丘の上の本屋さんのレビュー・感想・評価
全77件中、61~77件目を表示
リベロの優しさに癒される
イタリアで最も美しい村の一つ、チビテッラ・デル・トロントで、丘陵地帯を見下ろす丘の上にある、小さな古書店が舞台。店主のリベロはある日、店の外で本を眺めていたアフリカ・ブルキナファソからの移民少年・エシエンに声を掛けた。イタリアに来て6年、好奇心旺盛なエシエンを気に入ったリベロは次々と店の本を貸し与え、読書感想を聴くのを楽しみにしていた。エシエンもリベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾け、本の感想を語り合ううちに、2人は友情を築いていく、という話。
読書の素晴らしさを満喫出来る作品。リベロがエシエンに読ませていた本を読んでみようと思いパンフレットも購入した。たくさんの本が紹介されていて貴重なパンフレットだと思う。
最後にエシエンに贈った世界人権宣言の本は重要な内容が書かれているんだろうと思う。誰もが幸せになる権利がある、って事以外、移民の子供に勇気を与えるような。
店主リベロ役のレモ・ジローネの博学で優しい語り口が素晴らしかった。
エシエン役のディディー・ローレンツ・チュンブがイケメン少年だった。今後の活躍が楽しみ。
古本屋の訪問客もそれぞれ個性的で面白かった。
古本屋の有る丘からの風景が美しくて素晴らしかった。イタリアは何度も行っているが、ここは行ってないので、これから行きたい場所に追加しておこう。
その他、公園のベンチでカップルが人前でキスしてたり、平日の昼間に田舎のカフェでオシャレな女子が居たりと、イタリアの日常らしい様子も見れ、良かった。
家政婦のキアンは可愛かった。
広島で公開が無かったから岡山遠征して観賞したが、それだけの価値が有った。
フリー素材…??
やっすいBGM、フリー素材ですね??
あと、風景は綺麗だけど、いったいどこから撮ったの?
店先から見た感じでもないし…。
土地の全体像が見えない、取って付けたような切り貼り感。
まさか、これもフリー素材???
つーか、ここは本当に丘の上なのだろうか…???
おじいさんに向けられた、強めの女優ライトもナゾ。
最後にナゾの安安ロック…。
本への愛は伝わってきたが、人物描写が希薄で、
移民の少年の家族構成も、学校の様子も、何にも見えない。
そもそも、おじいさんは家でどう過ごしているの?
そんな事はきっとどうでもよくて、本屋が主役で、
本屋という場所を生命体として描いているのかな???
それくらい、各人物の詳細無視。
移民の少年は、別に差別されたり迫害されてる訳でもないのに
「世界人権宣言」とか唐突に渡されて、どういう気持ちになったのでしょう…。
本は人生のサポーター
自分が小さい時の小学校の教師が言いました。「本は心の栄養である」と。正直自分は活字に触れるのが苦手ですが、それでも本をたまに読むと「なるほどなぁ」と思う時があります。自分の考えを見直すきっかけになったりします。あの時の先生の言葉はあながち間違ってない。もう少し本に触れていたら、もう少し自分の考えの地盤が固くなってたかも、もう少し自分の考えの伝え方も変わっていたかも、レビューも良く書けるようになっていたかも(笑)。もし小さい時に本作の主人公:リベロと出会っていたらそうなっていただろうか?本作は少しそう思える、穏やかで温かみのあるイタリアのカントリームービーです。
ストーリーの舞台はイタリアの小さな町の丘にある小さな古本屋。老人店主リベロは、隣のカフェで働く陽気なニコラに手伝ってもらいながら静かに経営していた。時には本を買い取り、時には個性的な客が来て対応したり、暇なときは買い取った本の中にあった“日記”を読んだり。ある時貧しき移民の子:エシエンが店頭に並ぶ漫画を眺めていた。リベロは「貸してあげるから終わったら返しにおいで」と言ってエシエンに漫画を渡す。本が好きなエシエンは一気に読み上げ、すぐに返しに来た。彼が本好きだと気づいたリベロは、少しずつ読み応えのある本をエシエンに貸し、少しずつ交流を深めていく・・・てな流れです。
