岸辺露伴 ルーヴルへ行くのレビュー・感想・評価
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深夜ドラマのあの雰囲気
が好きなら、映画館に行ったほうがぁ良い。
映画であっても、あの奇妙な世界観は健在。
大きなスクリーンであっても
深夜のNHKを観てるような空気感。時間の流れ。
そこがぁ良い。とても良い。
映像としては綺麗
原作は未読です。
サスペンスものだと勘違いして観に行ってしまいました。
話としては、主人公がルーブルの地下で、贋作を飾り本物の絵を密輸していた者たちが画家の怨念?によって殺されるのに出くわすというものです。
ルーブルの地下にあった黒い絵は、とある画家が自分の愛妻を黒色だけで描いたもので、その妻の遠い子孫が主人公でしたというオチ。その絵から出てくる蜘蛛が人を呪い殺すから邪悪なんでしょうか?純愛の絵なのに可哀想な評価です。
画家の妻である木村文乃の色香も主人公である高橋一生の偏屈な漫画家ぶりも良かったです。
また、若い頃の岸辺露伴の住んでいた祖母の家も良い空気感がありました。
「ルーブルへ行く」というタイトルの映画ですが、この回想シーンの日本家屋のほうの世界観のほうが印象的でした。
ヘブンズドアという他人の人生が本として読める魔法?ですが、画家に対しては死んでいるから使えないと叫んでいたのに、その妻には使えるのが不思議でした。妻だけ何百年も生きてたんですかね?
また、悪人たちと全く関係ない子供を亡くした女性が画家の怨念?に巻き込まれる必要はなかったような気がします。
というか、そもそも主人公の魔法は必要無かった気がします。ストーリー的には回想シーンを挟めばいいだけなので。
原作ファン向けホラサスムービー
原作の再現度と、物語の掘り下げ方のクオリティーが恐ろしく高い名作ホラーでした!
最も邪悪で黒い絵を捜し求めるホラーサスペンス。ルーヴル美術館でのシーンや黒い絵の怪異シーンなどの異国の雰囲気と、露伴の過去編で描かれる古き良き日本の雰囲気の両極端な切り替えが最高。
音も良かったなー、過去編の自然の音の表現とか好き。
ファンタジーでありながらも、怖いところはしっかり怖い。あと怪異に意味を持たせてくれる、それがとても良かった。
意味わからず雰囲気で誤魔化す最近のJホラーとは全然違います!
※物語の進みは遅いので、エンタメを求めると物足りないかも。自分が凄いなと思うのはレベルの高い恐怖表現と原作の再現度なので、賛否がわかれるかも!?
高橋一生の岸辺露伴もキャラがしっかり確立されており、原作とはまた違った独自感を出したのがすごいなと思う。人気キャラほど実写化大変なのに、そのハードルを超えてきた凄みに敬意を表する。
映画にしか存在しないものが入っていない。せっかくの素材を生かせられなかったという印象。
【良い】
*無駄な音楽を流さず臨場感を大切にした。
集中して物語に入ることができた。
*祖母役の白石加代子さんの存在感。
気がつく人は少ないと思うが凄い。
【残念】
*本当の漆黒では無く未知の恐怖表現も無い。
*構図・編集・照明が普通で驚きは無い。
*一歩下がった弱い印象を受けた役者達の演技。
お婆ちゃん以外のキャラクターが前に出ていない。
*今風のイラスト?例の絵から魂は感じられない。
*メリハリのない時代背景。
全体的に工夫の欠如が感じられたけど
興味の有る人は劇場へ行き、コミックも読んでほしい。
個人的には第二弾、映画としての岸辺露伴に期待したい。
因みに知っている人は知っていると思うが
ルーヴル美術館では9番目の芸術として
世界の「漫画」に興味を持ち始めている。
2016年の六本木。美術館の企画展に行ったが
そこには荒木飛呂彦先生の…
岸辺露伴とルーヴルが展示されていた。
19世紀、浮世絵を紙屑のように扱った日本だが
漫画が美術館に飾られる可能性のある22世紀前には
その存在とアート性を認め大切にすべきだと思う。
