映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコのレビュー・感想・評価
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足音が良い
『映画すみっコぐらし』シリーズは、足音の違いをよく楽しむために劇場で観たい映画です。
ほとんどのキャラクターはポヤポヤとした可愛い足音なのですが【とんかつ】と【えびふらいのしっぽ】はサクサクしています。揚げ物なので。
足音以外の音も心地よいので、癒やされたいときにオススメです。
ストーリーは基本、暖かく優しいのですが、今作は前作までとは違う雰囲気のシリアスな部分があるので、そこで好みは分かれると思います。
また、今作の終盤アクションシーンは、とても大きな音があります。
その点だけ、小さなお子さまが観るときは驚いてしまうかもしれません。
ハンカチやタオル必須。誰かと行く事に意味がある作品。
すみっコぐらしは元々好きですが1作目、2作目はサブスク視聴&大人ひとりで行くのに少し抵抗があり高校生の妹と見に行きました。
公開終了日間近だったのもあり劇場内は数人ほど。勿論親子観客もいました。
すみっコぐらしが好きなのとタオル1枚濡れるほど泣ける内容なので今回は星5評価です。
【ちょっとした内容と個人的ストーリー感想】
内容はしろくまメインです。過去に関するシーンも複数回あるのでファン必見モノ。しろくま家族がとにかくもふもふだった……。序盤から癒されました。
その癒され要素も中盤から薄れ後半のカーチェイスでは子供が「怖い」と言ってしまうような雰囲気に。
個人的に苦しかったところは工場がブラック労働に変わっていってしまうところ。人間世界では生産数とノルマの増加、社内評価があってその世界に慣れている筈なのに子供向けに純粋に描かれているため尚更苦しくなります。特に残業シーンは胸が締め付けられました。
「自分の事を待ってくれている仲間がいるんだね、よかったね」
と言いたくなります。
すみっコの世界観とは思えない黒さがにじみ出ていて現実の自分と好きなキャラクターが同じ立場にいることに苦しすぎて涙が出ました。
おもちゃが町に増えるシーンは今までの公式ストーリーにいたキャラクター達(さとう店長etc…)もいたりしてホラーシーンに少しの癒しを足した
「分かっているからこそ興奮する!!!!!!!」
という感じでした。エンドロールもそんな感じです。
後半メインがこのシーンと言うだけあって少し時間が長く感じました。ですがカーチェイスシーンに持っていかれるので文句なしのハラハラ加減です。
【今作のテーマについて】
「壊れたから使われない、捨てられる」という現代社会ではよくありがちな無駄な大量消費・生産について大人としても、親に「おもちゃは大事にしようね」と教えられる子供としても両方考えさせられるテーマでした。
キービジュアルの「ここにいてもいいのかな?」
というのに繋がっているのかな?そんな感じがします。
おもちゃだけじゃない。食べ物(すみっコで言うとんかつやエビフライのしっぽ)、建物(作中ではこうじょう)………全てに言えること。
それに対してキャラクターたちがそれぞれ自分たちで訴えられるものがあるからこそこの映画が作られているのかなと思います。
【周りの鑑賞後の様子】
親子の観客は鑑賞後子供たちが「かわいかったー」という感じでしたが大人たちは内容の暗さやラストシーンとエンドロール後もあるせいか「うっっっ…………」「泣けたよ…………」という雰囲気。私もその1人でした。
