「劇場公開前提の作画」「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0劇場公開前提の作画

2023年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

長らくジブリ一強だった劇場版アニメの興行収入レースに、新海監督が割り込み、今後はこの辺りの争いにコナンやワンピあたりがぶら下がる予想でした。そこに突如、そんなお決まりの人気シリーズを蹴散らし、邦画歴代興行収入トップに躍り出た『無限列車編』の快挙は、記憶に新しいところです。
その鬼滅の新シリーズ前のファンサービス、既に知った内容とは言え劇場鑑賞する価値は決して低くなく、コチラ地方田舎の400人箱のレイトなのに、半分は埋まっている様子でした。

遊郭編10・11話は内容は既知ですが、如何せん何重にも折り重なって展開するハードな死闘アクション、何度見てもただひたすら凄い動画です。ソレが映画館のスクリーンサイズですと、音響含め自宅のiMacで配信鑑賞するのとは段違い、まるで違う作品の様でした。
しかもその解像度、大画面に映しても全く劣化しません。てか、元々このつもりで描かれたのではないか?と思われる程。
またこの作品のポイント、敵側もシッカリと内面を描くところ。画面の大きさと良好な音響のおかげで、悲哀が一層のこと染みてきます。そう言えば原作を読んでない自分は、あのシーンで謎キャラの正体を知ることが出来ました。

そして今回の主催『刀鍛冶の里編』の1話。ただこの新章についてはまだ序盤、上弦5人の紹介と刀鍛冶の里のロケーションが観られただけで本題はまだまだこの後。これだけを観て新作の評価は野暮いと思いますが、先が気になるシッカリした出来の掴みだったと思います。

幾つか気になった点。この作品のお子様向け人気要素なのでしょうが、ギャグキャラやソレに準じた表現が若干しつこい感じでした。でも戦いが始まればそれは鳴りを潜めるので、緩急の息抜きには良いのかも知れません。
そしてTwitter界隈で騒がれた蜜璃のシーン。違う意味で期待していましたが‥‥アレでクレーム? 一体何が目的なのかと勘ぐってしまいます。でも『ブルーロック』のソレは良いんだww
その他、マクロスなどでも述べましたが、戦闘シーンの動きが早すぎて既に目が追いつかない状態‥‥年齢的な問題でもあります。
一番気になるのは、息を呑む濃密な戦闘シーン内での説明長台詞。原作通りかも知れませんが、コレ少々間が悪く工夫が必用だと思います。併せてご都合な理由付けもオブラートに包めれば尚可なのですが‥‥

最後に、今回109シネマズのロッキングシートなる席を体験しました。なかなか良い座り心地ですが、やはり見上げる感じの姿勢なので若干首の負担があります。
また小柄な女性や子供には向かないかも。背もたれが体重を乗せる事でリクライニングしますが、バネが硬いです。小箱ならイケそうですので次回試してみようかなと。

Geso_de_Nyoro