「幸せか幸せじゃないかじゃなくて、私か私じゃないか。」アイスクリームフィーバー 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
幸せか幸せじゃないかじゃなくて、私か私じゃないか。
なんだかオシャレな出だし。若い女性向けの映画に間違えて来てしまった感。しかも、ストーリーもどこか、なにかのプロモーションビデオにも似た底の薄さを感じていた。
でも、まず役者陣の演技がたしか。特に松本まりかの抜群の良さ。飛びぬけて光ってた。そして、若手二人(南琴奈とモトーラ世里奈)の存在感。とはいえ、相変わらず吉岡里帆はあざとさを隠すことはできなかったけど。
と、だんだん見慣れていくうちに、終盤、この人たちはなんでつながっているのか?の疑問が解ける。知り合いだったとかいうチープな接点ではなくて、そこか!とくる。てことは、その次のそれで、またその次かって爽やかさの伴う気づきがある。そしてアイスクリーム屋の屋号の意味に、ちょっとニヤける。下手なラブストーリーじゃないとこに。「あんた貰う。一生、大事にする。」ってそういう関係にだって成立するんだなって。迷ってる30代女子あたりに強く刺さりそうな映画。
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