まず思うことは、この映画の穏やかさと絵的な美しさよ。
イタリアの中部に位置するチヴィテッラ・デル・トロント。ここの街並みはまさに息を呑むようなという言葉が当てはまるほど美しい。ストーリーの合間に現れる背景は穏やかさを感じ、観てて飽きない。また穏やかさはストーリー全般に広がっていて、変に盛り上がることなく過ぎていく。しかし水面下ではゆっくりと物語は動いていく。そしてじんわりと映画が身体に染みていくような感覚。この見せ方は自分的には大好物。イタリア映画でこのような手の作品はホント心地いい。惜しむらくはもう少し余韻に浸りたいと思わせる部分があったこと。ちと編集の面で残念な部分あり。
そしてもう一つこの映画を観終わってから思ったことは、
本は人生のサポーターなのかもしれないということ。
現れる珍客たちに対し、リベロは誰に対しても穏やかに相手と話し、様子を探って適切な本を勧めていきます。どのような内容でも気にしない。大事なのはその人に合った本を勧めることであるかのように。そしてエシエンには最初は漫画を、少しずつ読み応えのある本を勧めていきます。またエシエンに本の感想を聞き、本の教えを伝えていきます。リベロは、それが少年の糧になることを知っているかのように。
本というのは、ジャンルにもよりますが、行きつくところは道標のひとつになりうる。それをこの映画は伝えたかったのかなと、自分は思うんです。
しかし、この映画が強烈に伝えたかったことはもう一つあると思うんです。それは、なぜリベロは個性あふれる珍客たちにも穏やかに接したのか。ふれあいを大事にしたのか。それは少年に最後に渡した本にある。ラストを見た時、「あぁ、なるほどなぁ」と思いました。ラストの音楽はちと強すぎたのが残念やけども、これは大事。リベロの人柄の良さがあふれるシーンです。
この手の映画は大きく盛り上がらないし、人によっては退屈に思うかもしれません。しかし、こういうじんわりと染み入る感覚も悪くない。特にイタリアの映画にはこの手の作品は滋味な感じでホント良い。個人的には点数はどうあれ、オススメできる作品かと思います。
音読稲妻ボーイ
イタリアの田舎の村で古書店を営む老人と、店に出入りする客や友人の話。
店の前で本を見ていたアフリカ系移民の少年に声を掛け、マンガを無料で貸してあげたことが切っ掛けで交流していくエピソードを中心に、隣のカフェのチャラ従業員と奥様に頼まれた本を探す女性の恋愛話しや毎朝本を売りに来る男の金儲け話し、自分の著書を探す先生等々様々な人との交流をみせて行く。
誰一人悪人が出て来ないし、同じ様なことを繰り返して行くばかりだし、まるで某放送協会で放映していそうな外国のTVドラマの様な味気ないカメラワークやカット割りだったりとお堅いつくりだけど、優しく温かくなかなか面白かった。
ただ、チョロチョロとヘンな名前のおじさんは振ってはいたけれど、最後の本はそれまでそんな仕打ちを受ける様な場面がこれっぽっちもないのに急にぶっ込まれた様な感じだから白々しさも感じてしまった。
うーん、邦題通りなおはなし。
ユニセフ協賛的な全て。真面目で好印象だが、真面目すぎてマイナス評価
コレ無料リーフの段階で
真面目な古本店主とアフリカ系統の少年と
本のやりとり
大人は危険思想も含めて、個性が様々
でも子供は純粋だから
という性善説と、イタリアののどかな🇮🇹景色
メッセージは受け継がれる的な・・
ワシのガキの時は、ネットやファミコンなんて洒落たものもなく
アニメ放送リアルタイムも限られてたから
本、ブック📕入ってて本当に憧れの貴重品
八重洲ブックセンター、神田の三省堂、古書街行った時は ホントワクワクした
