君たちはどう生きるかのレビュー・感想・評価
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ヘイお待ち!「駿の性癖詰合せ」だよ!
公開早々に周囲の知人友人諸々が観に行った!!との事だったのでネタバレ踏まないうちに焦って観に行きました!
率直に言って、かなり好きな作品になりそうです。
(と、言いつつ幼少期以来ずっとナウシカ、ラピュタ、紅の豚からランキングが塗り変わる事は無いのですが…。)
ただ、初見、予備知識無しでの直後の感想として、
(同僚に鳥がめっちゃ出てくる…とは言われた。確かに。めっちゃ出てきた…。)
宮崎駿やりたい放題!駿の「好き(性癖)」を詰め込んで作りました!元ネタは古事記だよ!!!
…なのかな?と思った次第です。
お母さんが亡くなったと思ったらお父ちゃんがお母さんの妹をいつの間にか後妻に据えて、あまつさえ既にご懐妊とは…いくら時代として珍しくは無いとはいえ、そりゃモニョるわよねぇ眞人君。。。
そして夏子さんだって明るく振舞ったところで、何も感じない訳でもなし。
(しかも妊娠中期~で体調もメンタルも不安定…。)
お母様のご実家はかなりの大きいお家(地主?)の様ですし、元々何かのお血筋だったのかな?など妄想を膨らませつつ…、
(駿さん母を神聖化させがち。)
塔の中で落とされた世界は「根の国」かな?
石の入口は死者の国…黄泉の国…って事は、夏子さんは天の岩戸に籠った伊邪那美神?
迎えに行く眞人君は伊邪那岐神?いや、失敗してたけどお父さんかな?
まぁ、配役的には叔父様が大国主神だろうから…って事は葦原中国を譲りたいので眞人君は邇邇芸命?「国譲り」のお話かな?
などなどなどなど…ひたすら連想に連想を重ねて忙しかったので、よくよく考えたらストーリーが好きと言うよりは、作中に出て来るシーンやモチーフを愉しく、忙しく、目ん玉ガン開きで追っ掛けていた気がします(苦笑)
今後、有識者達の考察を読みつつ、もう1回位は落ち着いて腰を据えて鑑賞したいです。
まぁ、なんにせよ知識と教養がある方がエンタメもより愉しい!って事だな。
たとえそれが偏ったオタク知識でも…。
(「すずめの戸締り」然り)
7/26追記⬇
本作に直接関わる追記では無いけれど、上記に書いた「知識と教養」と他の方の様々なレビュー(感想)を読んで。
「知識と教養」というのは所謂「賢さ」に根ざすものでは無くて…「センサー」みたいな物だと私は思っていて。
そのセンサー(ろ過装置だったり、リトマス試験紙だったり、エコーかもしれないけど)そういった色々なものを幅広く検知出来る機能が知識であり教養なのかなと。
だからどっち側(右左上下…)により感度の良いセンサーを持ってるかによって、みんな捉え方や分析・解析結果が違う。
何を見聴きしてどう感じるかは、結局自分というろ過装置に掛けてみたら何が検知されたか(もしくは何も検知されなかった)って事だと思ってる。
王道ジブリ作品
宮崎駿の期待に応えられなかった我々
悲しい。ごめん。私たちは間違っていた。
宮崎駿は、人の良心というか、悪意に犯されていない意志があることを信じていたし、愛し慈しんでいた。けれど奪いあい貶めあう酷すぎる社会、ますます酷くなっていくこの社会にあって、絶望の底にいる。
空から突如として飛来し、誕生した塔。その中は全く別の時空間となっており、天国、地獄、あの世、彼岸、ニライカナイ、何とでも呼んでいい場所で、死んだ人も生まれる前の命もいる。何より、この酷すぎる現世とは異なる、ここではないどこかである。大叔父様として登場する宮崎駿は、そこが尊い場所であると悟り、すぐに保護した。そして現世を見限った宮崎駿は、広い集めたほんの少しのきれいな石=悪意に犯されてはいない石を積み上げ、世界とした。現世とは関わりを断った場所で積み木をして何十年、年老いた自分に代わり積み木をしてくれる(美しい心だけの世界を継続していってくれる)人を見出だし、あとを託そうとした。
しかし若き眞人は、自分は悪意を知っている、自分はあとを継ぐことはできない、と断る。墓石を墓石と見分けられるような目を持った君ならできる、と食い下がるが、結局短期なインコの王の癇癪によってジブリは、間違えた、異世界は崩壊してしまう。そしてそれが戦前の話であり、宮崎駿が青年期以降生きた戦後から今の時代は、実はすでに素晴らしきもの=美しい心の世界は崩壊していたんだ…
宮崎駿の孤独を埋められるような、同じ世界で会話ができるような人間はついに現れませんでした。彼は伝統とも血統とも何の関係もなく、落雷のように飛来して、美しい心を慈しむという活動を続けてきた。彼の世界を構成するエネルギーは、宇宙からやってきた謎の高エネルギー岩石。結局誰とも繋がれず、後にも遺せず、宮崎駿の活動はいずれ喪われていくのでしょう。
現世のシーンなんて、ホントにちょっとでしたね。酷くて醜いだけのこの世界なんて見たくも描きたくもないのかも知れない。
不甲斐なくてみっともない我々に怒ってくれていた時代もあったんでしょうが、今はただ空しい悲しみとともに死を思っているのでしょうか。
彼に希望や期待を持たせて送ることはできそうにもない。ごめん。ほんとにごめんなさい。宮崎駿。
終わった。
とにかく最後まで観て!
