ウーマン・トーキング 私たちの選択のレビュー・感想・評価
全103件中、41~60件目を表示
閉鎖された空間の違和感
閉鎖された空間が作り出す違和感って物語の題材になりやすい。「メイズ・ランナー」のようなSFに多い印象があるが、「ヴィレッジ」みたいな映画も印象的だ。
本作は、村の男性たちから受けた性的虐待・暴力をこのまま受け入れるのか、残って男性たちと戦うのか、それともその村を去るのかを女性たちで議論するという話。てっきり喧々諤々の議論が繰り広げられるのかと思っていた。
いや、もちろん議論のシーンが多いし、その中から徐々に真実が明らかになっていく流れではある。でも、もっと議論の対立点がハッキリしていて、後から明らかになる事実でみんなの方向性が変わる、「12人の〜」的な話をイメージしてしまっていた。だから、村の女性たちが結論を出す流れがふわっとしていたので少し意外に感じてしまった。
そうなんだよな。議論を楽しむ話ではなく、村の女性たちが男たちからの暴力に立ち向かう話なんだよな。そして、(明確には説明されていなかったが)この村の特異性と設定の年代を感じて、そしてあの別れを悲しむ話なのだとわかった。「デイ・ドリーム・ビリーバー」が流れてきたときはBGMと勘違いして驚いた。なるほど、そういうことか!と。
やはり人を縛り付けるためには知識、情報の統制が効果的ってことだ。実際にあった話を題材にしてるってところも含めてとてもおぞましい。
ほとんどの場面がディスカッションということは大島渚の『日本の夜と霧...
ほとんどの場面がディスカッションということは大島渚の『日本の夜と霧』みたいなのかなと思って心して観たのだが当たらずとも遠からずというか、白熱した議論というよりは結論は決まっていて意見をまとめるための議論という感じでしたね。
くすんだ銀残しの撮影がなかなかいいなということで撮影監督のリュック・モンテペリエて人は初めて聞くなと思ったら『アウェイ・フロム・ハー』とか『テイク・ディス・ワルツ』でもサラ・ポーリーと組んでるからみてるはずなんだけどそんなに印象に残ってないな。サラ・ポーリー作品以外では目立ったものはないが一応名前は覚えておこう。
ルーニーに救われる!
徐々に設定が…
18、19世紀の話かと思ってたら…
加害者が出てこない…
だけど、みんなの想いはあるれるほど…
無意識の優位性の上にいるオレはもう、見てて、気持ち悪い…
こんな映画は子供と一緒に鑑賞すべき。
観たあとに感想なんて語らなくてもいいから…
これは今の映画。
これから未来には、こんなのが昔あった!って、語られることを祈る。
重苦しさの中、ルーニーのエクボは何かを象徴してる?
助かった!
結論からいうと傑作
目は口ほどに物を言い、
口は災いを呼び、
災いは行動を呼び起こすまでの芝居が圧巻!
言葉だけに頼らない細かな芝居で、それぞれの気持ち、状況、何故、をじわじわと手繰り寄せさせる。シナリオと芝居が優れていれば、大げさなセリフ、場所の移動、CG他あらゆるけれんは不要のお手本。
定番の曲の使い方も決まった。
教会にステンドグラスを使う理由もわかりやすい。
静かな闘志漲るクレア・フォイは、
サロメというより、
クィーンっぽかった(エリザベスと、
名曲とかけた?)。
スカーフェイス・マクドーナンド、ブラッド・ピットがPで、
ケレン不要の作品が成立しやすくなる例でもある、、のか。
異様な理不尽さや緊迫感が増してゆく構成
村の女性たちが虐げられている立場の女性の象徴のような、寓話的なストーリーでした。
冒頭に話し合いに至る過程が語りで説明され、早い段階で女性たちの話し合いが始まります。
感情的にお互いの意見をぶつけ合う序盤は、こんな話し合いがずっと続くのかとやや心配になりましたが、時代背景や過去の出来事が徐々に明かされ、それにつれて異様な理不尽さや緊迫感が増してゆき危険度の高さを見せつけられる構成で、最後まで飽きることなく見ることができました。
寓話的とはいえ、出演者それぞれ痛切さの伝わる演技で、現実的な問題として訴えかけてきます。
段々とお互いの理解を深めてゆく流れや、決断をするにあたっての想いも胸を打ちます。