そんな童心思い出した。学校の図書室も馴染み。
ただ、古書店が舞台だからか、本がむき出しで装丁もへったくれもなく
干からびている【欧米の書物前全般そうだけど】
イイ映画ですよ。基本
ただ、世界人権宣言は正直鬱陶しかった。
のどかな、ほっこり作品。良い悪いは無い。平均点。
本、ブック📕は本当に憧れの貴重品・・です中盤ワープロミス
上映中何度か笑ってた人尊敬します。私はウトウトと😪・・
おとなと子どもが一緒に読みたい童話
古本屋さんに流れる時間は、とてもゆったりとしています。
新刊本やベストセラー、売れ筋の話題本などをところ狭しと並べた大手書店も好きですが(実際、毎週のように徘徊してます)、この独特の時間感覚だけは、真似ができません。
当たり前と言えば当たり前。一定の時間、一定の本好きに手に取られ、或いは思いもよらぬルートで時間をかけてそこに辿り着いてきたのですから。
その書物の生命力の源が、本自体の魅力であることもあれば、歴代の読み手と店主の偶然の巡り合わせのこともあるわけです。それらの出会いとたくさんの人の思いが、狭い古書店の中に時間とともに詰まっているのです。
『ピノッキオ』もエシエンの手に取られて、幸せだったと思います。
書物にとっての不幸といえば、ナチスの焚書が思い起こされますが、日本でも明治初期の廃仏毀釈運動では、相当数の教典などが、燃やされたのかもしれません(廃仏毀釈の時に失われた文化的な遺産がどれほどだったのか、教科書にはあまり具体的なことは書いて無かったと記憶してます)。
タリバンによるバーミヤンの破壊という野蛮な行為が、多くのひとに、思想、信条、宗教などに関わらず、おぞましさを伴う嫌悪感や怒りの気持ちを起こさせたのは、本質的に人間の精神の自由を踏み躙るものだったからだと思います。
何かを思い、何かを願い、何かを敬い、何かを捧げ、それらを形にすることで表した尊厳。
尊厳は決して侵されてはいけない。
美しい風景の中で、静かに淡々と語りかける尊厳についての童話。
特に問題なし。さすが文科省特別推薦ということもあって。
今年68本目(合計720本目/今月(2023年3月度)3本目)。
大阪市ではエブエブ、ちぎらくん、ドラえもんが有名すぎてこうした作品の本数が少ないなぁ…というのがちょっと残念です。
イタリアのある町の高台にある古本屋(貸本屋さん?)が舞台で、そこにはいろいろな人がやってくるのだけど、経済的な自由で本を「買う」ことができない少年(最初、男の子か女の子かわからないが、男の子であることはわかります)に、この長年やっているオーナーさんが、彼の年齢や将来の夢などを聞いたうえで「こんな本を読んでごらん」と本を貸し出していくタイプの映画です。もとはイタリア映画ですが、有名な作品が多いので(星の王子さまなど)、理解には困らないところです。
少し難しい本になると「1週間くらいはかかっても良いから…」ということでの「長期貸し出し」、そして最後には「あなたへのプレゼント…」ということで「もらった」本なのですが、その本に秘められていた意味とは…?
文科省「特別」推薦や東京都推薦も納得の一作です。
特に減点対象とすべき点はまるでないのでフルスコアにしています。
映画を見ることができる方は是非どうぞ、です。
絶対に損はしないです。
私も退屈に思いました。
黒柳徹子さんが、ご推薦の映画なので、小さな古書店を舞台にした、心暖まる感動的なストーリー展開を期待していました。
ですが、老人の古本屋の主人と常連客との世間話、古本屋を訪れる少年に本を貸し出す交流が淡々と続くだけで、他の方のレビューに有るように、私も退屈した一人です。
上映終了の数十分前に、4人ほど退出したので、「やっぱり、退屈したんだな」と思いました。
老人の古本屋の主人と少年との交流のエンディングも、予想通りでした。
あなたにとって「本」とは何ですか?
