丘の上の本屋さんのレビュー・感想・評価
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おとなと子どもが一緒に読みたい童話
古本屋さんに流れる時間は、とてもゆったりとしています。
新刊本やベストセラー、売れ筋の話題本などをところ狭しと並べた大手書店も好きですが(実際、毎週のように徘徊してます)、この独特の時間感覚だけは、真似ができません。
当たり前と言えば当たり前。一定の時間、一定の本好きに手に取られ、或いは思いもよらぬルートで時間をかけてそこに辿り着いてきたのですから。
その書物の生命力の源が、本自体の魅力であることもあれば、歴代の読み手と店主の偶然の巡り合わせのこともあるわけです。それらの出会いとたくさんの人の思いが、狭い古書店の中に時間とともに詰まっているのです。
『ピノッキオ』もエシエンの手に取られて、幸せだったと思います。
書物にとっての不幸といえば、ナチスの焚書が思い起こされますが、日本でも明治初期の廃仏毀釈運動では、相当数の教典などが、燃やされたのかもしれません(廃仏毀釈の時に失われた文化的な遺産がどれほどだったのか、教科書にはあまり具体的なことは書いて無かったと記憶してます)。
タリバンによるバーミヤンの破壊という野蛮な行為が、多くのひとに、思想、信条、宗教などに関わらず、おぞましさを伴う嫌悪感や怒りの気持ちを起こさせたのは、本質的に人間の精神の自由を踏み躙るものだったからだと思います。
何かを思い、何かを願い、何かを敬い、何かを捧げ、それらを形にすることで表した尊厳。
尊厳は決して侵されてはいけない。
美しい風景の中で、静かに淡々と語りかける尊厳についての童話。
ホッと
35本目。
長いのばかりだから、この長さは有難い。
展開が少ないけど、ある意味不要な感じはある。
最後、ある程度の予想はつくけど、手作り感、作風、人物が程好く、ホッとするし、落ち着いて観られる作品。
特に問題なし。さすが文科省特別推薦ということもあって。
今年68本目(合計720本目/今月(2023年3月度)3本目)。
大阪市ではエブエブ、ちぎらくん、ドラえもんが有名すぎてこうした作品の本数が少ないなぁ…というのがちょっと残念です。
イタリアのある町の高台にある古本屋(貸本屋さん?)が舞台で、そこにはいろいろな人がやってくるのだけど、経済的な自由で本を「買う」ことができない少年(最初、男の子か女の子かわからないが、男の子であることはわかります)に、この長年やっているオーナーさんが、彼の年齢や将来の夢などを聞いたうえで「こんな本を読んでごらん」と本を貸し出していくタイプの映画です。もとはイタリア映画ですが、有名な作品が多いので(星の王子さまなど)、理解には困らないところです。
少し難しい本になると「1週間くらいはかかっても良いから…」ということでの「長期貸し出し」、そして最後には「あなたへのプレゼント…」ということで「もらった」本なのですが、その本に秘められていた意味とは…?
文科省「特別」推薦や東京都推薦も納得の一作です。
特に減点対象とすべき点はまるでないのでフルスコアにしています。
映画を見ることができる方は是非どうぞ、です。
絶対に損はしないです。
私も退屈に思いました。
黒柳徹子さんが、ご推薦の映画なので、小さな古書店を舞台にした、心暖まる感動的なストーリー展開を期待していました。
ですが、老人の古本屋の主人と常連客との世間話、古本屋を訪れる少年に本を貸し出す交流が淡々と続くだけで、他の方のレビューに有るように、私も退屈した一人です。
上映終了の数十分前に、4人ほど退出したので、「やっぱり、退屈したんだな」と思いました。
老人の古本屋の主人と少年との交流のエンディングも、予想通りでした。
ほっこりできる映画 本を大切にしようと思わせる映画 人との繋がりも...
ほっこりできる映画
本を大切にしようと思わせる映画
人との繋がりも大事にしたくなるし、
のんびりと穏やかな中にも多様性を扱ったり
奥が深い
ただちょっと、
白鯨を読ませるタイミングが早すぎな気がした
あなたにとって「本」とは何ですか?
