「信仰心の闇」ウーマン・トーキング 私たちの選択 みきさんの映画レビュー(感想・評価)
信仰心の闇
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恐ろしい映画でした。
鑑賞した方々がのきなみ「西部開拓時代の話し」と
思ったと書かれていましたが、それ以上の衝撃です。
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宗教に関する作品はとても多く
世界にはこれほどまでに「神」に侵透し
縛られる人たちがいるのかと毎度痛感します。
信仰心を否定するつもりはさらさらありませんが
そこに縛られ、個を抑えつける「神(教え?)」に
何の救いがあるというのでしょう。
いやぁ本当に不思議です。
(これについては討論する気はありません✋)
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抑圧され虐げられ、教養や思考を禁止されても
聡明な人というのは現れ、そしてその対義に、
流されるまま洗脳されなんの疑問も抱かない人もいる。
後者のほうが生きやすいのだけれども
そこには人間の尊厳などないというのが
まざまざと描かれている作品だと思います。
105分とそこまで長尺じゃなかったのもよかったですが
ほぼ対話劇でありながらも退屈さなど微塵も感じさせず
また色彩も一瞬モノクロかと思わせるほどで
彼女たちの人生そのもののような演出でした。
第95回アカデミー賞脚色賞受賞に納得です。
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Mさんのコメント
2023年7月7日
ほんとによい映画だと思いました。
今年の映画では「アフターサン」「憧れを超えた侍たち」等と並んで、(私にとっては)ベスト3に入る作品でした。
ここのレビューも心に残るものが多数あり、映画の反芻をしたような感じでした。