妹も「面白かったー」ぐらいでしたが泣きすぎと考えさせられるシーンが多すぎて普通に笑えませんでした…笑
大人1人で行くのももちろん面白いと思いますが子供や家族といった人と行くと今作に対する見方や感想がそれぞれ変わるのでそういう面でも勉強になる一作でした。
サブスクリプションのシェアプレイでも楽しめるような作品。配信が待ち遠しいです。
自身の存在意義
少し際どい気もする物語。
自身の存在感を誇示するためすみっコたちの力を借りるというのか利用するのだけど、その流れがとても穏やかな流れの中で描かれるが、どうしてもその点が気になってしまった。
物語上、その行為が簡単に許される。少し優しすぎるのかな?すみっコたちだから許されることなのかも。
良かれと思ってやった事が必ずしも相手にはそうじゃないってことを言いたいんだけど。
そして優し過ぎることが必ずしも良い事なのだろうかとも思ってしまった。
泣く為に見たんじゃないのに…
前作はじんわりと泣かされましたが今度はもっと泣かされました。オッサンが。
序盤のしろくまとぬいぐるみのエピソードも故郷での幼かった時代の心暖まるお話でしろくまもそんな思い出があったのかとジーンと来るものがありました。
その話と平行しながらすみっこ達はくま工場長にさそわれおもちゃ工場で働く事に。
途中の話は割愛しますが、中盤からの展開が大人でもどうなるんだろうと見入ってしまう。
最初は楽しかった仕事も少しづつ忙しくなりいつしか心失う程に働く人を働かせ笑顔が消える…一人また一人と働く人が去って行きそれでも働かないといけない。
あのツギハギ工場ってこれ働く事で何かを見失った大人なのかな?って思うととんでもなく切なくなる。
それでもそこでしろくまの持っていた大事なぬいぐるみはこの工場で作られた物で今でも大事に持っているとの伏線、しかもこすると消えるくまのマークが消えていない。
それだけでもう涙腺崩壊。
ちなみに家族で泣いていたのはオッサンと5歳の息子だけ。
妻と娘2人は面白かったねー、でした😅
多少違和感は感じたものの、やっぱりすみっコ
すみっコぐらしの映画第三弾。
子供向け映画ではあるものの、大人が観てもほっこり感動できるのがすみっコ映画の作風。
今作もその流れは引き継いでいます。
今作のメインキャラクターはしろくま。
動きの少ないすみっコたちだけど、さり気なく仲間を気づかう仕草が優しさに溢れていて可愛らしい。
今作は、お仕事が一つのテーマになっているのだが、何やらいいように使われているすみっコ達に、暴走し始めるおもちゃ達と、何やらすみっコらしからぬ展開に・・・😅
すみっコの世界でにブラック企業!?って、多少の違和感は感じましたが、ラストのまとまりは今作も良かったですね。ほっこり心温まります。
ところで、個人的に黒のタピオカが気になったのですが・・・
今まであまり気にしていなかったのですが、1作、2作目でもあんな感じだったっけ?
終始我関せずといった態度がなんかツボでした😅w
すみっコ三作目
すみっコシリーズファンなので採点は甘めです。
でも今作も本当に良かった。すみっコ達が可愛いのは相変わらず、最後は涙しました。
今作は色んな要素がありより楽しめました。
・ホラー要素
→おもちゃが勝手に動いて街を占領するところとか工場に閉じ込められるところ、くま工場長の正体など可愛らしいタッチだから見てられるけど撮り方かえたら本当にホラーでは!?