誰もが幸福になる権利を持っている
エシエンがリベロから貰った本、日本の「政治家」という職業の人達、全員読んで下さい。日本語と皆さんが一番できる一つの外国語で。そうしたら日本語が母語でない人とも少しは話したり議論ができるでしょう。
店に来る個性的で面白いお客さんとリベロとの会話が楽しかった。店員と客がマニュアル的でなく話せるってとてもいい。エシエンは幸せだな。本の世界を世代がずっと上のおじさんから見せてもらい道筋をつけてもらい勇気まで貰った。図書館司書の大切さも実感した。日本の学校には司書がいないことが多く、居ても非常勤扱い。司書の大切さをわかって欲しい。
イタリア人は喋ってるか電話してるかテレビ見てるかで、あまり本は読まないという印象がある。でもCOVID-19ロックダウンの際、パンデミックの時こそ昔の(ペストの時代に書かれた)小説を読もうと子ども達に呼びかけたのはイタリア人だ。エシエンが移民の子どもであることも大きなポイントだ。地勢の関係もあって他のEU諸国から押し付けられている感もあるが、移民がボートで目指す国はイタリアだ。一方で昔も今もイタリアから他国に向かう人達は沢山居る。リベロが読む古い日記の書き手は、1950年代、家政婦をしている20歳のイタリア人女性、ボーイフレンドと共にアメリカに旅立つ決心をする。この日記とエシエンがシンクロする場の中央にリベロがいた。
おまけ
リベロが本を読み終わったエシエンに「どこが気に入った?」と聞くのはとても良かった。日本の小学校の読書感想文ほど不毛なものはないと私は思う。読書は好きだったが感想文書きは苦手で嫌いだった。「感想」という抽象的なことは小学生にはまだしんどい。だからどこが好き?がとってもいい。そして短くていいから口頭で伝えそれに対して大人が別の角度からサジェスチョンしたりする、この繰り返しで何かについて考え話すことに慣れてくる。そうすると高校生になったら「描写する」「説明する」「報告する」「論拠を述べる」「反論する」「要約する」「具体例を挙げる」などを意識して言語化できるようになると思う。トレーニングすればできるにも関わらず、そういう訓練をしないまま大学に進学し卒業できてしまうのは残念すぎる。
本好きの方どうぞ〜
予告編やチラシを見て良さそうな映画だと思い鑑賞。
公開初日にもかかわらず、観賞者は私一人(笑)
悪い映画ではない、むしろ良い映画である。
時間も短くて見やすい。
文部科学省特別選定とか次世代への映画推薦委員会推薦作品にもなってました。
本屋さんといっても古本屋さんが舞台でありそこの老店主リベロと店にやってくる様々なお客さんとの交流が描かれている。特に黒人の少年エシエンとの交流が柱となっており、お金はないが本好きの彼にただで貸してあげ返却に来た彼に感想を聞き、また次に少しレベルアップしたオススメの本を貸す。空いた時間はゴミ箱で拾われた誰が書いたかわからない日記を読み進める。となりの軽食屋(?)の若者ニコラとのやりとりもいい。
突然のように訪れるラストも世の無常感を感じさせていいのだが、不満な点をあげると、本好きのエシエンの生活が全く見えてこないところと、リベロが最後にエシエンにプレゼントした本に正直ちょっとがっかりしました。大切ではあるが読んで楽しい書物ではないだろうと。でもリベロに貸し与えられた本のおかげでエシエンは読書好きになっただろうし、本からいろんな知識を吸収してたくましくこれから生きていけるだろう。
風景の美しいイタリアの小さな街での心温まるお話でした。
退屈でした。。。
全77件中、61~77件目を表示