劇場公開日 2023年7月28日

キングダム 運命の炎のレビュー・感想・評価

全495件中、1~20件目を表示

4.0大沢たかおの映画

2023年8月31日
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鑑賞方法:映画館

マンガ実写化の最大の成功例となりそうなこのシリーズ、今回は、ようやく大沢たかお演じる王騎にスポットが当たる。前二作では思わせぶりに登場して美味しいところをもっていくような役回りで、大沢たかおの肉体づくりと役作りの完成度の高さでそのカリスマ性をスクリーンに刻み付けていた。今回は、物語の中でその知略の見事さを披露してくれる。
演じる大沢たかおが相変わらず良い。ほとんど馬上から動かないで、不敵な笑みを浮かべている状態が多いのに、底の知れなさをやたらと感じさせるのは、さすが名優という感じ。思うに、マンガの実写化だろうとオリジナルの作品だろうと、演者の上手さが重要なのは同じことで、似ているかどうかよりも奥深い芝居ができるかどうかを基準にしてキャスティングした方が良いんだろう。
羌カイ役の清野菜名のアクションは本当に素晴らしい。土屋太鳳とアクション映画のダブル主演とかしてほしい。

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杉本穂高

4.5通常の邦画実写よりも製作費をかけて臨んだ大作映画シリーズ第3弾。戦闘シーンのリアリティーに課題アリか?

2023年7月28日
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本作は実写化不可能とされたマンガを原作とし、通常の実写映画より製作費を大幅に増やし臨んでいる意欲作です。
この意気込みを私は好意的に見ていますが、シリーズの回を追うごとに戦闘規模が大きくなるにつれ、映像表現の説得力に課題を感じています。
第3弾では、序盤で(大沢たかおが演じる)王騎(おうき)から戦いへの覚悟を問われた(吉沢亮が演じる)エイ政が、7年前の(杏が演じる)紫夏(しか)との記憶を語るシーンは、地に足のついた物語で、映像表現も含めて良かったと思います。
そもそも、エイ政の年齢については考えてもいなかったのですが、7年前は9歳。29歳の吉沢亮が高校生などを演じていても一切気になりませんでしたが、さすがに9歳であれば無理を感じてしまいます(笑)。
ただ、プロデューサーがどうしても吉沢亮で撮りたかったこだわりも理解はします。
実際に吉沢亮が演じる事で「回想シーン」と「今」が❝一つながり❞に見えるからです。
そのため、原作ファンは気になるのかもしれませんが、特に年齢は気にせずに、「なるほど、そういう過去があったのか」というくらいで流すのがいいと思います。
本作の最大の山場となる終盤の決戦ですが、私は「キングダム」シリーズに課題があるとすると、ここだと考えています。
第1弾と第2弾ではワイヤーアクションにしか見えない不自然なシーンが目につきましたが、本作ではそこまで激しくないからか、この点はクリアされていました。
ただ、100人の兵士を率いる隊長となった信が、2万人の敵と対決し敵将を討つ重要なシーンですが、「1本の矢」というキーワードの意味も含め、これを達成できる説得力は残念ながら感じられませんでした。
100人のうち、生き残る人数も含め、設定や映像を見る限りにおいて、どうしてその人数で済むのかなど、(序盤の回想シーンなどと比較すると)リアリティーに欠けていたと思います。
この辺りが「実写化不可能」とされた所以なのかもしれませんが、この重要な映像表現が進化する事を望みます。
本作では「音」にこだわり近年のハリウッド大作を徹底的に研究したようで、音響は良かったと感じました。

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細野真宏

4.0アツい

2025年7月26日
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泣ける

興奮

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mui

3.060点

2025年7月26日
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鑑賞方法:VOD

興奮

ドキドキ

映画評価:60点
(原作は全て読んでいます)

前作から思ってましたが…真壁さんって、
プロレスラー系では断トツで演技が巧いですよね。

普通に沛ロウが写っていると錯覚すらしました。

あと吉沢亮のエイ政も良いけど、
吉沢亮の場合、王賁の方が似合っていたのでは?と妄想してしまいました。
山﨑くんと口喧嘩する所、観たかったなぁ。

………、

………、

なんだか、凄く脱線しましたが、
映像はいつも通り大迫力で格好良い。
内容は原作再現で面白い。
シリーズ3作目ともなると、役者陣もキャラが板についてきて益々良くなってきています。

大沢さんなんて、
もう王騎が乗り移ったのかな?
って見紛う程の覇気を感じます。

片岡愛之助さんなんか、
めちゃくちゃ良かった。
この点数の10点くらいは片岡さんの演技力です。

原作を知っている身からすれば、
きっと次回は最高になるだろうと、
思える終幕でした。

【2025.7.25観賞】

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まぁと@名作探検家

4.0政は良き王になるよ...カッコいい

aさん
2025年7月23日
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〈0章と「承」の前半〉

付きものが落ち“王”の顔になる政すごくかっこいい
彼の想いがこの物語の軸にあるような気がする

誰が主役かわからないくらい王騎の存在感がすごい

2作の時も思ったが尾平のキャラがいい

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a

4.5やる気マンマン、「マンのマンマンですか?」(笑)

2025年7月21日
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楽しい

興奮

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コータロー

3.0なかなか死なない飛信隊

2025年7月20日
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ヤマモト

4.0今回は面白い!

