々瀬の姿を描いた怨念の
こもった絵を残し絶命
という壮絶な事実があったのです
奈々瀬はそんな夫の無念を
伝えるかのように現世を彷徨って
いたのでした
映画全体は菊池成孔の音楽と
相まって謎めいた世界観そのままに
最後まで引き込まれますし
高橋一生も本当にハマり役
抜けているようで肝心なとこで
マトモなことを言うキャラも
飯豊まりえはうまく演じていました
そして木村文乃もホント良かった
数少ない漫画の実写化の成功作と
言っても過言じゃないと思います
黒より黒。
「最も黒い絵」の謎、最も黒い黒色の原料、黒い絵を書いた人物に何があったのかを主人公岸辺露伴の特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を使用し謎解いてく話。
ストーリーはうん!他のレビュアーさんがビシッと書いてくれてるだろうから、あえて書かなくていいかな!(笑)
作品観ての率直な感想は始まって早々寝落ちしそうな私なんだけど、眠気のせいでストーリーが100パー把握出来ず、何となく理解したって感じなんだけど。
とりあえず女優の木村文乃さんと飯豊まりえさんが可愛いな!とそちらばかりを意識して観てました!うん!二人とも可愛かった!
フィクションなのにどこかあり得そうな世界観にハマる
美術館の謎、呪い、先祖からの咎
不可思議で謎の多い世界観を見事に映像化している。
頭脳と能力で切り抜ける露伴に対して、持ち前の純粋さで呪いを解く泉の対比がこの作品をより見やすくしており、原作よりも奥深さが出ている。
露伴の過去編が少し退屈だったかな
一人芝居って笑ってしまう
黒い絵を観て安藤政信と美波が幻覚をみているシーン。一人芝居をしているのだけど何か笑えるんだよな。一生懸命やっているのだけど観てるこっちが照れてしまう。性格の悪い自分を責めてます。映画はドラマと同じく演出がおどろおどろしくて良かった。パリより日本にいるときの方が恐かったなあ。
美しい
日本からルーブルへ、何の違和感もなく、しかし壮大に描いているのが素晴らしい!
オチも良かった。
終わってから原作も読んでじっくり考える余白があって楽しい
原作はかなりの巻き込み事故でこれぞ岸辺露伴!って感じ。
映画は勧善懲悪。NHKなんで。
木村文乃って生々しい美人なんだよなぁ…と実感した
映画初見?の人向け
*今回は映画初見の方の評価になると思うので評価しないです
ドラマを観ない方が映画を観させるには大変だったろう
それも分かる
ただ、露伴は謎な部分が多いから魅力であって
少年時代の甘酸っぱい思い出は心底いらなかった
ルーブルと謳いながらルーブルのシーンが殆どない
ルーブルでうろうろするシーンがたくさん観たかった
許可が難しいのは分かるけど、ルーブルというからにはルーブルを推してほしかった
唯一、泉さんがいる事が日常に戻る感じで良かった
ドラマの岸部露伴が帰ってきた
NHKの岸部露伴が好きな人にはおすすめできる内容です。
あのNHKドラマのノリ、お話、そこらへんの要素が映画として帰ってきた感じ。
【好きなところ】
・「じゃあ、僕には何が見えるんだ?」
好き。うっかり見えてしまうとか、目を伏せたまま逃げてなかった事にするとかではない。
好奇心で意図的に見てしまう。おそらく漫画のため。それこそ岸部露伴先生。
・こすれ
反射的に取り返しのつかない事をしてしまうのか、そんなオールリセットみたいな解決策でいいのか。そう思っているときの「後を考えていた」展開。
「計画通り!!」と悪い顔をする露伴先生が見えるようだ。
・絵
出てきた絵、フェルメールも大好きです。
・ジャック
しぶいおっさん。好き。
【残念なところ】
・三部作かよ。
「さあルーブルへ行くのか」となってからうだうだ。
ルーブルについて何が始まるのかと思いきやうだうだ。
色々終わったなぁ、って思ってから 別の物語が始まってうだうだ。
「長いエピローグ」は嫌いではないですが、そこまで時間かけなくてもいいんじゃないかなぁ。
映画のために予算をとったからきれいな景色を長時間見せたくて、そのために全体的な構成を三部作のようにした。って風に感じた。お江戸の森の話は蛇足だ…。
・へぶんずどあー
あの人には効かない。
あの人には効いた。
え。なんで…???
・下宿
なんで下宿してたの…??
当初は積極的に近づこうとしていたわけでもないのに???
・ヒステリック
必要なのはわかるんだけどあの人のヒステリーは、その瞬間に冷めた。
昼ドラが好きな人ならいいんだろうか。とある山岸女史とかなんだろうか。
最終的に理由がわかって回収されますがそこにいたるまでの言葉選びがひどすぎませんかね。
フランス側の職員さんもつっけんどんな態度が意味不明。こっちは回収していないのでは。
それともビジネスなフランス人ってあんな感じ?
【期待していたのに…」
・蜘蛛
蜘蛛があんなに出ているんです。岸部露伴先生なら「見ておこう」となるべきシーンがありますよね?ね?