・カーチェイス要素
・社会へのメッセージ
→過密な働き方や過酷なノルマを課すことへの警鐘、消費社会への疑問など。
・大岡裁きオマージュ
→本当にエビフライのことを考えているのは、、涙
みんなそれぞれ事情を抱えているから、泣いてるものを放っておけない優しさがある。私もこうありたいと思いました。
何といってもすみっコ達の動きが可愛すぎる!幸せな鑑賞時間でした。
これ凄い作品だと思った。
寓話としてアレンジされているとはいえ、
日本が斜陽になり衰退していく今の今まで
少女の成長や若者の恋、女性の自己肯定などといった
今更どこを掘り返しても陳腐にしかなりえない題材を馬鹿の一つ覚えみたいにトレースし続けていたこの国のエンターテイメント、ひいてはこの社会全体が直視を避け続け、まるで生ゴミを捨てるかの如くに徹底的に栓をし、何もない事にし続けてきた重いテーマに光を当て、そこに生きる人の痛みや孤独に寄り添おうとした稀有な作品じゃないかと思った。
創作物の中であえて弾かれていたモノを扱う限り、
ありきたりのファンタジーになりえるはずはない。
単調な工場労働、次第に厳しくなるノルマ、飽和する製造品、そして消耗していく自尊心。
どれもパステルカラーの優しい世界にはそぐわない要素であり、
生々しい現実の匂いがする。
大人であろうと子供であろうと不都合な現実を直視する事は例外なく痛みと恐怖を伴う。
拒否反応が出るのは当然。
他のレビューの傾向を見れば全くの想定通り。
そのような社会の苦しみを他人事と出来る人にとっては、
社会の恩恵を享受しつつもその痛みを共有していない引け目ゆえ
「説教」に映るだろう。
そして赤の他人が負う痛みをわざわざ理解する義務もない。
彼らにとっては社会から許された当然の権利を主張しているに過ぎないし、
それについて是非を問う気もない。
ただ、子供の見る作品にそんなものは不要という意見については、
それは違うんじゃないかなと。
綺麗におさまってよく出来ただけの物語なんてすぐに忘れてしまう。
こういう作品があっていいし、
むしろ存在するべきものだと個人的には思います。
個人的なことを言えば、
子供の頃、見終わった後に心の中で何かが燻る作品は、
心の中に大切なものとして今も残っている。
長々書いちゃったけど、
言いたい事はただこの映画が好きなんですって事。
すみっこはとてもやさしいよ。
表面だけをやさしく撫で、他人の哀れをその場限り味わって
いい人のままどこかに行ってしまうライトな「やさしさ?」じゃない。
彼らは踏み込んで、自分の深い傷を見せ、そして強く手を握り、
大切な人を自分たちの世界へ引き寄せていく。
街にあふれかえってる思い上がったナマモノの群れに
何一つ期待も愛情も抱けない人の乾いた心に届いてほしい作品。
大人には辛かった
「ここにいいよ」「役目が終わってもまだまだ新しい事に挑戦できるよ」
子供達はかわいい、癒されたという感想でしたが
大人の私はこのメッセージが辛すぎて泣けました。
思えば「お給料」という概念がないにしろ
食べ放題、快適な寮完備、良いところを褒めるなどなど一連の行動はすみっコ達にずっといてほしかったから。
最後は暴走しちゃったけど、そこまでしてでもそばにいてくれないと不安だったんですね。
黒幕の気持ちが痛いくらい分かるので最後は報われてよかったです。
あと本上まなみさんのナレもとてもよかったです。
お1人で大変だったと思いますが違和感「は」なかったです。
ただ...ごめんなさい。やはりツッコミ役のイノッチがいないだけでこんなに別の雰囲気になるとも思いませんでした。
イノッチの優しさのあるツッコミ、すみっコの行動、全てを包んでくださる本上まなみさんの存在がこの世界観なんだと改めて気付かされました。
次回といわず、円盤化の際はイノッチナレver.も入れて選べるようにしてもらえたら嬉しいです。
回を重ねるごとに微妙に・・・
娘たちがすみっコファンで1作目から観ています
1作目:ウルッと来てしまった、大人も楽しめる良い出来の映画だな
2作目:期待してたのとは違うけど子供向けだしまーありかな
3作目:うーんなんだこれ迷走してるな・・・ストーリー作ったのは別の人?
といった感想です
まず今作の一番ダメなところが話の目的が最後の最後までわからないこと
ダラダラと意味もなく玩具工場で強制労働させられるすみっコを散々観さられたあと最後の方で実はこうでしたと話のネタバレ
起承転結がないです
今作であれば「物を大事にすることの大切さ」「不器用ながらも頑張るすみっコ達と思いやり」を伝えたいと思うのですが、そこに持っていくまでの流れがダメダメというか意味がない感じです
これなら最後の方のシーンの消えてしまいそうになるおもちゃ工場がすみっコ達と話すところだけでよいのでは?