2025年7月19日
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鑑賞方法:VOD

前作は、
信が雄叫び上げながら刀振り回してるだけ、
ってレビューしたけど、今回はちゃんと戦してたわ。
それにしても次から次へと出てくるキャストが豪華よね、
そして吉川晃司のホウケンの半端ない迫力のラスボス感(ラスボスじゃないけど‥)たるや、

劇場で見た方が絶対いい類の映画だけど、
めちゃくちゃ「続く」で終わったから、まとめて観られる配信に感謝!

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やふたろう

4.5結局たまらなく面白い

2025年7月18日
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鑑賞方法:VOD

興奮

3作目。えい政の過去とVS趙。相変わらずの豪華キャスト。王になる為に失った命の重さや意表を突く戦の頭脳戦など楽しめる要素は十分。原作も同様に死んでるやろってツッコみたくなる部分はあるけど、結局面白い。終わり方も続き観るの必須な最後。最高でした。

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RYO

4.0VFXチーム の頑張りがよくわかります

2025年7月17日
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鑑賞方法:VOD

キングダム 運命の炎
2023年公開
キングダムシリーズ第3作

不朽の名作グラディエーター第1作の冒頭のゲルマニアの平原でのローマ軍団と蛮族の戦いシーンにもそれほどひけを取らないスケールと迫力の合戦シーンでした
ローマ軍団の方陣と秦の軍団の方陣
本作はVFX ですが、チャチなことはなくそれなりのクォリティがあります
その千人ほどの方陣がいくつも行進して動く様は、戦場全体を俯瞰するために本作のものは少し遠目気味ですが人間の集団が一人一人個々に動いているように見える程度には作り上げられています
欲を言えばその中の一人をアップで追いかけ、カメラを引いていって大軍団全体を見せる、またその逆があればさらに良かったと思います
特に気にいったのは、両軍の激突シーンです
防備側は最前線の兵士が号令一下、丸い盾を二段に重ねて、その背後に隠れつつ、盾の隙間から槍や、長剣を突きだしつつ激突の衝撃に備えるシーンの描写です
グラディエーターでは単なる激突にすぎず、戦術的に考証するとどうなるのか?それまでの弓矢、カタパルトの組織だった投射シーンの綿密な考証に比較するとおざなりで不満だったところを本作ではこう表現すればよいでしょうと良い解答例を示してくれていて嬉しくなりました
もっともグラディエーターでは防備側は蛮族なのでそのような戦術を持ち合わせないという表現だったのかもしれません

更にグラディエーターでは、その直後、敵の後背の森林に伏せていた騎馬隊が敵の背後から突撃して
蛮族を浮き足立たせ、背後から撫斬りにしてしまいあとはもう無秩序な乱戦のみという表現でした

本作では、両軍が常に集団で機動しているように表現されていて、乱戦になっても斬り合っているのは少数で、大多数はサッカーのように縦横に走りまわって集団でより優位な位置につこうとする様子を映像表現しようと工夫されていました
そこに古代の大軍団同士の戦いに大変リアルさを感じました
この戦いは、大将軍同士の知能戦であるという本作のテーマ表現にもなっているわけです
アクションシーンはアクションチームに丸投げするのではなく、監督の意図がそこまで徹底されているのが見て取れてさすがだと思いました

とはいえエンタメ的なシーンはエンタメに十分に振り切っています
敵将への直撃シーンや、闇商人の馬車の西部劇を思わせる爆走と弓矢射シーンがそれで、大いに楽しめました

VFXチーム の頑張りがよくわかります
ことに城郭の巨大さ、材質感の表現が素晴らしく、周囲の映像とのシームレスな一体感が際立っていて感嘆しました
ことに空気遠近法の表現が巧みでした
VFXスーパーバイザー:小坂一順、神谷誠とあります

自分は神谷誠さんの名前に注目したいと思います
彼は東宝の特撮の川北紘一さんの弟子になります
川北紘一さんは昭和ゴジラ、平成ゴジラシリーズの特撮を担った方です
つまり、円谷英二、中野昭慶、川北紘一という特撮の正統なる系譜に連なる人です
いわば東宝特撮の王統の出
えいせいのような人です
1965年生まれ
ゴジラ-1.0 の山崎貴監督は1964年生まれ、シン・ゴジラの樋口真嗣監特撮督は同い年です

