「赦すために、進み続ける」ウーマン・トーキング 私たちの選択 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
赦すために、進み続ける
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あらすじを読み、会話劇であることも承知で観たが、思った以上に平坦でした。
基本的に画面が暗く、内容も宗教や哲学に依ったものが多いので、前半睡魔が…
結論として、彼女たちの決断を尊いものだとは思いつつ、到底納得はできません。
何故なら彼女たちが尊いだけだから。
被害者が不本意な決断をさせられるのに、加害者は(女性の支えは失うが)日常を生きる。
罪に罰なくして、何が信仰かと。
そもそも教義を外れた犯人たちこそ追放されるべきなのに、そうならない村の因習。
善人が我慢するだけの“殉教”なんてクソ喰らえです。
なお、人物の顔と名前が把握しづらく、誰と誰が家族なのかも最後の馬車まで判然としなかった。
予習しなかった自分も悪いが、作中だけで理解しやすい構造にしてほしいとも思う。
特にこういった会話劇だと、誰がどんな主張をして、それがどう変化するかが大事なだけに。
まぁ今作に関しては、一人の人間の脳内会議だとしても成り立つ内容だから重要ではないかもですが。
(“個”ではなく、女性という“集団”での決断が前提となっていた点でも、そう感じます)
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