ジブリ版不思議の国のアリス
考察厨に見て欲しい
かなり色んなことを考えさせられる作品だと思うのですが、難しいという感想だけで終わるのは余りにも悲しいので、人生で初めて映画のレビューを書きます。出来れば、最後まで読んでいただきたいです。
この映画の主題は、人間がやっていることを動物(インコ)がやっていると怖いと感じることの人間側の矛盾、おかしさだと考えました。
人間は鳥や動物に対して本能で生きていて言語も火も使えないという点で人間のほうが上だと考えています。けれど、鳥が喋れたら?道具も火も使えたら?人間が動物にしているように相手も道具(包丁)を持って集団で取り囲み、自分の食欲を満たそうとしてきたらどうでしょうか。人間は、恐ろしい、怖いと感じるでしょう。でも、人間がこれまでやってきて、これからもやって生きていく事です。この映画を観て、鳥が怖くなったという人、たぶん毎日肉を食べていると思いますが、自分のことは怖いと思わないのですか。漁師さんや、養豚場の人には怖いと感じるのでしょうか。「お腹に子供がいるから食べない」と言ったインコの方がまだ優しいと思います。だって、人間は卵も食べていますし、食べるためだけに育てていますから。
他にも、食物連鎖についても描かれていました。誰かの味方をしようとしても、相手にも相応の理由があるので、どちらか一方の意見だけ聞いて味方をするのは良くないという事を観ながら考えていました。
最後に、私も世界を作りたいと思ったし、一瞬出てくる怪我を負っているペリカンが好きです。
大好きな宮崎駿へ、愛をこめて。
我々は映画を観るのではない。宮崎駿を観に来たのだ
普通に面白かったです!!
娯楽作品として見たか芸術作品として見たかで評価が分かれた気がします。
瑞々しい
肉体は老いるけど、魂は老いることはない。表現の可能性に限界はない。
作画の美しさと動画の躍動感、キャラ設定の面白さなど、一線を退いたと言われる宮崎監督だけど以前と変わらぬクオリティーを見せてくれた。
久石譲の音楽も相変わらず良い。
おそらくテーマは人間の悪意ということだと思うんだけど、ファンタジーに寄りすぎた結果、プロットがぼやけてカタルシスには至らなかった。それでも幻想的な表現の切れはさすがで、ほれぼれするようなシーンが多々見られた。彼岸と此岸を行き来するような感覚は、宮崎版「銀河鉄道の夜」じゃないかなと思ったりして。
死後の世界や潜在意識の根底に漂うイメージなど、人の意識の深いところから引き出してきたような作画の幻想性は、シュールレアリズムの画家を思い起こすこともあり、また、マルチバース的な世界観はアベンジャーズに通じるところもあって、作品を鑑賞する面白さにあふれていた。
結局どーなの?って思ってたら見て。
映画とかアニメで意味わからないことが起きても「これはそういうもの」って受け入れられる人なら見れる映画。
観ながら考察してたし、何を伝えたいのかとかはその都度理解した上で、「これはそういうもの」って思えないと見れないなと思った。
あと、ぶっちゃけタイトル詐欺みたいな感じだなって。
タイトルから内容考えない方がいいし、タイトルから期待しない方がいい。
見た感想的には面白くもつまらなくもないっていうのが正直なところ。人生観を語ってくるわけでも無いし、むしろジブリ現代ファンタジーって感じでずっと悪夢を見てるような気分だった。伝えたい事は理解出来たって言ったけど、それが全部繋がらない。欲張りセットした感じ。
観たからって何かメッセージ性を感じたかと言われれば何も感じないし、理解した上で「何だこれ」って思った。私はおすすめ出来ない。金ローとかでやった時に見るくらいが丁度いいのでは?と思う。ただ、ジブリファンタジーが好きな人は観ても良いのかもと思う。
最後に、結局気になるけどどーしよってなった人。
どーせ気になるなら見に行こ。ただ、ポップコーン片手に観るくらいが丁度いい映画だってことは覚悟した方が良いかも。
面白い!ぜひ見るべき!
