クモとサルの家族のレビュー・感想・評価
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溢れ出るアフレコ感
『彩恋 SAI-REN』で好きだった徳永えりが主演とのことで、鑑賞。
終始、画と声が合っていないのが気になった。
蝶ちゃん(かわいかった)以外の子役は中国人ということもあり、恐らく声優さんが当てているのだが…
口の動きや表情以前に、粗い画面や子供の年齢に対してクリア過ぎるのが違和感。
台詞量もあるが、黒羽麻璃央が一番マシだったかな。
話の大筋は難しくないのだけど、なんとなく分かりづらい。
内面的な移り変わりや物理的な立ち位置など、色々と不親切だったように思う。
宇野祥平とどぶロックの激似問題も、一瞬「どっちだ?」となりラグが生まれた。
(初共演シーンのインパクトはあったけどね)
ただ、子役たちの身軽な動き(兎くんの殺陣も年齢にしては見事)は良い。
個人的にはやはり徳永えりの、いたずらっぽくも包容力のある笑顔が大好きでした。
BGM(特にオープニング)やポスターの文字デザインなどのセンスも抜群。
何よりラストカットの背景と、じゃれあう家族の雰囲気が素敵。
できれば一回くらいクモが派手に無双するシーンが見たかった。
『逝きし世の面影』が体感できる秀作
もう抜群に面白い !
芦澤明子さんが敢えて35mmFilmで撮っているので秀作だろう、、と予想はしていたものの まさか、こんなにぶっ飛んでるとは!
芝居の上手い役者ばかりが揃っているのに、彼らが手練のメソッドを捨てて、この奇想天外の物語のために高校球児のように直向きに演じているのだ。
芦澤さんが同時並行して撮っていたレジェンドバタフライとは三桁も違う制作費だろうが、
あちらで抑制してたクリエイティビティを全開で突進していて文句無く 映画史に残る映画になっていて、渡辺京二が伝える江戸時代の世界がよーく判る
こんな自由な時代劇 中野裕之監督のサムライフィクション以来 見終えてもワクワクが止まらなかった。
母ちゃんが強いぐらいが丁度良い?
里で暮らす忍び夫婦と家族達が峠で行き倒れていたじっちゃんを助けたことで、争い事に巻き込まれる話。
有能なフリーランスの忍びの嫁と、詰めが甘い主夫状態の夫、そして修行中の子ども達という構成の家族だけれど、天下泰平な世の中になり、都で商売でもして暮らそうかと考えていた矢先、じっちゃんを狙うヤツらが襲撃してきて…。
コミカルでキャッチーなつくりではあるけれど、コメディという感じではなく、かといってアクションとしての見せ場も無し。当然シリアスなドラマもなくてどの方面にも中途半端に感じる。
音響もバリバリの大袈裟SEを含む全編後乗せで臨場感もないし。
ストーリーそのものは特に悪いとは思わないけれど、やりたいこととかコンセプトとかはどこなんでしょう?
キャストばかり妙に豪華で何だか良くわからないドラマを見させられた感じかな。
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