単純に女性対男性というわけでもなく、書記として参加している男性はきちんと思いやりを持って理解をしているという、そういう立場の男性の存在も好感が持てます。
子どもが環境により歪められるのを、きちんとした教育や愛情により防ぐことができるという信念にもぐっときます。
実話を基にしているとのことでどこまでが実際のことなのかは分かりませんが、このような問題の負の連鎖を断ち切って、子どもたちの将来が明るいものになるようにと、そういう思いが伝わる作品だと思いました。
こんな閉ざされた世界があったなんて
女性に教育しない村。
文字を読める女性がいない村。
男性のDVにより女性が支配される村。
女性を薬で眠らせてレイプし、それを「悪魔の仕業」だという村。
レイプの現行犯逮捕により「悪魔の仕業」ではなく犯罪であったことを知る。
赦すか、闘うか、去るか、、、最善の方法を探る女性たちの話し合いに、そしてその決断に深く感動した。
昔むかしのお話かと思いきや、モンキーズの ”Daydream Believer” が流れ、これ1960年代後半のお話?とビックリしたのも束の間、役所の車が2010年の国勢調査をするとアナウンスして回った。
そう、これは昔むかしのお話ではなかった。
原作はボリビアで実際にあった事件をもとに執筆されたとのこと。アカデミー賞作品賞・脚色賞ノミネート、脚色賞受賞の傑作。
さてどうする
性被害にあった女達の会話劇
キリスト教という教えを信じ、自給自足で暮らして、読み書きもできない。教育を受けてない彼女らの、被害が明るみに出て、さてどうするという話し合い
私は、加害者を徹底的に追い詰めたい。罰したい。そんな彼女に同感だ!
が
様々な意見が交差する。
加害者が出て来ず、徹底的に被害者側の映画です。
さて彼女らだったらどうするだろうか
観るもの達でさらなる対話を続けようかと言われたような映画
八人の怒れる女+α
同じ村に住む男たちからレイプされ続ける女性たち。彼女たちは今後の自分たちの去就について、納屋に集まり話し合う。赦すか、闘うか、出て行くか・・・ほとんどが、その納屋を舞台にした会話劇なのですが、さすがアカデミー脚色賞を受賞しただけあって、ダレることなく1時間45分を魅せてくれます‼️その会話劇から浮き彫りになるのは彼女たちの愛、怒り、憎しみ、母性、親子愛、誇り、尊厳、勇気etc 色彩を抑えた映像も宗教映画のような雰囲気があり、加害者である男たちがほとんど画面に登場しないこともこの作品の格調を高めているような気がします。ラストに流れる曲が "デイ・ドリーム・ビリーバー" というのも秀逸で、彼女たちの旅路が希望に満ちたものであることを暗示しているかのように思います‼️
ほとんど話し合いしてるだけ
南米で起きた事件を基にした小説が原作みたいですが、
けっこう静かな映画で、今後どうするか?と話し合いしてるのがメインです。
眠かった…(笑)
でも、生きていくうえで糧になるような、胸に刺さる言葉があり、この映画を観て良かったと思います。
1番うれしかったのは、もう終わる!と分かった時だけど(笑)
まさかの「Daydream Believer」が使われてますが、映画に合ってなかった(笑)
昔は好きな曲だったけど、セブンイレブンが使ったせいで、ダサいイメージが付いてしまった…(笑)
出番は、フランシス・マクドーマンドは少なめ、ルーニー・マーラとベン・ウィショーがメインです。
画面が常時セピア色がかってます。
む…難しい。内容よりも相関図把握が…!
全くの予備知識なく鑑賞。
サブタイ通り、全く知らない状態で見たから登場人物の相関図は把握に、中盤までだいぶ考えながら見ることになった…
だが逆にそれも良いかもしれない。
考えながらじゃないと難しい内容だと思うので( ´ᾥ` )
ネタバレ無しの映画の感想は
『ん…誰が誰のMotherでdaughterなんだっけ…』
『すげー聴き慣れた曲だけど時代設定は…え?戦前じゃねーの👀⁈』
『エンドロールシンプル過ぎやしないかい⁈映画の内容には合うけども…!(ちょっと逆に怖い!)』
って感じです!
原作があるみたいなので、帰りながら調べようかな
2日間とは言え、話し合いの場だけの作品として、 【ヒトラーのための...
