青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ないのレビュー・感想・評価
全56件中、41~56件目を表示
その名を愛と呼ぶ
本作のために、アニメシリーズ(〜バニーガール先輩の夢を見ない)をイッキ見し、劇場版(〜ゆめみる少女の夢を見ない)(〜おでかけシスターの夢を見ない)2つを再鑑賞。劇場版はどちらも映画館で見たから、なんでその時にしなかったんだって話だけど、今回は完璧に備えて鑑賞。すっかり大ファンになってしまい、かなり期待して公開日に挑んだけど、期待を遥か上回る素晴らしいエピソードを見せて貰えました。面白い、面白すぎるぞ...。
今回の主人公はついに、梓川咲太。
誰かのことで悩み、苦しんでいる咲太はこれまで何回も見てきたが、自分のことで辛い思いをしている咲太は実は初めてなんじゃないかな。〈ひとり〉という言葉に怯える咲太、ふざけられない咲太。花楓のこと、牧之原さんのことで悩んでいた「夢見る少女」、そしてアニメシリーズの序盤「バニーガール先輩の夢を見ない」を彷彿とさせるストーリー。高校生編の最後にしてこのエピソードを持ってくるあたり、原作者はガチもんの天才だ。
とにかくこのシリーズは、セリフが最高。
会話のひとつひとつに、原作者・鴨志田一先生の頭の良さが垣間見える。言葉遣いが本当に素晴らしい。会話のキャッチボールがこれほどまでに面白い作品は、今後一生見ることが出来ないと思う。このアニメを見ていると、こんな返答が瞬時にできるの羨ましいな、カッコイイなと憧れてしまう。咲太が女性にモテるのには納得出来てしまう。ハーレムアニメになってもおかしくないのに、そうはいかないのが凄いところだと思う。人間の心理をよく理解している。
決して語られてこなかった、風変わりの家族の形。
花楓がかえでに、かえでが花楓になったことで咲太は共に傷を付き、その傷を一生背負っていくと決めた。両親の居ない生活はいつしか当たり前となり、彼の居場所となった、そんな当たり前が、壊されそうとしている。いいことなのに、嬉しいことなのに、不思議な感情に襲われる。《このままでいいのに》と。変化を受け入れられなかった咲太は、そのまま受け入れない選択をした世界に導かれる。自分が必要とされていない世界。舞さんが感じた光景を、咲太自身その目で見ることになる。世界中の人が自分を嫌っても、1人が好きでいてくれればそれでいい。そんな1人すらも自分に見向きてしてくれなくなったら。たった80分弱の映画なのに、胸が大きく揺さぶられたし、愛の素晴らしさに言葉を失ってしまった。
そして、主題歌「不可思議のカルテ」をずっと使い続ける制作陣のみなさん。ありがとうございます。見事に今回も泣いてしまいました。ファンタジックなストーリーなのに、リアリティのある人間ドラマ。このギャップこそ、本シリーズの見どころ。新たな1歩のために、格段に成長した一行。今後どのような展開を見せてくれるのか。今から胸が踊ってしまいます。本当の本当に、最高のアニメシリーズですので、是非劇場版と併せてTVアニメもご覧下さい。後悔させません。
最後は咲太自身が主役
相変わらず、萌え萌えキャラが前面に出ているので、なかなか箸が出ない人もいると思いますが、青ブタシリーズは涙が出る良いアニメシリーズです。今回はランドセルもな小学生とか言われるので、おっさんはさらに見にくいですが。
高校生の恋愛とかもからんではいますが、その実は、いじめや挫折や悩みという人間ドラマです。
高校生シリーズの最終話なので、やはりアニメシリーズと映画シリーズを見てから鑑賞が必要です。見たことが無い人でも楽しめる、と言いたいところですが、今作は無理だと思います。
今までは、主役の咲太が周りのキャラ達を助けたり癒したりしてきましたが、今作は咲太自身が助けられる話でした。
一見、過去作に比べると芯をくわない感じもしますが、いちばん話が深いと思います。
いつも飄々として強い咲太自身の悩みがここまで深いとは、、、涙
ファン必見。細かなところまで楽しめます。
前作から半年。
待ちきれず、公開翌日に鑑賞しました。
土曜日中の都心の映画館でしたが、お客さんの入りはまばら。その分ゆったりと鑑賞できました。
内容としては、引き続きアニメシリーズ〜映画の続編。
冒頭からいきなりAパートが始まるイメージです。
シリーズを通して心理描写が重要な作品ですが、
今作はそれに加えて実際に思春期症候群による直接的な現象が起きるためメリハリがあり、
良い意味で緊張感のある展開に仕上がっていました。
表現についても、細かなセリフ回しだけでなく、展開によって実家のマンションのグレード(藤沢のマンションを借りるのに頑張ったんだろうな…)とか、父親の所作、さらに置いてある家具家電までも変化する描写はさすがですし、
人物についても、魅力に磨きがかかった麻衣さんだけでなく、サブキャラでもよく見ると教室で上里さんが咲太を睨んでいたりなど、これまでの物語をしっかり反映しているのが見事だなと感じました。
中でもエンディング後の「翔子ちゃん」の性格は見事で、特に彼女の記憶にあるという「様々な可能性の人生」の中には咲太との幸せな結婚もあったと考えると、沖縄への引っ越しを伝えるのにどんな思いがあったのか…。
改めて深い作品だなと思います。
大学編の制作も決まったとのこと、ファンを掘り起こしながらこれからも続いていってくれることを願っています!
