長崎追想 父・井上ひさしへの旅のレビュー・感想・評価
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長崎被爆地への旅
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長崎にも痛々しい原爆の傷跡が残っているが、自分はまだ訪ねたことがない。原爆マリア、時が止まった時計、美しい長崎の街並みと凶暴な戦争の傷痕がきれいにきちんと映像としておさまっている。
井上ひさし戯曲作品の、父と暮せば の、初演なのか、富田靖子が演じるお芝居の一部をこの映画で見れたのは良かった。
時計、マリア像、などに、父と暮せば、に父子の会話でのみ登場する研究者が広島で集め保管している被爆したモノたちをなんとなく想起した。そういう間接的な井上ひさし像を提示してもらった方が長崎という主題に迫れたと思うのだが。
監督さん井上ひさしと娘のマヤさんの関係性には個人的には興味がないのでその部分に盛り込まれるやや過剰さがもう少し抑えられ、長崎追想にもっと力が注がれたらなお良かったかもしれない。ナレーション美輪明宏はわずかなパートでありそれもあれっ?!という感じで、残念。
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