「すべてを観るものに委ねた作品」君たちはどう生きるか プラチナベアーさんの映画レビュー(感想・評価)
すべてを観るものに委ねた作品
あくまで個人の見解ですが、この作品は抽象絵画に似ており、それを観たものがどのように輪郭を縁取り、意味付けをしていくか、各々に委ねられている気がしました。
見終わったすぐあとはそういった個人的な具体化ができていないため、「なんだかよくわからない不思議な話だったなあ」という曖昧な感想しか出てきませんでした。
しかし、鑑賞後三日ほど経ってもなかなか頭から離れず、、(余韻とはまた違うのですが)
やっと肉付けが自分の中で出来てきたので少し落ち着いてきました笑
その具体化した内容自体は個人的なものであるのでここに書くことはしませんが、非常に面白いのはこのような経験は30年以上生きてきて初めてだということです。
大体の映画はそういった具体化を作中で行うので、映画館を出たあとまで引きずるような感覚ってそうそうない気がします。(もちろん過去にもそんな作品はあったと思いますが)
この映画の評価はかなり割れていると聞きましたが、納得です。おそらく宮崎監督は観客が批判的に具体化するところまで予期していたと思うのです。
その中で、タイトルにある通り、生き方が問われるのではないでしょうか。どんな生き方も各々が選び取ったもので優劣はなく、批判も肯定も一長一短があります。
今歩いているこの道を自覚して生きていますか、そんな問いかけがクリアになった頭に残っています。
あまり、映画というものを見たことがないのでレビューも初めてですが、思ったことを率直に書いてみました。
参考になりましたら幸いです。
コメントする