咲太が、思春期症候群…!!
咲太が、母との再会がきっかけで麻衣とおなじ思春期症候群に…が、ストーリーの外殻で麻衣の高校卒業をからめ、咲太の家族が家族になるまでを描いている。麻衣の小学生体がトリガーとしてはたらく…心地よいパラレルです。麻衣の魅力も見どころたっぷりでした。
咲太の話。家族とは、、、
ロリ麻衣さんもといランドセルガールに出会い、麻衣さんの追体験、家族との不調和?の解決話。
内容としては、咲太が母親に対し思うところがあるよって。咲太としても妹のために頑張らざるを得なかったわけだし、カエデ(どう書くか悩んだ)はいじめや思春期症候群で大変だったし、母親はその事で責任やら何やらで壊れて大変だし、父親も板挟みで大変だろうし、、、
本当にこういう風に解決して良かった、、、。
幸せすぎる世界線から、辛いとこに戻って頑張るあたりしっかり咲太してたね!
あとは、麻衣さんがとても可愛い。いい彼女や!2人とも幸せになって欲しい!!! 幸せならそれでOKです!
ただ、意味深な人達はどうなんだろ?原作は分かるのかな?赤坂?だっけ?あの人はモブなのかよく分からんし、霧島?今度出るのだろうけど伏線敷きすぎ。結局ランドセルガールは、案内役ってことでいいのだろうか?いっちょんわからん!
まぁ、いい話だったしいい終わり方だし麻衣さんが可愛かったから満足度の高い映画でした!
とりあえず、いい情報解禁したので楽しみに待ってます!
前作よりは良かったが…
前作に比べれば尺も長く、内容にもある程度は厚みもありましたが、TVアニメの「バニーガール…」などと比べてしまうと、物足りなさとバランスの悪さを感じてしまいました。
本来、青春ブタ野郎シリーズというのはセンスの良いコミカルな会話のやりとりや、サブキャラが細かく描かれていて良い味を出している点、そして主人公が思春期症候群をひたむきに解決していく点など、コミカルな面とシリアスな面とのバランスが良く取れていて、笑いの中に程よい頑張りがあり、その中に恋愛、友情、家族愛などか上手に盛り込まれていて、最後には心地よい感動が得られるところが本シリーズの良いところだと思います。
ただ、本作はそれに比べてシリアスな面が多く、またその割には物語は浅いというか平坦で、サブキャラの描かれ方も雑な感じを受けました。来年新たにTVアニメ化が決定したそうですが、初期のころの面白さが戻ってくることに期待します。
自分に向き合って
自分にとって認め難いこと、認めるのが辛いこと、それをカバーするための自分を騙す嘘や希望的観測が、いつの間にか自分だけの現実になって世の理から乖離する。それが思春期症候群なのかもしれない。
そうやって身を守るのは間違いじゃない。でもそこから出たいなら、いろんな人の助けを得ながらも、自分の力で踏み出すしかない。
咲太はブタ野郎として図らずも(図ってないのにできるのがニクい)周りの大事な人たちに手を差し伸べてきた。その経験が自らを追い詰めるが、今は助けてくれる人たちがいる。
麻衣さんと咲太をはじめ、全員の関係性がぶっきらぼうでもあたたかくて、とても愛おしい。フィクションなのに、皆幸せになってほしいと心から願う。と同時に、翻って私自身がやってきたこと、できていないことを顧みさせて身につまされる。この作品を生み出した全ての人に感謝したい。
※エンドロール後に長いCパートあり
引きも毎回同じなのは…
最初の劇場版を頂点に残念ながらかなり下がってしまった感があるかな…
原作は未読なのでそういうもんだと言われればそれまでなのですが
やや蛇足感ありますね見れないって程じゃないんですが、歌もTVからずっと
同じなのも気になります話の内容や情感に合わせた曲をキッチリ作った方が
盛り上がる気がします(歌自体が悪い訳じゃないです)
これは好みかもしれませんね…
一応OVA上映ではない劇場版なので厳しくは観てしまいます。
中途半端で次作に続く感じでスッキリしない
梓川咲太の存在が皆から認識されなくなってワクワクする展開になるかと思ったら面白くない展開でガッカリした。
母親が息子を忘れたい程、嫌われてたわけでもないのに意味不明な事に主人公だけ家族としても存在も認識していない、そしてそれが咲太の存在が皆から認識されなくなたワケなんだけど、納得できない。
家族になったじゃなく悩んだり迷惑かけたり喧嘩しようと最初から家族だよ。
【ラドセル麻衣ちゃん】
枝分かれしたパラレルワールドへ連れて行ってくれる存在。
正直、意味が分からない。それだけの存在?
