「宮﨑駿監督へのご褒美だと思った。」君たちはどう生きるか 栞さんの映画レビュー(感想・評価)
宮﨑駿監督へのご褒美だと思った。
予告という先入観をなくし、ジブリ・宮﨑駿監督の今までの作品への信頼と、知名度だけで人を集め、作りたい作品を作る。
別にわかってもらう必要はない。自己満足の世界を存分に詰め込んで映画として世の中に出す。
作り手としてこんなに幸せなことはないのではないかと思った。
それは、今までたくさんの物語を世に送り出してきた彼へのご褒美のようなものだと感じた。
賛否両論があるのもわかる。
否どころか、わからないことが多すぎる。
ただ、例えば美術館で絵の展示を、完璧にわかってみれる人がどれだけいるだろう。
作者の世界観をどんと並べられ、それをみた人が自分なりに解釈する。
そこに解釈の余地すら与えられず、「これはね、こういうことでね」と細かく説明されるのも野暮だろう。
今回の映画は、そういう映画だと思った。
分かろうとしてみるのではなく、自分なりの受け取り方を考えてみる。
正解を求めて、答えがわからないからスッキリしないというのではなく、
ただ目の前に広がる世界観を楽しんでみる。
そんな気持ちでみることをおすすめしたいと思います。
ジブリ映画に元気づけられ、励まされ、夢を見させてもらった私は間違いなく、この作品を見て良かったと感じました。
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