2日間とは言え、話し合いの場だけの作品として、
【ヒトラーのための虐殺会議】や【対峙】思い出した
会議ものというジャンルがあるならば
好きなカテゴリーかもしれない
ものすごくつまらない
公開一週間の地味な作品なので、マニア系の人が中心のレビューですから平均点上げ底です。
内容が暗い、画面も暗い、話がよくわからない、進まない、盛り上がりがない、ないない尽くしの不朽の傑作です。
宣伝文句には、女たちが立ち上がるみたいなことを謡っていたので「十二人の怒れる男」的なスリリングな展開を期待したものの全くの低調、同じような格好した同じような冴えない女性が寄ると触るとグズグズと訳の分からない御託を並べて、状況の説明も下手くそ過ぎて
よくわからず、圧倒的につまらなかったですね。
TARの「意識高いオレ」的な嫌味が希薄なところだけは認めますが。
パンピーの支持率は5%切るでしょう。
どちらにしても
戦うにしても、逃げるにしても、前途は多難ですね。男女が格差があった時代では、こう言った事がよくあったのでしょうね。女性の会話に子供達が絡んでくるから、話題があちこちに飛んでしまいますね。
テーマが重く、地味な会話劇だけど
中世ヨーロッパの暗黒時代の話かよと思うような内容だったけど、唐突にモンキーズで現代の話と分かり、「えーっ!」となった。米国にはアーミッシュみたいな人たちもいるし、実際にボリビアで起こった事件をモチーフに原作は書かれている。後で調べたら、メノナイトという超保守派のキリスト教の一派の事件であることを知った。
この作品を見ると、キリスト教の支配する中世ヨーロッパの迷妄の中から、近代の人権思想や司法制度が生まれてきた背景が分かる気がする。
地味な作品なので、おそらく興行的にはヒット作にはならないと思うけど、作品としては素晴らしい内容。アカデミー脚色賞を取っただけあって刺さる台詞が多い。
それに、夕暮れや夜のシーンの撮影が見事。ランプの光の作り出す陰影や夕暮れの空の黒や紺のグラデーションが美しい。ほれぼれするようなシックな色合いで統一された画面に引き込まれる。
また、どの役者の演技も良いのだけど、その中で特筆すべきは007でQ役を演じたベン・ウィショー。レイプされた女性たちに寄り添う中性的で繊細な記録係を好演している。
でも、実際のメノナイトのコミュニティは、近親相姦やキリスト教原理主義が蔓延する激ヤバカルトらしい。
内容もキャストの方々の演技も重い
これは全くのフィクションではないんですよね
それも100年以上前の出来事かと思えば2010年とは
今の文明を感じる事ができない生活環境、服装、そんな中で突然バンドエイドが出てくるから「え?」ってなったけど、途中で2010年とわかりました
ほとんど会話で進むストーリーで、でも彼女達の状況は女優さん達の演技で伝わってきます
長々と議論をせずに、そんな場所からさっさと出て行けばいいじゃんって思いましたが、彼女達は「みんな揃って」、そこまで一緒にするのは何で?と思ったりもしましたが、そういう中でずっと生活してきたからなのでしょうか
他の世界を知る事ができない生活環境だから、「なかった事」にして、「赦し」という選択
悲しすぎます
閉鎖的な世界で生きてきた読み書きもできない彼女達は、いわゆる普通の世界に行って苦労する事もあるだろうけど、次の世代じゃなくてあの彼女達にもその選択で正解だったと思えるような今後であってほしいと思わずにはいられませんでした
「去る」ではなくて「新しい世界に出て行く」であってほしいです
自然の中の音のエンドクレジットがとても良かったです
考えさせられる作品
実際に起きたレイプ事件を題材にした作品だが、色々考えさせられた。エンタメ作品として鑑賞せず社会問題の一部として鑑賞した方がいい作品。
女性たちが集まり自分たちの将来について話し合う。赦すか、残って闘うか、村から去るか。赦すとどうなるか、残って闘うとどうなるか、村から去るとどうなるか。議論のシーンを見ると哲学的な要素も含むなと痛感した。女性たちの議論を書記を担当した男性のオーガストが何かを感じ、女性たちを励まし、ケアをする。オーガストの役割も作品のポイントだろう。色々考えさせられた作品。今年公開したSHESAIDを観たときと同じ感覚だった。未鑑賞の方はエンタメ感覚は捨てた方がいいと思います。
途中退席
いやーミーハーの映画好きおじさんにはとても耐え難い映画でした。。
観客3人。冒頭5分でこの映画が自分には合わないと思いました。。最後まで観てから判断するべきでしょうが無理でした(>人<;)
自分には大衆娯楽映画が合ってるんでしょうね。
玄人映画好きの方ごめんなさい。
全103件中、41~60件目を表示