前半のしろくまの家族やツギハギだらけのぬいぐるみの設定、本物のぺんぎんの登場、工場での強制労働いらないですよね
次にすみっコらしくないストーリーや演出
今作のストーリーとしては必要とされなくなったおもちゃ工場の寂しさや悲しさからはじまり(後半のネタバレまでわかりませんが)、すみっコ達を騙しての強制労働、すみっコ達への脅迫・嫌がらせ、カーチェイス
とこれすみっコぐらしの映画だよね?と疑いたくなるような話の流れや演出があります
メインターゲットは小さな子供なので上記のような観る側が悲しくなる辛くなる話や演出は避けるべきですし上記で書いた通りそれらがまるで伝えたいことに繋がっていないです
最後にナレーション
今回はちょっと目立ち過ぎというか合いの手を入れすぎな感じがしました
基本ナレーション無しでも楽しめるよう映像と補助的な文字によるセリフで構成されてるのでナレーションはBGMのように控えめにして、ここぞってところだけでしっかり合いの手を入れて盛り上げればいいのかなって気がします
2年ぶりの新作に期待しすぎたせいもあるかもしれないですが、ファンとしてはすみっコ達の可愛さと優しさで満ち溢れてる世界が観たいです
4作目も頑張ってください!
ちょっと唐突すぎる?
やっぱりすみっコぐらしは可愛い。
私は前々作、前作も見ている。
でもこれが1番メッセージ性が強い。社会風刺。
中学生でも強く感じられたから、大人はもっと
強く感じるんだろうなと思っている。
いつも通り導入しっかりしてる。
知らない人でも置いてきぼりにされない。
それはそうと、お仕事をする経緯がちょっと
ゴリ押し過ぎる、というか。
まぁ、仕方ないのだろうけど。
それと小さい子が泣いていた。黒幕の工場が
足生やしてアームもはやして追っかけてきたら
しょうがない。そしてナレーターが前に出すぎ。
もうちょっと声小さくてもいい、と言うのか。
もうちょっとすみっコ達を立ててもいいと思う。
いのっち消えたの痛い。まぁこれも
仕方ないんだろうけど。
オチはすみっコ達らしくて優しくて、
愛おしかった。人にちょっと優しくなれそう。
あとすみっコの映画って、基本エンドロールが
その後の物語だからエンドロールまで見た方が。
今作はエンドロールの後にちょっとナレーション
入ったから今作は特に。
あとエンドロール始まったら帰る人達マジ何なの。
エンドロールよく見えなくなるからやめて。
今作は本当に映画館で見た方がいい。本当に。
で全部ひっくるめて星4。
長文申し訳ありません。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
5歳の子どもは泣きました。
5歳娘と鑑賞
工場が暴走して追いかけてくるところが結構怖くて、号泣してる子も。
娘は大丈夫かな?と隣を見るとそっと泣いていた(笑)
私はすみっコたちが車や飛行機で暴走工場から脱出!シーンは面白かった。なんかのアクション映画風で笑えたな〜
子どもは泣いてたけど。
すみっコたち優しくて、良かったでした。
ナレーションにイノッチがいなくなってたのが寂しかった・・・
面白かったけど、子どもは泣かず、大人が泣くようなすみっコ映画が観たいなぁ。(青い月夜の〜みたいな)
ファンタジックな世界感に、今回はアドベンチャー要素が追加されました。前の2作品よりも上の年齢層も楽しめる作品になっている気がします。
パステル基調のポスターがとても素敵です。・_・♪
すみっこの映画もこれで3作目。
心のお洗濯をしましょうかと鑑賞しました。
ファンタジーな世界観は変わりません。
そこに今回は、冒険要素が加わった感じです。
そのため対象年齢が少し上がった気もします。
・しろくまさんがやってきて
・みんなでおでかけした先に工場が
・そこでであったクマさんにさそわれ
・みんな工場ではたらくことに
・だんだん仕事の量がふえてきて…
うん
曇りなき子供の心で観れば
とても楽しいお話ではないですか。
※この工場゜多少プラック企業な感じがしなくもない…
などということはおいといて
では
良い子の皆さんに感想を聞いてみましょう。
癒されましたか? はーい
絵が綺麗でしたか? はーい
可愛かったですか? はーい
眠ったりしませんでしたか? はーい (やったね)
と
今回は眠ることも無い展開の
ハラハラドキドキの1時間と少々でした。
観て良かった。
心が洗われました (本当ですよ )
満足です。
◇あれこれ
■成長しました
ざっそう
葉っぱのギザギザの間に「小さなギザ」が ♡
誇らしげに見せて歩く姿の微笑ましいこと ・∇・
■なかよしのふたり
「とんかつのはしっこ」 と 「エビフライのしっぽ」
今回も仲良しだったのですが、この二人って
カップルなのでしょうか?(性別あるのかな?)
