「集団家出、いや集団離婚なのか?」ウーマン・トーキング 私たちの選択 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
集団家出、いや集団離婚なのか?
こんなことがいくら南米でも、
2000年代にあったとは信じられない?
いや、現在も日常的にあることに気づいていないことを気付かされる。
それにしても見事なファシリテーションとダイアログで問題が整理されて行く、
その様は当に教育であり、リーダーシップだ。
そしてこれがこの作品のキモかも知れない。
それにしてもこんなことは大阪府下の河内だけでなく全国的にも夜這いと言うことであったことではあるのが、
今回は、古典的宗教が絡んでの因習となりカルト化しているようで気持ち悪い。
そして、その後も同じ信仰が精神的な支柱となっていることに杞憂を残さずにはいられない。
信仰は良いが、集団的な宗教になるときな臭くなるのが道理であることを知っておくべきことかな。
解決策付きの良い作品であった。
^^
原作は、2005年から2009年にかけて南米ボリビアで実際にあった事件をもとに執筆され、
2018年に出版されてベストセラーとなったミリアム・トウズの小説。
監督サラ・ポーリーが、
架空の村を舞台に性被害にあった女性たちが、
自らの未来のために話し合いを重ねていく姿を描いたドラマ。
2010年、自給自足で生活するキリスト教一派のとある村で、
女たちがたびたびレイプされる。
男たちには、それは「悪魔の仕業」「作り話」だと言われ、レイプを否定されてきた。
やがてそれが悪魔の仕業や作り話などではなく、実際に犯罪だったということを知る。
男たちが街へと出かけて不在にしている2日間、
女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。
主演は「キャロル」のルーニー・マーラ。
第95回アカデミー賞では作品賞と脚色賞にノミネートされ、脚色賞を受賞した。
^_^
コメントする