「SOUL SOUP」劇場版 SPY×FAMILY CODE: White ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
SOUL SOUP
原作は連載初期から追っており、アニメも毎週ワクワクしながら見ていて、劇場版向けの題材だよな〜と思っていたところで劇場版の公開が決まってとても嬉しかったのを覚えています。
仕事の上がりが早かったので、最速上映で観に行きました。特典はミニ冊子でした。
しっかりと劇場版のクオリティに格上げされており、テンポ良くまとまっているストーリーにエゲツない作画、子供も大人も楽しめるギャグの応酬と、観たいもの全部詰めのような素晴らしい作品になっていました。
序盤はフォージャー家のほのぼのした旅行、ヨルさんの勘違いでの大暴れ、お菓子作りの材料探しなどなど、TVアニメと同じような流れで進んでいきます。
中盤以降、アーニャが飲み込んでしまったチョコの中にあるマイクロチップを巡って敵との戦いが始まるといった感じなので、思っていたものとは違いましたが、それでも全力で楽しむ方向へ持っていってくれたのが今作の特徴でした。
ロイドは完璧超人なので、アクションも変装もなんでもござれなので、見ていて不思議な安心感がありました。変に鈍いところがあるので、アーニャがツッコミを入れたり、ヨルさんが物理でツッコミを入れたりなどなどボケとしてもしっかり機能していて良かったです。
劇場版ではアーニャが真面目に活躍し、でもしっかりと大変な目にあっていたりと、行動の一つ一つにハラハラさせられたり爆笑させてもらったりと、改めて魅力的なキャラクターだなぁと再体験させてもらいました。
ロイドを助けるために奮闘したりする中で、う○こが漏れそうになってもう大変な表情になっていたり、ドラえもんやクレヨンしんちゃんかってくらいドタバタしていてギャグのテンポも相まって加速的に面白かったです。
種崎さんはアーニャの声をしている時と、フリーレンやレディ・ナガンを演じてる時とはガラッと声が変わるので、毎回すげぇなぁと思っています。
ヨルさんの戦闘シーンはTVアニメの方でも凄いなと思って見ていましたが、劇場版ではもうレベルが一段二段上げてのスピード感マシマシでヤバかったです。
もうやっていることがジェイソン・ステイサムと同じような感じで人間やめてて面白かったです。
飛行機にしがみついて侵入したり、銃弾飛び交う飛行船の上を駆け回ったり、火花舞う戦場でありえないスピードで駆け回ったりなどなど、アクションのクオリティが高すぎて度肝抜かれまくりでした。このアクションが見れるだけでも、今作を観る価値は間違いなくあると思います。口紅の伏線回収もお見事でした。
今作のパワータイプの敵のFはとりあえずやられ役という立ち回りなので、キャラに特別魅力があるわけではなかったのは惜しかったなと思いました。普通ならあんなん勝てませんよ。
ラストは爆発寸前の飛行船をなんとかして街に突撃させないように奮闘するフォージャー家が描かれます。なんだかこのド派手な感じは某名探偵の終盤と似たようなものを感じてニヤけてしまいました。
普段の日常へ回帰し、新たな旅行や目的に進んでいくという、原作にもしっかりと繋げれる終わり方、既存のキャラクターたちも描写されていて、ファンとしてはとにかく満足できる終わり方でした。
フランキーの扱い方も、あっそういえば!な感じだったのもまた良い味を出していました。
TVアニメでは助監督だった片桐さんが監督になっているところで、何か変化があるのかなと思いましたが、根幹は揺るがずで、子供向けのギャグがめっちゃ増えたのが大きな変化だったかなと思いました。SPY×FAMILYでは珍しいお下品なギャグだったので、最初は面喰らいましたが、段々慣れてくるとクスクス笑えてよかったです。
声優陣は本職の方々はもう本当に素晴らしくてお耳が幸せでした。ゲスト声優の中村倫也さんと賀来賢人さんお二人とも上手で一安心でした。
主題歌は星野源さんと髭男の2曲と豪華な布陣。1期1クール目のOPとEDの2組が劇場版でやってくるという胸熱なものでした。ぜひ劇場版第二弾の時にはバンプとyamaさんを…!
今作もヒット間違いなしですし、展開的にはいくらでも劇場版を作れる作品だと思うので、また劇場版も期待したいなーと思いました。アーニャワクワク。
鑑賞日 12/21
鑑賞時間 24:00〜26:05
座席 Q-14