劇場公開日 2023年11月3日

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「驚きの強制労働?!もある意外な展開」映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0驚きの強制労働?!もある意外な展開

2023年11月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大人が観ても面白いと聞いたので、行ってきました。オッサンの私以外は、ほぼお母さんと学齢に達するか達しないかくらいの娘さんの2人連れが多く、やはり場違い感は否めませんでした(笑)
本作は、映画版「すみっコぐらし」の第3弾とのこと。ただ当然前作も前々作も知らず、初見だった訳ですが、初めに登場人物(キャラクターというべきか)の紹介があったので、入口の部分で困ることはありませんでした。キャラたちが喋らず、意思表示は字幕なので、ちゃんと観ていないと取り残される危険性もありましたが(当たり前だけど)、本上まなみのナレーションがあったので何とかなりました。

内容的には、すみっコぐらしのキャラたちがおもちゃ工場で働くというものでしたが、そもそもボタンを探しに工場に入って行っただけで、働くために行った訳ではないのに、何故かみんなで働くことに。この謎の集団行動に頭の中は「???」という感じでした。子供たちはこの流れをどう理解していたんだろうかと、そっちの方も気になりました。子供は頭が柔軟だから、そんな細かいことは気にしないのかしら?物語が進むと、徐々に理不尽な強制労働的になって行き、「だから言わんこっちゃないだろ」と思ったものの、最後は”黒幕”とも仲良しになるという大団円でした。

本作の公開は11月3日でしたが、同日に封切られた「ゴジラ-1.0」も、「ひとりも死なせない」をテーマにしていました。世知辛い世の中だからこそ、「みんな仲間」「死んで花実が咲くものか」という希望の光みたいな作品が創られるのかなと思ったところでした。

大人が観ても面白いかという点に関しては、やはり何故働くんだという点が引っ掛かっていて、正直「う~ん」としか言えませんが、”黒幕”の切ない思いなどは充分理解できる話であり、中々良く出来ていると思うところもありました。
そんな訳で評価は★3とします。

鶏