劇場公開日 2023年7月28日

「人体改造をして取り組んだ大沢たかおさんの王騎将軍」キングダム 運命の炎 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人体改造をして取り組んだ大沢たかおさんの王騎将軍

2023年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

キングダムのなかで一番好きなキャラクターが王騎将軍。
マンガのキャラで人間離れしている王騎将軍を怪演されている大沢たかおさんの役者魂に拍手を送りたいです。

1作目、2作目、3作目と同時期に撮影されたのかは不明ですが、1作目の時は「大沢さんが全力でキャラに寄せてる!」と感心しながらみていたものの、2作目と王騎将軍らしくなって、今回の3作目からは完璧に王騎将軍にしか見えません。山崎健人さんはじめ出演者がキングダムのマンガから飛び出してきたかのようで、キングダム、つくづく力作だと思います。

戦争のシーンは、騎馬兵も農民兵も圧倒的なド迫力の戦闘シーン! 中国で撮影されたとはいえ、香港ムービーのような極端なワイヤーアクションの早回しという嘘くささはなく(信やぎょうかいの飛ぶシーンはさすがにワイヤーアクションだとおもいますが)、見やすかったです。

日本も昔は「時代劇」を国内で撮影して馬を使い、人を使い、合戦の様子を描かけたと思いますが、今では国内で合戦シーンは撮れなくなったんしょうね。中国で撮影した当作品、日本映画会社が撮る大がかりな「合戦!」を久々に見ることが出来きました。

日本の映画関係者のなかには、国内でああいう合戦のシーンが撮影できないことに危機感を持ってる方多いんじゃないの?と思ったり。日本映画復活してほしい!

最近、合戦シーンのある日本の時代劇減りましたもんね。
日本は平和主義で戦争放棄の国ですが、日本でキングダムがヒットするということは、チャンバラを見ると血が騒ぐ日本人のDNAは今も残っているんだと思います。

山川夏子