これからもさらに素晴らしいVFX を見せてくれるに違いありません
キングダムシリーズのVFX もますます良くなって私達を驚かせ、楽しませてくれることでしょう

今話題の吉沢亮さん
さすがの二枚目
男でも見とれます
王としての風格も表現できていました

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あき240

3.0キングダム0日譚

2025年5月25日
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鑑賞方法:TV地上波

楽しい

興奮

3作目はえい政が隣国で人質として暮らしていた生活から一転、自国の秦に隣国の追手を振り切ってなんとか戻るくだりの回想が挟まる。
王としての決意を固める流れとなっていて、彼の王座への意気込みを知る前日譚といえよう。
そこがちょっとパッとしなくて、それ以外はやはり信たちはまた死地。いやもう絶対10回くらい仲間死んでると思うけど。
でも楽しく見ちゃうんだよなあ。

自作へ続く新たな強敵登場。吉川晃司来ました!吉川自身兵馬俑や三国志大好きなはずなのでキングダム出演も前のめりだったのではないだろうか。

秦の統一に周りが6国ある。え、このペースでどのくらいのシリーズ本数になるんだ?

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ひよこまめぞう

4.5山崎賢人さんの動きに感銘。引きで撮った時も美しい! 清野さんの動き...

2025年4月8日
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鑑賞方法:映画館

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興奮

山崎賢人さんの動きに感銘。引きで撮った時も美しい!
清野さんの動きは早すぎて終えず(笑)。重鎮の俳優陣がさすがの迫力だったけれど、吉沢さんの三白眼に結局は全て持っていかれた気がする。美しさと演技力兼備(バラエティでは残念感漂うけれど)Ⅲが楽しみ

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く

3.0映画を

2025年2月16日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

ドラマ風の続くにしてはいけません。
原作読んでるけど、よくできてるとは思う。
原作もだけど河了貂の衣装だけは馴染めない。

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T-KAZU

3.5うーん、今回は

2024年12月13日
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鑑賞方法:VOD

単純

興奮

ちょっと無理が有りすぎて‥

いくらなんでも飛信隊が敵将を討つシーンは現実感にかける。

初めは不意打ちで何とかなるかもだけど、迎え討たれたら流石に全滅は免れない。

王騎並みなら納得だけど

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REpower

3.5前半の主役は闇商人役の杏。 凛とした芯の強さと母のような慈愛に満ち...

2024年10月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

前半の主役は闇商人役の杏。
凛とした芯の強さと母のような慈愛に満ちた優しさが印象的。
杏を失った時の次期国王の心境を思うと、心を動かされるに決まっている。
後半は本格的な戦争に突入するが、ただの戦闘シーンではなく、明確な戦略があり、それぞれの大将同士の知略の戦いも見応えがあった。

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省二

5.03作目も裏切らない。ラストに向けて、役者が揃った会。ほんとに面白い

2024年10月12日
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鑑賞方法:TV地上波

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単純

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3作目も裏切らない。ラストに向けて、役者が揃った会。ほんとに面白い

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旅人ヒデちゃん

4.01と2で出番少なかった王騎をたっぷり見れて満足

2024年10月7日
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鑑賞方法:映画館

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かちかち映画速報

3.5童 信。がツボ

2024年9月26日
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鑑賞方法:TV地上波

興奮

後半から面白くなってきた。個人的にはシリーズの中で一番良かった。
周りにたくさん護衛がいるのに、馮忌(ふうき)はひと刺しで敗れて、弱すぎだろと思ったが、最後に出てくる龐煖(ほうけん)にテンションが上がった。
エンドロール楽しみにしてたのに、金ローで見たから、カットされてて悲しかった。

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ぼっち

3.5役者さん勢揃い

2024年8月31日
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鑑賞方法:TV地上波

大杉たかおさんの存在感素敵すぎる。
声の高さとのアンバランスが、時間経過で解消されるのも驚きです。

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jiemom

満の満々

2024年8月27日
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お好きな方はスルーでお願いします。
多数の人にとっての愉しみがじぶんにとって苦しみであるということがあります。この映画を見ることは苦痛というより拷問でした。それなら見なければいいのですが、これが面白いという感性が中央値であることは、衝撃かつ納得できなかったので前作・前々作でも感想をあげてきました。

誰も傷つけるつもりはありませんし、望まれて供給した結果、需要が満たされた以上何の問題もありません。ただ、どんなことでも自分の意見が世評と乖離しているばあい、同意見を探すことがあります。
この映画を拒絶している人間は自分だけではなかった──と知ることは、人生の歓びのひとつです。そのために置いておくのです。