なんで、そんな力あるの?咲太だけが見えるのもなんで
【桜島麻衣】
もう、ただただ可愛いだけの存在。皆から認識されなくなった咲太と感動させない再会シーンを作った事にガッカリ。
違うだろお、お前も忘れて咲太の婚姻届けを破り捨てるなりポストに入ってた手紙を見てストーカーと決めつけるべきだろぉ、そもそも手紙とか認識できるのか?
咲太の持ち物とか皆には見えてるのか?見えてないよね。
『忘れてたけど、ポストの手紙を見て思い出した』
違う、そうじゃない。完全に忘れてから婚姻届けの筆跡から自分で書いたもので間違いない
と言う確信してから、じゃあコイツは誰だ?となって探して苦悩して、咲太も咲太で麻衣さんに認識してもらおうと必死になって会うから感動シーンになるんじゃないのか
【母親】
最後、認識されて感動はするんだけど、あっけなさすぎ。何度も通って努力をする訳でもなく、たった1回来ただけで認識される程、あっさりしてて、つまらない。
良い母親ではある。正直、なんで通院してるかも自分は、わかってないです
【終わりに】
母親との会話にちょっと感動しましたが、そこでエンドロール。
凄い中途半端感がありました。え?これで終わり?と花楓ちゃんが叫んだ事を自分でも
叫んでみようと思う程でした。
そしてエンドロール後に何通りも未来を見てきた翔子ちゃんが持ってきた、存在しない音楽?で幕を閉じ大学生編制作発表。
スッキリしない、映画として1本で終わらせない続くみたいな終わり
良かったな~で終わらせない作り
咲太が見えなくなったわけ
咲太は、花楓と二人暮らしをはじめるときに、急速に「子供の面」を切り捨てる必要があった。だから、親との関係性に封印をしてしまう。そしてかれは異常に大人びた青年となる。
そんな咲太は、母親との再会で母親の目に入らない。そんなことは、さすがにないだろうと思うけれど、でも、心配の種だった花楓の方に目が行き、大人びていて心配の必要のない咲太は、功労者なのだけれど、逆に「目にあまり入らなくなる」というのはありそうな話だ。そのとき、咲太の立場だったらどう感じるか。
麻衣さんも、みんなから見えなくなったことがある。それは「多くの人から、いないかのように扱われた経験」が引き金となった。咲太の場合は「本当に大事な人から、いないかのように扱われた経験」が「目撃されなくなる現象」の引き金となったのだろう。そして咲太の場合は、その原因は自分の「親との関係性の封印」にある。彼が言っていたように、あのときは他に手が無かった。そして彼のその封印が、彼と家族を救ったのだ。それは正しい。彼は褒められるべきだ。麻衣さんが彼に対してやってあげたように。でも、母親があのとき彼を目に入れなかった原因を作ったのは、母親ではなく彼の方である、というのまた(冷酷な)事実だ。そして彼はその冷酷な事実をちゃんと引き受け、彼の責任を果たす。そこがとても感動的。
前作に引き続き、控えめの演出で淡々と物語は進む。でもそれが、胸が締め付けられるシーンを作り出していて、とても良い映画だと感じました。
前作おでかけシスターが綺麗にまとまっていただけに
今作のランドセルガールでは、おでかけシスターのその後と、謎のランドセル少女が七里ヶ浜になぜ現れたのかという話が展開され、「前進」がテーマの作品と言える。
今作の立ち位置的には大学生編前、高校生最後の話になるのだが、原作既読済みの自分にとってテーマの「前進」を描き切るには75分では足りていないと感じる。
前作おでかけシスターでは花楓が前に歩き始めて、今度は咲太の番だというのに75分では尺が足りない。
そこにたどり着くまでに何が合って、どう心境が変化したかの心理描写が足りていなくて、そこで終わるのかという所で終わってしまう。
前作おでかけシスターが綺麗にまとまっていただけに、展開が早足で置いて行かれた気分になったが、続編となる大学生編でこのモヤモヤを晴らしてくれる事を期待したいと思う。
まさかの‼️❓マルチバース‼️❓
全56件中、41~56件目を表示