※
Darker than Black
岸辺露伴
荒木飛呂彦作
「ジョジョの奇妙な冒険」
シリーズ第四部の舞台
杜王町に住む漫画家
週刊少年ジャンプに
「ピンクダークの少年」
を連載しており
リアリティ追及のために
なんでも自分で試す変人で
性格は他人を見下す
俺様スタイルで
相当めんどくさい人だが
一定の倫理観は持っており
好奇心と芸術家らしい
気骨に溢れている
どちらかというと
荒木先生自身が
露伴を気に入っている
感じで主人公にした
スピンオフで
数誌で発表された短編
(およびTVドラマ)
「岸部露伴は動かない」
の長編が今作
どうだったか
相変わらず高橋一生の
変人キャラ表現は絶妙で
ただでさえ変な人しか
出てこない作風の醸し出す
雰囲気は大スクリーンでも
健在でした
しいて言えば造り自体も
あまりにドラマのまんまで
拍子抜けってとこは
ありますが
(16:9で画面端切れてるし)
そんな細かいとこは
気にしなくても
面白かったです
菊池成孔氏の音楽が
作り出す澱みも
相変わらず最高
漫画の取材で絵画に
興味を持った露伴
絵の具の具材探しから
オークションにも参加
どうしても満足のいかない
黒の表現に対し
そこに出てきた真っ黒な絵
に興味を持ち落札
するとその絵画を
奪いにくる謎の連中に
巻き込まれますが
その連中の一人は
幻覚に侵され
変死を遂げます
すると露伴はその
真っ黒な絵から
「この世で最も黒く邪悪な絵」
を教えてくれた存在を
最初は忘れていたものの
漫画家になったばかりの
頃に出会った「奈々瀬」
という女性を徐々に
思い出していきます
その絵の存在を求めて
ルーヴル美術館に飛ぶと
膨大に収蔵された美術作品の
中でも「見捨てられた倉庫」
Z-13倉庫にそれはあると
うさんくさい辰巳という男や
学芸員や警備の消防士らと
ともにそこへ向かうと
そこには存在が知られれば
大騒ぎになるという
フェルメールの絵画
辰巳はこれは偽物だと
笑いますが露伴はこれは
(私の見解では)本物だと
看破しここに贋作を作らせ
本物を中に仕込んで辰巳ら
一味がルーヴルから
運び出していた事実を
突きつけると
その倉庫の奥にあった
真っ黒な絵の方を
向いた辰巳らは自分たちが
怯えるものを幻覚に見て
精神崩壊していきます
そして露伴がその黒い絵を
注意を払って見ると
そこには漆黒の黒髪を
纏った奈々瀬の姿が
あったのです
このシーンは下手なホラー映画
並のゾクゾク感がありました
その黒い絵を描いたのは
山村仁左衛門という
絵師の家系の長男坊
自由奔放に絵画の可能性を
追い求めるあまり家からは
勘当され最愛の妻奈々瀬の
漆黒の黒髪を再現できる
具材を追い求めていた
ところで奈々瀬がふと見つけた
御神木の樹液が最高の
黒を実現したことで
目途は立ったものの
奈々瀬の病気とその治療の
費用の工面のために家に戻ることを
土下座してまで懇願したが
御神木の樹液を使っていた
事を密告され奈々瀬は死亡
仁左衛門は只ならぬ恨みを込め
奈々瀬の姿を描いた怨念の
こもった絵を残し絶命
という壮絶な事実があったのです
奈々瀬はそんな夫の無念を
伝えるかのように現世を彷徨って
いたのでした
映画全体は菊池成孔の音楽と
相まって謎めいた世界観そのままに
最後まで引き込まれますし
高橋一生も本当にハマり役
抜けているようで肝心なとこで
マトモなことを言うキャラも
飯豊まりえはうまく演じていました
そして木村文乃もホント良かった
数少ない漫画の実写化の成功作と
言っても過言じゃないと思います
上等な料理にハチミツをぶちまけるがごとき思想
結論から言うと映画として面白くない。
ストーリーとか設定がとかではなく、映画として面白くない。
2時間がとても長く感じる作品。あまりにもテンポが悪く、途中何度も眠くなってしまった。
原作が面白くないためかと、思わず上映後に原作漫画を買って読んでしまったが、これは最高に面白い!