全場面が見得を切ることと中二というか小五なキメゼリフで構成されています。ひとつのシークエンスを書き出して、その構文と演出を紹介します。

嬴政(吉沢亮)が趙国から脱出する場面です。協力者は紫夏(杏)と道剣(杉本哲太)と亜門(浅利洋介)です。嬴政とあわせて四人が乗る馬車を一頭の馬に牽かせて全力疾走させます。馬に対しては酷薄な人たちでした。趙国の追っ手がきて騎射してきますが乗り物の重量差にかかわらずぜんぜん追いつきません。が、矢がばんばん飛んできて絶体絶命です。

亜門「合流地までまだ二刻もある、くっそ、ここまでか」
紫夏「あきらめてんじゃないよ亜門、矢も尽きてない、馬も走ってる、諦めるな」

嬴政は亜門と道剣を鼓舞し、三文芝居と愁嘆場がはじまります。
まず道剣が矢を浴びて「政様お許しを」と言って倒れます。で、亜門も嬴政を護ろうとして身代わりに槍を受けます。ちなみに亜門は嬴政に反目していたのですが「お前はちゃんと秦に帰れ、秦に帰ってちゃんとした王になれ」と熱い捨てゼリフを残して逝きます。追っ手が目と鼻の先にいて、矢がばんばん飛んできている状況ですが、この映画はどんな状況であっても見得を切り、中二というか小五キメゼリフを言います。言い遂げるまでの間、世界はポーズします。

馬車には紫夏と嬴政の二人が残り、紫夏は嬴政に手綱を任せて自分は後方援護にあたります。「(嬴政を)コロさせない」とわめき、さんざん見得を切りまくりながら、追っ手を払い、ようやく秦の騎馬隊が見えて「間に合ったぞ紫夏」と言って振り返ると紫夏は矢と槍に貫かれています。流麗なバックミュージックが止まって、悲劇的殉職が誇張されます。

もう充分わかったので次に行ってほしいのに嬴政と紫夏は死に際の愁嘆場をやります。嬴政が「お前達のおかげで俺は王になれる」と言うと紫夏が「あなたは誰よりも偉大な王になれます、どうたらこうたら」と言って息絶えます。で、嬴政が「紫夏ー!」と叫びます。
小っ恥ずかしくて鳥肌が立ちっぱなしです。全尺がこの調子です。

だいたいあきらめるなという構文は少年少女の読み物についてまわる欺瞞です。物理的に不可能な状況であきらめるなというのはばかか、でなければ情弱な人々を感動へ導くための台詞です。むろんそれで感動してしまえるならばの話です。無理ゲーな状況下で「あきらめるな」と言う愚かなヒーローに疑いをもって下さい。それがリテラシーです。

いや、そんなことはどうでもよく、なんにせよ登場人物が台詞を言う毎にゾワゾワして変な汗がでてきます。ここの人たちは皆、言上でも了解でも、眼前で掌と拳をパンと合わせますが、それだけでもゾワッとします。このゾワゾワやゾワッは俗に言う共感性羞恥ですが、それが120分ぶっ通しで続く様を想像して下さい。

戦場で王騎と謄が「満の満々ですか」「満の満々であります」「満の満々の・・・」と押し問答するところは、ひょっとしたらこいつら全員ネタをやっているという自覚があるのではないか──という懐疑心が芽生えましたが、もうどうしても耐えきれず、途中で見るのをあきらめました。

たとえばわたしはディ○ニーランドに属するすべてのものが嫌いです。人混みも長蛇の列もはしゃいだ雰囲気もスタッフの明るい態度も着ぐるみも割高コストも、人々が夢の国だと評するそこは、じぶんにとって地獄でしかないでしょう。ただそんな意見は聞いたことがありません。嫌いなら行かなければいいのであって、わざわざ行って嫌いを表明する酔狂がいないからです。好きな人だけが行って「楽しかった」を表明するからディ○ニーランド=夢の国が一致した見解になるわけです。

しかし無作為統計をするなら遊園地が楽しいという人は決して全員ではありません。日頃、多数派に寄せた単純なポピュラリティばかりを見せられるわれわれは「ディ○ニーランド?死んでも行きたくないね」という意見に福音を感じるはずです。同様に「キングダム?あれのどこが面白いの?」という意見を見つけたら思わず「だよな」と言うはずです。
少数派の「この映画を拒絶している人間は自分だけではなかった」のためにレビューしました。

多分これは映画ではなく「キングダム耐性」のテスト場です。激アツな愁嘆場の連続、見得と中二というか小五のキメゼリフにどこまで耐えられるかぜひチャレンジしてみてください。

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津次郎
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