「逃げない決意」ウーマン・トーキング 私たちの選択 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
逃げない決意
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2010年、架空の村で繰り返される村人の男どもによる暴行の真実に気付き話し合う女性達の話。
村ぐるみの謂わば公認で村の女達が家畜用の鎮静剤を盛られて意識のない状態で暴行され、それが悪魔だか幽霊だかのしわざだとされることが繰り返される中、1人の少女がそれを目撃したことで発覚し、男たちが町に連行されて不在の中で、女達が今後のことを話し合うというストーリー。
2000年代にボリビアで実際に起きた事件をモチーフにしているとのことではあるけれど、女達は読み書きも出来ず、盲目に信仰し世界観がかなり独特で100年かそれ以上ズレた感覚。
事前にあらすじ紹介を読んでおかないとデイドリーム・ビリーバーに戸惑うこと待ったなし。
村に残って戦うのか出て行くのかを話し合う女達。
そして人に赦しを問う神は、赦さない人を赦すのか、そもそも子供を護ることは罪なのか、そんなことを悩まなければならないこと自体が理不尽で胸クソ悪いし苛立ちを憶える。
殺さない為、自分を貶めない為に出ていくという決断は、とても人間らしく素晴らしかったけど、この世界感の中では、みんなで一緒にという決断しかなかったのかと少し引っかかった。
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