伏線を回収しない映像界の金沢21世紀美術館
映画の全般にわたって出てくる意味ありげな単語の数々!!!
造語、スラングなどなどこれはなにか意味があるのかなと思いきや終わりまでなんの回収もなくただただストーリーが過ぎていく展開にある意味驚愕!!!
これは何かに近いと思ったのが金沢21世紀美術館!!!
一般的にはアートは背景がありロジックがあるがあそこはそういった次元では鑑賞できない!!!
精神性の何かを訴えかけているのだろうがそれは相手に伝えるものではなく、ただ存在していることに意味がある!ともいいたげな様相と同意義である!!!
個人的には擬人インコからインコに移り変わるシーンからの展開やわらわらたる新キャラが宮崎駿らしくてワクワクしたが、全体的には過去作品をひとつひとつ振り返りながら紡いでいったんだなといった印象!!!
宮崎駿よ安らかに眠れ!!!
宮崎駿さん、ごめんなさい。
今までのレビューで一番書くのが難しいかもしれない。
ストーリーうんぬんの映画ではなかった。いろんな解説レビューを見て「ああなるほど、そういうことか」と。
つまり僕は観終わった後、この映画の意味を1ミリも理解できなかったんです。国語でいう作者の意図を読み取るやつ、あれ全くできなかった。
でもいいんです。国語じゃなくて映画だから。僕が好きな映画っていうのは、ロマンがあるもの、憧れが形になってる映画ってのが好きなんです。
子供の頃ナウシカを観てあのメーヴェに乗って空飛んでみたいなと。千と千尋の湯屋みたいなあんなお風呂入ってみたいなと。風立ちぬみたいに自分の大好きな仕事に没頭したいなと。
『君たちはどう生きるか』にはそういうのは全くなく宮崎駿の遺書のようなメッセージが含まれている世界。途中眠くなってしまった。空飛んで欲しかった。飛行機オタク用語いっぱい聞きたかった。美味しいごはんたくさん食べて汚い家を掃除して欲しかった。
この自分の欲望に気付いた時僕は思ったんです。あの映画の中に出て来たあの石(作品)たちを僕は子供の子からガムのようにくちゃくちゃ噛んで味がなくなっては吐き捨て、またあの味楽しみたいなと思ったら噛んでは捨て、噛んだは捨て。しっかりと飲み込んでなかったんです。この映画の意味が一発で分かった人っていうのは僕みたいに味だけ楽しむんじゃなく、しっかりと飲み込み、自分の胃袋で消化し、身体の一部にしている、そんなスタジオジブリを宮崎駿を愛し、人生の一部となっている人たちなんだと思います。
僕はジブリ大好きです。小さい頃のVHSのナウシカ、トトロ、魔女宅、千と千尋。この4本を擦り切れるほど観て、中学生からはハードディスクの中の風立ちぬを人生の教科書として観てきました。
けど、それ以上に僕はハリーポッターが好きで、スターウォーズが好きで、トムクルーズが好きで、たくさん浮気してました。
ごめんなさい宮崎駿監督。僕は結局、あなたに小さい頃たくさんロマンを味合わせてもらったのに、今作、何の意味も汲み取れませんでした。
けど僕は後悔はしてません。あなたに教わった日本の良さ、ロマン、アニメ映画としてのフォーマット。それは僕の映画という一つの臓器の基盤を作ってくれていたと思います。きっとあなたに心酔して、のめり込んでいたら出会えなかったり、ハマれなかった映画たくさんあったと思います。欲張りな僕にとってはそれでよかったんだと思います。
最後に、宮崎駿監督。あなたの『君たちはどう生きるか』という問いについて答えます。
僕は、欲望のままに自分の好きな輝きを放っている石たちを集めつくします。逆に、みんな集めてるけど自分の嫌いな輝きを放っている石は蹴っ飛ばしてやります。
これが僕の芸術観としての答えです。つまらない人間です。あなたの作品に出てくる登場人物として例えるとしたらミスターカーチスでしょう。
あなたがカッコいいを詰め込んだポルコロッソとは真逆の人物です。
PS 菅田将暉が声やってたのってどのキャラクター?
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