古書店の主人・リベロと隣にあるカフェで働いている青年二コラの二人が中心に物語が進んでいき、イタリア・チビテッラ・デル・トロントの街並みを映しながら古書店に訪れるお客さんと「本」を通じて交流しあう映画。
老若男女と様々な人物が古書店に訪れ、「本」についてリベロと語り合うシーンが多く、相当マニアックな内容でした。一口に本といっても、売って資金にする人や、思い出でもあり、登山感覚で読む人も存在する人たちを描くことによって、改めて自分が本を手にする意味を考えさせてくれた映画でした。
誰もが幸福になる権利を持っている
エシエンがリベロから貰った本、日本の「政治家」という職業の人達、全員読んで下さい。日本語と皆さんが一番できる一つの外国語で。そうしたら日本語が母語でない人とも少しは話したり議論ができるでしょう。
店に来る個性的で面白いお客さんとリベロとの会話が楽しかった。店員と客がマニュアル的でなく話せるってとてもいい。エシエンは幸せだな。本の世界を世代がずっと上のおじさんから見せてもらい道筋をつけてもらい勇気まで貰った。図書館司書の大切さも実感した。日本の学校には司書がいないことが多く、居ても非常勤扱い。司書の大切さをわかって欲しい。
イタリア人は喋ってるか電話してるかテレビ見てるかで、あまり本は読まないという印象がある。でもCOVID-19ロックダウンの際、パンデミックの時こそ昔の(ペストの時代に書かれた)小説を読もうと子ども達に呼びかけたのはイタリア人だ。エシエンが移民の子どもであることも大きなポイントだ。地勢の関係もあって他のEU諸国から押し付けられている感もあるが、移民がボートで目指す国はイタリアだ。一方で昔も今もイタリアから他国に向かう人達は沢山居る。リベロが読む古い日記の書き手は、1950年代、家政婦をしている20歳のイタリア人女性、ボーイフレンドと共にアメリカに旅立つ決心をする。この日記とエシエンがシンクロする場の中央にリベロがいた。
おまけ
リベロが本を読み終わったエシエンに「どこが気に入った?」と聞くのはとても良かった。日本の小学校の読書感想文ほど不毛なものはないと私は思う。読書は好きだったが感想文書きは苦手で嫌いだった。「感想」という抽象的なことは小学生にはまだしんどい。だからどこが好き?がとってもいい。そして短くていいから口頭で伝えそれに対して大人が別の角度からサジェスチョンしたりする、この繰り返しで何かについて考え話すことに慣れてくる。そうすると高校生になったら「描写する」「説明する」「報告する」「論拠を述べる」「反論する」「要約する」「具体例を挙げる」などを意識して言語化できるようになると思う。トレーニングすればできるにも関わらず、そういう訓練をしないまま大学に進学し卒業できてしまうのは残念すぎる。
本好きの方どうぞ〜
予告編やチラシを見て良さそうな映画だと思い鑑賞。
公開初日にもかかわらず、観賞者は私一人(笑)
悪い映画ではない、むしろ良い映画である。
時間も短くて見やすい。
文部科学省特別選定とか次世代への映画推薦委員会推薦作品にもなってました。
本屋さんといっても古本屋さんが舞台でありそこの老店主リベロと店にやってくる様々なお客さんとの交流が描かれている。特に黒人の少年エシエンとの交流が柱となっており、お金はないが本好きの彼にただで貸してあげ返却に来た彼に感想を聞き、また次に少しレベルアップしたオススメの本を貸す。空いた時間はゴミ箱で拾われた誰が書いたかわからない日記を読み進める。となりの軽食屋(?)の若者ニコラとのやりとりもいい。
突然のように訪れるラストも世の無常感を感じさせていいのだが、不満な点をあげると、本好きのエシエンの生活が全く見えてこないところと、リベロが最後にエシエンにプレゼントした本に正直ちょっとがっかりしました。大切ではあるが読んで楽しい書物ではないだろうと。でもリベロに貸し与えられた本のおかげでエシエンは読書好きになっただろうし、本からいろんな知識を吸収してたくましくこれから生きていけるだろう。
風景の美しいイタリアの小さな街での心温まるお話でした。
退屈でした。。。
イタリアの田舎、のどかな丘の上にある古本屋。
終始そこを舞台に常連などが本を売りにきて話すだけの物語で、上映時間が短いにもかかわらず飽きてしまった💦
ご年配の方は恐らく寝てしまうはず、、、(笑)
風景や雰囲気は凄くお洒落で、通な映画って感じは良いのだが、なんせ話しが退屈、、、
でも、古本屋には行きたくなりました!!
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