※ エビフライの「しっぽ」が赤いリボンに見えて
あれ? 女の子? と思った次第です
今回も二人でフライパンのお風呂に入ってました。♡
良い子のみんな マネしないように。 (あちち ですよ)
◇最後に
作品の冒頭、登場人物の紹介がありました。
「ネコは人見知りで内気」などと初めて分かりました。
「ざっそう」の成長もここでほのぼのと描かれます。
初見さんに対しても親切に作られていて、良い感じです。
◇だそく
「動き出した工場」を見て
” 「クレイジー ゴン」みたいだぁ ” と思ってしまいました…
(ウルトラセブンに登場するロポットです)
おもちゃの工場くん。最後は映画館になって再出発?
夢を与える場所になれたね。良かった良かった。・_・
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
子供よりも(自分を含めた)大人が
(自分含め)泣いてる
まったく知らない世界をのぞいたら優しくて切なくて頑張って仲良しで
もう・・・こんな世界は知らない
初めは
「はっはぁーん」
バ畜等もあるしブラック世相を切・・・ごめんなさい
なぜか出だしが一番泣きました
可愛いんだけど強くて優しくて「敵」なんていない
傷ついた子がいるだけだったね
傷ついた子も救われて良かった
あなどり難し「すみっコぐらし」
鑑賞後の週末はちょっと人に優しくなれる作品でした
今作も最高です!
すみっコぐらしが大好きで、公開初日に観に行ってきました。
第1作目が「大人も楽しめる、感動する」作品として話題になり、2作目も好評だった映画すみっコぐらしの第3作目——個人的には今回も大変感動しました。号泣しました。
すみっコぐらしの各キャラクター詳細を知らなくても、冒頭で簡潔に紹介してくれるので、安心して視聴できます。また、各キャラクターにCVがつくのではなく、キャラのそばにセリフが浮かび上がり、本上まなみさんの優しいナレーションにより物語が進行していきます。
今作では、すみっコたちがおもちゃ工場に勤務することに。くま工場長から工場内での衣食住を保証され、はじめは皆楽しく従事していたものの、おもちゃの生産目標数が日に日に加速度的に増していき、すみっコたちは何やら不穏な気配を感じ始めます。
このサスペンス感、また、ホラー感(とんかつの増殖、町に溢れるおもちゃたち)に加え、ゆるーいアクションあり、カーチェイスありと、先の2作品に無かった要素が今作には採用されていて、映画の主題そのものではありませんが、大きな見どころのひとつだと思います。すみっコの世界でこれらを描写しようと試みた、制作チームの皆さん、すごいです。
現場がどんどんブラック工場(?)化していくのを観て、胃がキリキリする社会人もいらっしゃるかもしれませんが——「いかないで」——くま工場長、ひいてはおもちゃ工場の心情を知れば、納得・同情するはず。
