「「壊れていく世界で、自分の道を選ぶ勇気をくれた映画」」君たちはどう生きるか 林文臣さんの映画レビュー(感想・評価)
「壊れていく世界で、自分の道を選ぶ勇気をくれた映画」
正直に言うと、最初は何が起きているのかよくわかりませんでした。
母を失った少年・眞人が異世界に迷い込みますが、その世界は現実とも夢ともつかず、不気味で混沌としています。
しかし、映画を観終わってからも映像や言葉、空気がずっと頭に残り、離れません。
この作品は「こう生きなさい」と答えを教えてくれる映画ではありません。
むしろ、「答えなんてわからなくていいから、自分で問い続けなさい」と言っている気がします。
理不尽や悲しみ、混乱から目をそらさず、何度も自分の気持ちと向き合う大切さを教えてくれました。
私はこの感想をnoteにも綴りましたが、noteという場所だからこそ、自分の言葉でじっくり考えをまとめられた気がします。
特に印象的だったのは、崩れゆく塔のシーンです。
それは自分の居場所や信じていたものが壊れていく瞬間の象徴のようで、でも壊れた後は自分で新しい道を選ぶしかないことを静かに示していました。
答えのない問いに戸惑いながらも、自分なりに考え続ける勇気をもらった映画です。
また時間を置いて観返したいと思います。
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