【余談】
・モーリス・ルブラン
ルパンなのでは、、、ってずっと思ってた。
・木村さん
ものすげぇ美人さんだな…。
古今東西
の展開で、飽きさせませんが、少し混乱するかもしれませんね。特にパリに移動してからは自分も少し追いついて無かったです💦ジョジョは読んでました。岸辺露伴と高橋一生さんのイメージは合っていると思います。
悪くは無いんだけど。。
原作、ドラマ版未見
パリ・ルーブル編と露伴・仁左衛門の過去編が必ずしも効果的に機能していないように感じて、別にパリ・ルーブル部分は必要無いのではと思った。
日本編だけに絞って幻想伝奇ミステリーのような風味でまとめた方が納まりは良かったかな、それだと古臭くて引きが良く無いのかな、僕は好きだけど。
一生さんと飯豊さんのキャラは良かったです
高橋一生と飯豊まりえのコンビが最強!
露伴と泉のコンビネーションが相変わらずテンポがよくすばらしい!2人の品の高さが作品に風格を与えている。
ただし、今回の映画は脚本が残念と言わざるを得ない。「岸辺露伴ルーブルへ行く」なのに、いつルーブルが出てくるんじゃい!と思わずツッコミを入れてしまうほど過去の回想が長すぎた。滑り出しはよかったんだけどね〜
またヤング露伴が今の露伴と全く同一人物に見えない。ヤング露伴は思春期少年の純粋性と透明感をよく表現できていたけれど、露伴の変人さの片鱗も見当たらない。
そして最後に全ての謎解きをやり過ぎてしまったことで、観客は摩訶不思議の世界から一気に覚醒させられてしまう。
いろいろ 惜しい! 作品だった。
(にしても、高橋一生の政次ぶりはファンへのサービスなのかしらん?ありがとうございます。)
岸部露伴ルーブルで躓く:脚本の失敗とその影響
映画「岸部露伴ルーブルへ行く」については、展開とキャラクターの描写について一部で失望を覚えた。岸部露伴の反骨精神は、ジョジョの奇妙な冒険の読者にとって、一つの魅力的な要素である。露伴は出会った怪異に立ち向かい、知恵を振り絞り、陥れることで克服する。しかし、本作では、その期待を裏切る展開が見られた。
また、ロケーションとしてルーブル美術館を選んだのは良い選択だったと思う。しかし、作品内でその要素が活かされていないことが残念だ。ルーブルの象徴であるモナリザやピラミッド、そして廊下だけが描かれ、館内が十分に描写されていなかった。
この作品の中で描かれる過去編もまた、長過ぎると感じた。その長さが映画全体のテンポを阻害し、評判もそれに影響を受けているようだ。
そして何より、過去編の露伴役のキャスティングについては、一部で違和感を覚えた。その見た目は悪くないが、その骨格や身長が全く違う。さらに、その演技についても疑問がある。原作の露伴のキャラクターに忠実になるべくキャスティングされるべきだが、有名芸能事務所の人気タレントでのキャスティングは、その目指すべき方向とは逆を向いているように感じた。観客動員数を稼ぐ目的でのキャスティングは、露伴の持つ反骨精神に反するものだろう。
この映画では、高橋一生が演じる岸部露伴が中心に据えられているべきだった。高橋一生の演じる露伴は完璧だが、その存在感は脚本とキャスティングが適切でなければ十分に発揮できない。脚本の失敗が原因で、全体としての調和が取れていないと感じた。本作は、岸部露伴ファンとしては物足りない部分も多く、いくつかの点で改善の余地があっただろう。
しかし、映画版となって全てが否定的な面ばかりではない。特にドラマ版からの岸部露伴の相棒の飯豊まりえ(泉鏡花役)の演技がこなれてきていて、光属性キャラとして違和感なく怪演していたし、岸部露伴とのボケ・ツッコミはまるで熟練のプロ同士のコントのようだった。彼女の存在は恐ろしい映画の一服の清涼剤となって、作品に潤いを与えていた。
また、高橋一生が演じる現代の露伴については、彼の演技力とキャラクターへの理解が素晴らしかった。彼は露伴の魅力を完全に理解し、それを見事に表現している。そのため、高橋一生の露伴は、視覚的にも心理的にも原作の露伴と同じように感じられた。
しかし映画全体として見ると、課題が目立ってしまった印象だ。特に、ストーリーの展開やキャスティングについては見直すべきだと感じた。
結論として、この映画は完全に失敗ではないが、それが「岸部露伴ルーブルへ行く」というタイトルのもとに期待した作品だったかと言えば、残念ながらその答えは否だ。しかし、それでもなお、ジョジョのファンや高橋一生のファン、そして岸部露伴のキャラクターが好きな人々にとっては、一見の価値がある作品と言えるだろう。
日本の美しさが予想外に際立つ
劇場版はフランスが舞台!と思っていたら、無駄なフランスの風景描写等はなく、あくまでストーリーの延長線上で必要な目的地が外国だった、というような位置付け。