また今作では、しろくまが一際頑張ります。この作品でしろくまの家族構成を知れたのでとても嬉しかったです。しろくまのお母さん、眼差しが優しい…。しろくまが大切にしているぬいぐるみの原型を知ったときは驚きましたが、しろくまとおもちゃ工場との縁を強く感じました。ぬいぐるみに付いていたボタンを探していましたが、しろくまとおもちゃ工場との間に絆が生まれ、ボタンの代わりも生まれました。
自己の存在を定義づけるもの(この場合は名称)に従って生きていかなければ、自己の存在意義は無いのか。すみっコたちは首を横に振ります。そしていつだって「友達だよ」と言ってくれます。ここでたくさん泣きました。おもちゃ工場は新たな生き方を模索することを決心します。
このカットが今作の主題だと思うのですが、上映時間の都合上、おもちゃ工場の転職(?)活動はエンドロール内で語られます。そしてエンドロールが明けると…
「そうか、そういうことか!」
映画館で観ていて、最後の演出に心打たれる方は多いのではないでしょうか。私はめちゃくちゃ泣きました。
たくさん書き連ねましたが、今作も先の2作品に続き、大変感動しました。子どもさんはもちろん、大人の方々も充分に楽しく鑑賞できると思います。ぜひ映画館でご覧ください。
Perfumeの主題歌、最高でした!
可愛かったけど…モヤモヤ。
2年前の青い月夜の魔法のコで、こんなに可愛くて感動するんだーと娘とどハマり!
同じ感覚で観に行ったので…え?何だこれは…って感じでした。
社畜の話?と思ってしまう程。笑
途中からドキドキハラハラで不気味な場面が多くなり、娘はずっとこわいーかわいそうーと泣いて「大丈夫、大丈夫」と落ち着かせるのに必死でした笑。
動いていたおもちゃが次々と倒れていくのも何だか不気味で可哀想で…
おもちゃを大切にする心、しろくまの家族愛にはほっこりしたけど、工場が動き出して…?くま工場長はぬいぐるみに戻ったまま…?
最後にはくま工場長の心に命が宿って?復活して、壊れたおもちゃを修理する工場とかになるのかなー?と思ったらなぜか映画館…沢山作りすぎてしまったおもちゃ達は結局どうなっちゃったんだろう?ボタンはどこに行ったんだろう?と謎ばかり。
別の方も書かれていましたが、すみっコには癒しを求めているので、何とも辛い場面が多くて、モヤモヤが残ってしまいました。せっかく可愛いくま工場長、グッズにもなったりしてるし、最後には心優しいキャラクターにして欲しかったなぁ。
少し泣いてしまいました。。
キャラクターが可愛らしいので、劇場版1作目から鑑賞していたためそのまま今作も鑑賞。
いつものメインキャラクター達以外にも「もぐら」が出てたのがとても嬉しかったです!もぐらがいなかったら展開変わってたので、さりげなく重要な役で良かった!
そして。。この手の子ども向け映画にありがちな、実は大人が真面目に彼らの境遇を想像すると、大げさに言えば人生の悲哀、大切なことは何か、忘れちゃいけないこととは?を思い出させてくれるため、
ドラえもんの「のび太の恐竜」や「台風のフー子」みたいに後半少し涙が。。!
