親のお金は誰のもの 法定相続人のレビュー・感想・評価
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【“貴女に見せたいものがある。と母の葉書に記されていた言葉。”法定相続人制度の問題を軸にしながら、前半は滑り気味のコミカルテイストで、後半はシリアステイストで家族の絆を描いた作品。】
■個人的な意見であるが、映画はそのフライヤーの作りで面白さが(面白くなさ)が分かる場合があると思っている。
今作は、デビ夫人が出て来た辺りで、”ウーム”となり、前半は滑るギャグの荒波を乗り越えて、後半に至った作品である。
故に隔靴掻痒感が前半は半端なかった作品である。
最初から、脚本をちゃんと作ってよ!!
◆感想
・2000年に発足した”成年後見人制度”を”軸にした点は良い。
ー ご存じの通り”成年後見人制度”は高年齢化社会を見据え、”禁治産制度”を改訂したものである。
但し、子供が成年後見人に必ずなる訳でなく、家庭裁判所が適任者を決める。
それが今作の弁護士、城島(三浦翔平)のように金儲けの為に成年後見人になった場合、家族は親の資産を受け取れない。
という事が、高年齢化が進む現代、この映画を観ればある程度分かるのである。-
・前半のストーリー展開はやや粗い。ギャグも寒い。但し、城島が何故に金に拘る男になったかはきちんと描かれている。
それにしても、長女、次女とも法律に疎すぎる・・。
・城島や、大亀仙太郎(三浦友和)の長女(松岡伊都美)、次女(山崎静代:頑張っていたが・・。)は6億円の価値がある大粒ダイヤを、”認知症になった”仙太郎の居ない家で家探しする姿。
ー コミカルに描いているが、金の亡者である。ー
・亡き母親(石野真子)の連れ後だった、三女(比嘉愛未)が久しぶりに東京から戻って来るが、長女、次女との関係は悪い。
ー そして、彼女だけが城島が金の亡者になった理由を聞いてしまっていて、城島に対する見方が長女、次女とは違うのである。ー
・長女、次女が家探ししていた時に見つけた昔の3人そろっての家族写真。
■更に、仙太郎が”認知症になった”振りをして、医者に入院していた際に、城島に対し一喝した言葉。”俺は、認知症ではない!。俺の娘達に手を出すな!”
随所で描かれる亡き母親と仙太郎が共同作業でアコヤ貝に、核入れする阿吽の呼吸での作業風景。
三浦友和が演じる頑固な真珠職人の姿が、この作品を引き締めている。
<亡き母は、病床から東京で頑張る三女に対し、夫婦で作り上げた大粒ダイヤを見せたくて葉書を書いたのだろう。
この映画は、ストーリー展開が粗いが、夫婦の絆、家族の絆を三重県伊勢志摩湾の美しき風景を背景に描いた作品なのである。>
JK比嘉愛未入り
6億円
面白かったです!多くの方々に観てほしい。
テンポの早い、真珠を巡る少しコンフィデンスマンjpを思わせるドタバタの面白さ、伊勢志摩の自然や古い町の佇まいを映した美しい映画。
家族の愛憎と赦しが通底する映画のテーマです。
故郷を捨てるように東京に移り住んだ比嘉愛未さん演じる遥海の元に「あなたに見せたいものがあります。」と母からの手紙が届いたが、母も父も許せない遥海が真珠養殖家の実家を訪ねたのは、その母の葬儀の日だった。
家族だから素直になれない後悔。
怒りを父にぶつける遥海。
三浦友和さんの老いた父の寄る辺ない様子に涙しました。
三浦翔平さん演じるクールで笑顔が嫌味な弁護士。
靴音高く歩くの姿も、冷徹な印象を高めています。
でも、その靴音があるトラウマにも重なっていた。
弁護士の右腕だけど悪徳にはなりきれない小手伸也さん、遥海を思う幼なじみの浅利陽介さん、亡くなった優しい母役の石野真子さん、強欲な姉妹のしずちゃんも、いい味を出しています。
田上晃吉さんも登場!
成年後見人制度にも、へぇと驚きました。
ラストシーンでは、それぞれの心にも変化が。
見終わった後に胸が熱くなりました。
家族だからこその愛憎。
赦す事は難しく、時間がかかります。
失ってから気がつく事も多い。
家族でも、相手の大切にして来たものを認めて許しあえたら。
そう感じました。
コメディ、宝探しのサスペンス要素もあり、アッと言う間に最後まで惹き込まれて見入りました。
また、伊勢志摩が衰退している現状も描かれていて、驚きました。
応援したくなりました。
観て良かった!
タイトル詐欺
親の真珠は誰のものなら納得。
親のお金は誰のものとはちょっと大袈裟すぎたかな。
親が資産家で、そのお金をどの子供のものかと争う話では無い。
それほど裕福な家では無いが、実は真珠を作っていてその中のひとつが、6億の価値があるというのだが、6億もデヴィ夫人が買い手としてつけた値段であって、不動の値段では無い。ほんとにそんな価値があるのか?
コミカルに描いているけどスッキリしない。
真珠は父が海に捨てることで財産を放棄。
じゃあ誰のものでもない真珠は海の中から探して拾えば誰でも6億ゲットとなるはず。
長女次女は、海女さんの格好で素潜りするも、簡単に見つかるわけは無いが、お金を持ってゆ弁護士三浦翔平ならダイバーを数名雇えば見つけられるかもしれないのに探そうともしない。あれだけ前半真珠に執着してたのに。
それでも真珠が1個ならまだ良かったよ。
さらにカエルの目玉としてもう1個6億の真珠が残してあるのが意味不明。捨てるなら2つとも捨てるでしょ。
また後日6億の真珠が出てきて揉めるよ。変な終わり方。
ちょっと期待はずれでした。相続についてこの映画からは学ぶべきことは何も無かったな。もう少し学びが欲しかった。
伊勢志摩の遠景は美しかったなあ。
舞台挨拶がとても豪華
映画コムで物色していたらたまたま舞台挨拶の回でとれて、比嘉さんと三浦友和さんと石野真子さんを見ることができ、眼福でした。映画は成年後見人のトピックがドラマにうまくはまっていなくて、もう少し説明コーナーないとさっぱりわからないのではと思いました。自分はそういうのを扱う経験もあったので多少わかりましたが。ともかく舞台挨拶で十分満足しましたが。
高齢化社会の抱える問題作
親のお金は私のもの👍
相続と言うテーマを面白おかしく表現していて、仕事で相続に携わる者としては世間に成年後見制度への理解と課題について知っていただく意味ある作品だと感じました。相続は実は誰にでも起こる身近な問題。事前に知識を得ていないと後で取り返しのつかない問題に発展する事も多いです。伊勢志摩の6億円の伝説の真珠を巡って繰り広げられる家族の大騒動!泣けました😂なんとか新宿先行上映会のチケット入手でき良かった〜!見る価値ありです!
「親のお金は誰のもの・法定相続人」
何度も見たいと思わせてくれる映画でした。
先行上映会で見ました。
三重県伊勢志摩の絶景が隅々に散りばめられており、物語の内容だけでなく映る景色からも感動をもらいました。
家族の大切さを感じながら、クスッと笑ってしまうようなコメディ要素もある、ハートフルなお話です。
また、主題歌も歌詞がとても素敵で映画の内容とマッチしていました。
公開が待ち遠しいです。
伊勢志摩の風景が素晴らしい
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