劇中では、かえって日本の夏の美しさが、旅館や浴衣の女性、湿度や下駄の音などで際立って表現されていた。
ストーリーはドラマ同様、露伴が怪奇現象に出会い核心に迫る内容。最後には伏線も回収してスッキリ見終えることができた。
取材旅行記「岸辺露伴ルーヴルへ行く」だけあって、ルーブルで目的の絵を目指して倉庫に向かうシーンではドキュメンタリーのようなカメラワークで臨場感があり、また、危機の予感にホラー映画のようなドキドキを感じた。
普通に脚本が上手くない
レビューを書いてこそはいないが、小林靖子さんの脚本は大好きだ。
なので、別にこの人の脚本が好みじゃないとかではない。
ただ今回のこの映画、脚本が全然上手くない。
むしろ下手な部類だと思う。
まず過去回想が長すぎる上に、その必然性があったとも思えない。
映画を見たあとに原作の方も読んだんだけど、漫画ならではの回想表現をその満々やっちゃってる感じだった。
原作の方の岸辺露伴は「いつもの経験的な好奇心なのか、過去の慕情なのか判別つかないまま行動し、物語の終わりに初恋を認める」って構成だと思うんだけど、今回の映画はずっと初恋の執着で行動してるように見える。
それって、本来原作が持ってる「奇人変人な岸辺露伴のパーソナルな部分が垣間見える」ってところのコンセプト(だと僕は思ってる)と全然違うと思う。
あんなバレバレな感じじゃないだろ。
もっと矜恃とかプライドで隠そうとするだろ。
あと岸辺露伴なら「見るな」じゃなくて自分含めヘブンズドアで視力を奪うんじゃないかな。
そんで、経験的な好奇心に負けて目を開けるのが岸辺露伴じゃない?
SNSで評判のルーヴルロケでの撮影も、なんか貧乏臭いというか。「せっかく行ったんだから使ったれ」みたいで。ああいうのって、普通のカットとかそういうのでルーヴル美術館だから特別感が出るんじゃないの?
普段の描写のはずなのに、明らかに世界観が違うからこそ、特別感が出るというか
そんでその割には3分の2はルーヴルに行かないし。
とにかく、まあ、酷かった…
安定のおもしろさ、美しさ
ドラマ版は全て鑑賞済み。ジョジョの原作は6部まで読了、ドラマや本作の原作にあたる岸辺露伴のスピンオフは未読です。
ドラマと変わらぬおもしろさでした。ドラマ版が気に入った方なら楽しめるはず。ただ登場人物はドラマ版よりクセが弱めですかね、奈々瀬のミステリアスで色っぽい感じはよかったです。木村文乃さんの話し方が魅力的で見入ってしまいました。
約120分という尺でゆったりした展開ですが、本作のミステリーホラーな雰囲気に合っていて、個人的にはあまり気になりませんでした。
冒頭の故買屋のシーンが良い。しょっぱなから露伴らしさ全開で素晴らしい。(ヘブンズドアーされて見下げられる擬似体験ができるカメラワーク最高!)
高橋一生さんの露伴の立ち振る舞いと喋り方がとても好きです。なんだかクセになる。
ルーヴルでの黒い衣装+丸いサングラス(祖母の形見らしい)の姿が刺さりました。パリの風景と相まってお洒落で美しいんですわ。
ドラマの時から美術面がとても好きです。奇抜さを上手くリアルに馴染ませた衣装とか、露伴の部屋とか、ロケ地のチョイスとか。カメラワークや色調、撮り方も世界観に合わせていて見ているだけで楽しい。
本作では顔料の話なんかも興味深くて良かった。実は伏線でもあったんですね。
ルーヴルと日本の風景、空気感もいい対比になっていて引き立てあっていたように思います。
過去の露伴ってあまり想像できませんでしたが、長尾謙杜さん衣装も似合っていましたし、奈々瀬とのやりとりでどぎまぎしていてかわいらしい。露伴先生にもこんなかわいい頃があったのか…笑
夏のじっとりした湿度と少しの奇妙さ、ゆったりとした時間の流れ…相性がいいですね。
泉君とのやりとりも健在。かわいくて笑えて楽しい。
全体的に重い雰囲気の続く中、泉君が清涼剤になってくれていました。終盤はウルっとくる場面も…。
終盤、見たら幻覚に襲われるとわかっていながら絵を見るのがなんとも露伴先生らしい。この絵も最後まで観るとちょっと見方が変わったりして良かったです。
一段落して更に残った謎を解き明かしてくれるのも好印象でした。いろんな高橋一生さんが見られるのでファンの方は必見なのでは。
序盤で車の幻覚にやられた人は黒い絵は見ていないのになぜああなったのかとか、蜘蛛や奈々瀬の存在に関して完全には腑に落ちていない部分もありますが、楽しさが勝ったので満足です!もう1回観ても新たな発見ができそう。
好きなシーンはたくさんありますが、ルーヴルでファンにサインあげるところがジョジョっぽくてめっちゃ良かったです。
音楽とSEも◎です。
映画館で岸辺露伴を観られるなんて、幸せな体験でした。ドラマでも映画でも、これからも続いて欲しい!
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