使い捨て社会、消費社会への警鐘ともとれる「壊れたらすぐ捨てられる」「動かなくなったら役にたたなくなったらすぐ捨てられる」モノ達の悲しさに対し、「直してまだ持っている」すみっコの優しさが救いでした。
たとえ本来の使い方は出来なくなってもそこを資料館として保存してるとか、中は綺麗に学校や役所などにリニューアルして建物自体は後世に残し続ける場所も日本各地にあると思いますが、
そういうことってやっぱり大事だな、と改めて実感。
わりと「壊れたら直すより新しく買うほうが安く済む」ってことが往々にしてありがちですが、
なるべく大事に使い続けられたらいいな、と思いました。
すみっコディスコ
かわいいかわいいすみっコたちの映画第3弾。先にゴジラを観て今作というとんでもない緩急の差ですが、こちらもとても素晴らしい作品でした。入場特典はくま工場長が褒めてくれるステッカーでした。もうここから優しかったです。
上映前にジャニーズ事務所問題でイノッチのナレーションが無くなるという一悶着がありましたが、そんな事情はあれどしっかり公開してくれた事にまず一安心です。
3作目もやはり素晴らしかった…!すみっコたちの可愛さはこれでもかと詰め込まれており、物語も重すぎずとも現代人に通ずるものがあり、それに対してのアンサーもすみっコたちらしくその行動も含めてウルウルっときました。
日常のすみっコたちがおもちゃ工場に迷い込んでしまい、そこで出会ったくま工場長と交流を深め、おもちゃ工場で働いていく…といった感じのあらすじです。
すみっコたちはもう問答無用で可愛いです。もうずっとモチモチしています。すみっコたちだけでいる時はみんなそれぞれのポジションに収まっているというのもなんか良いなぁって思いました。
オリキャラのくま工場長は働き者で、あれよあれよと言わんばかりにすみっコたちを工場に招き入れて働かせるという見方を変えればブラックじゃないかと思いましたが、業務内容はシンプルにおもちゃを作るというものなので、すみっコたちも楽しそうだったので見ていてホッとしました。
すみっコたちと離れるのがそんなに寂しいのかってくらいにたくさんおもてなしをしてくれて、たくさんご飯を食べてもらって、泊まる部屋まで用意という力の入れよう。なおそれぞれの部屋に皆喜んでいたものの、最終的には同じ部屋にぎゅうぎゅうに集まって寝るというすみっコらしさも全開でした。
くま工場長が暴走してしまい、すみっコたちを働かせまくるという大変なことになってしまいますが、それには事情があって、くま工場長はおもちゃが操られており、実際は工場そのものが本体だったという展開がやってきます。工場は最初は小さい工場だったものの、おもちゃの需要が増えた事もあって大きくなり、そこで働く生き物たちが活き活きしているのを見るのを喜んでいました。
しかし、時代の流れとともにおもちゃの需要は少しずつ減っていき、やがて工場は一人ぼっちになってしまったという辛い出来事につながってしまい、そこにやってきたすみっコたちに延々おもちゃを作ってもらえばずっと活動できるんじゃないかという考えからの行動だったんだなというのが最終的に繋がっていきます。
おもちゃたちも遊ぶ事を強要してきて、AI(今作ではおもちゃのスタンプマーク)の暴走がゾンビ映画ぽかったり、まさかまさかのすみっコカーチェイスも楽しめるなど意外なジャンルミックスも今作の特徴だと思います。
しろくまがどうして寒がりなのかというエピソードもうまく絡み合ってきます。弟やお母さんがふわふわしているのに対し、しろくまはシュッとした毛並みなので、そこで寒さの耐性の差があったのかなというのが分かりやすく表現させられていました。
お母さんからプレゼントしてもらったくまの人形を大切に大切に持っており、ぺんぎんから託されたくまの人形をぎゅーっと持っている姿がキュートでしたし、工場にずっとずっと大切に持っているよーと見せてくれたシーンは本当にキュンキュンしました。
少しノスタルジーな終わり方も前2作とは毛色が違うなと不思議な気持ちになりました。
早くも3作目になりましたが、まだまだすみっコたちと不思議な世界や生き物たちとの交流を見守っていきたいなと思いました。我が家に1匹すみっコがいたら人生バラ色になる気がします笑
鑑賞日 11/3
鑑賞時間 18:00〜19:20
座席 A-2
全25件中、1~20件目を表示