MOON and GOLDFISHのレビュー・感想・評価
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映像と音楽切なく響いてくる
抗いながらも今を受け入れ懸命に生きている若者達の群像劇。現実の辛さがあっても逃げるのではなく光を求めて頑張れば、叶うかもと思わせてくれるような背中を押してくれるような映画。何度も観て自分を励ましてる。
映像の色も感じながら音楽が被さってきてたまらなくせつない。
コンドウヒロユキさんの歌は素敵すぎます
役者の演技が素晴らしい
横浜で鑑賞。
モノクロスタンダード、ということに惹かれ、前情報なしで鑑賞。
モノクロ映画ではなくカラー映画です。
時折カラーになるのではなく、モノクロパートが登場人物の生活や心情、とわたしはとらえました。
役者さんがよかったです。
借金取りの優しさやベトナム人(役者は日本人らしい)の苦しさが滲み出てきました。
新宿上映では連日満席だったよう。
あう人あわない人がはっきりする映画かも。
ソコ(底/其処)で生きる
閉塞感を感じ、燻る若者たちの群像劇。
大半が諦めを過ぎ、ほぼ受け入れている中で、主人公とヒロインだけが目標を持っている。
物語は、その2人が次のスタートラインに立ったところで幕を閉じる。
正直、もっと過程を見たかったなぁと思う。
脇のキャラも、特に非情になれない取り立て屋は好きだったので掘り下げが欲しい。
コンドウヒロユキや南條みずほ(ヒカリと見間違えた)のシーンは本筋に絡まないので不要。
撮りたくて出したかったのかもだけど、幹があっての枝だと思う。
金髪のミシマが、3年後に実習生と仲良くしていて驚いた。
舞台挨拶後に監督へ質問したところ、実習生が増え、“あの場所で生きていくために”変わったのだそう。
グエンの扱い含め、(肯定は出来ないが)彼なりに必死の適応なのだろう。
また、ラストシーンは実際に神奈川県民ホールのイベントに峰平さんが出て、ぶっつけで撮ったそう。
役が決まるまでギターを弾けなかったという話も含め、すごい度胸だ。
藤井さん森重さんなどの台詞は、撮ったけど「どこまで削って成立できるか」とバッサリ切ったとのこと。
そういったこともあり、余白が多過ぎてスッキリはしない。
しかし(横須賀より)地元が多く出てたし、空気感が良くて嫌いになれない。
大切な思い出ひとつで、どこまでも歩いていければいいな、と思う。
燻る若者
横浜の片隅で暮らす若者たちを描いた群像劇。
父親の借金を返すミュージシャン志望の女の子、悪徳ではなさそうな自分の立ち位置を解っている取り立て屋、ど田舎の中学生みたいな先輩に辟易しつつも言えない鉄工所勤務の男の子、その鉄工所で勤勉に働くベトナム人労働者等が絡み合って行くストーリー。
華やかな世界とはかけ離れた様な、言わば底辺の様なところで生きる若者たちの、我慢し踏ん張っている姿に、ほんの少しの息抜きにとみせて行くけれど、ちょこちょこカラーにするぐらいなら、最初から全部カラーにすれば良いのに…。
まるで昭和終盤ぐらいの作品か?と思わせるつくりで、色々感じるものはあったけれど特に大きな波はなく、そして3年後…大した変化もなく終了。
何だか物語としてのみどころや面白さみたいなものが何もなく、流〜い起と承だけをタラタラみせられただけみたいな感じだった。
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