話の内容、よくわからないがなんとなく納得できる展開とスピード感、そしてジョジョらしいセリフ回し。
やはり荒木飛呂彦は天才である。
この天才の作品に、やれいらない女を付け足したり、いらないストーリーを増やしたりと、無駄なものを増やす割には、大事な説明が抜けており、納得いかないままダラダラと謎の展開に。大人の事情もあるかもしれないが、どれも映画をつまらなくするもので、まさに上等な料理にハチミツをぶちまけるがごとき思想。
勇次郎が見てたら監督と脚本をドレスにしてるだろう。
このシリーズは続けて欲しい
「ジョジョ」のスピンオフ「岸辺露伴は動かない」の実写映像課作品。
ドラマ化した時は驚きましたが、まさかの映画化でさらに驚きました。
さてこの実写版、ドラマの時から思っていましたが、正直いうと露伴が全然似ていません。
なのですが、作品はちゃんと「岸辺露伴は動かない」になっています。これがすごい。
まず脚本が良いです。アニメシリーズと同じ小林靖子を起用している為、“実によく分かっている”感があるんですね。
それと控えめなあの音楽も良いです。
そして何と言っても高橋一生でしょう。
先に挙げたように全然似てないのに、全くオリジナルの露伴として作品に落とし込んでいるいる事です。
ちゃんと荒木飛呂彦作品に出てきそうなキャラになっているのがすごいんですね。
結果、あの少し奇妙な世界観をちゃんと再現しています。
ただ原作が短編な為か、少し冗長を感じるところもありました。ここら辺はドラマの尺がぴったりだったのでしょうね。
それでもやっぱり面白かったといえました。
不定期でもこのシリーズは続けて欲しいものですね。
ルーブルへ行かない(動かない)でもよかったような
原作は一部既読、ドラマは未見。
高橋一生の露伴先生は素晴らしいです。ミステリアスでどこかお茶目、荒木ワールドの住民として完璧です。
ただ、それ以外のキャラがあまりに凡庸で、露伴先生1人がすごく浮いている印象が…
もちろん、露伴先生は原作においても「変わってる人」扱いではありますが、それにしても他のキャラクターとあまりに噛み合ってない感が。
話の展開も妙にまだるっこしく、その割に話の真相は大したことなくて拍子抜け…
ついでに言えばせっかくのルーブル美術館もあまり活きてません…まるでカメオ出演かのごとき存在意義の薄さ…
蜘蛛さんもやたら出てきたわりには「なんであんなにいたの?」と疑問ですし。
露伴先生で蜘蛛と言えば原作(ジョジョ4部)初登場時の「なるほど蜘蛛ってこんな味がするのか」の方が印象強すぎて、うっかりそれの関係かと思っちゃいましたよ。
とまぁ不満は多々ありますが、高橋一生の露伴先生は本当に素晴らしかったので、オマケ気味にこのスコアで。
ドラマと同じく、映画も安定の面白さ!
ロケ地が美しい
黒より黒。
「最も黒い絵」の謎、最も黒い黒色の原料、黒い絵を書いた人物に何があったのかを主人公岸辺露伴の特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を使用し謎解いてく話。
ストーリーはうん!他のレビュアーさんがビシッと書いてくれてるだろうから、あえて書かなくていいかな!(笑)
作品観ての率直な感想は始まって早々寝落ちしそうな私なんだけど、眠気のせいでストーリーが100パー把握出来ず、何となく理解したって感じなんだけど。
とりあえず女優の木村文乃さんと飯豊まりえさんが可愛いな!とそちらばかりを意識して観てました!うん!二人とも可愛かった!
どこまでも黒いそして眠い
イカスミは黒だと思います
原作やテレビドラマはまったく観てませんでした。
独特の世界観。なかなかおもしろかったです。
黒い蜘蛛(ブラックウィドウ)がたくさん出てきて、キャー
黄色い縞のジョロウグモも出てきました。
映像がきれいでとても満足感が高かったです。
色というのは光の反射。黒は光を吸収するんですね。
ゴケグモの毒でみんなおかしくなるのではと思いましたが・・・・
高橋一生の独特の冷たい不気味さ。
適役でした。
褒めてます。
ルーブルでのキャストが素敵。
とくに美波さん。MINAMATAでの通訳役で素敵だなと思いました。
英語もフランス語もペラペラ。美しい発音。声。
対して、木村文乃さんは健康美、アクションがウリなんだと思ってました。
しかし、今回、彼女の中に和(日本)の美しさを再発見し、とてもいいとおもいました。おんなざかりですなぁ。
真珠の首飾りの少女で有名なフェルメールの非公開作品(でも見たことある構図だからアイコラ風)の顔も彼女に寄せていたし、モナリザに寄せたカツラも眼福でした。
京都の古い旅館での風呂上りの浴衣姿には若き日の岸辺露伴でなくたってクラクラしてしまいます。
おんなざかりですなぁ。
山村仁左衛門の話を聴いていると、
漆黒のアンダー〇アに吸い込まれる幻覚を見たような気になりました。
イモリの黒焼きはわたしに全部ください。
飯豊まりえちゃんは常に現実側にいるしっかりしたキャラで、幽玄の世界とのコントラストをしっかり演じてくれていて、これも適役だったと思います。
Z-13での外人さんと安藤政信の幻覚の演技はちょっと吹き出しそうになりました。
ご神木の黒い樹液はコールタールのようでもあり、イカスミのようでもあり。
でも岸辺露伴はイカスミは黒じゃなくて、セピアだって言ってましたね。
キザだよねぇ。酸化されてないイカスミはまっ黒でいいと思いますよ。とくにスミイカとかアオリイカの墨は。
岸辺露伴パリへ行く 75点
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