きみの色のレビュー・感想・評価
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意味不明すぎる
吉田❌山田⭕️ まず、わたしは吉田尚子のやりたかったことを全く理解できていない可能性があることに注意してください。そして、この映画を批判しますが、吉田尚子の作品がとても好きで、それを期待して公開日に見に行きました。 ガールズバンドクライのような、聲の形のような最高のヒューマンドラマを期待したのが間違いだったのかもしれない。 [映像と演出について] 冒頭1秒からのまったく引き込まれない演出に、ハズレを引いたか?と思った。映画は映像で伝えてなんぼなのに、いきなりどうでもいい説明文から始まるその構成は個人的に大嫌いである。スターウォーズのような様式美ではあるまいし、何か伏線めいたものでもない。やる意味がない。 このように、全編を通して演出に魅力がない。演出がダメということは、没入感がないということだ。ゆるきゃんの映画のような感じである。(つまり、映画でやるべき演出をしていないということ) もしかすると、高校生の日常を描きたいがために監督は意図して平凡な演出をしていたという可能性があるが、少なくともそれには失敗している。 映像はとてもきれいで、どこを切り取っても絵になっている。ただ、それだけである。何か芸術的な、あるいは示唆に富むような絵ではない。 [ストーリーと構成] これがこの映画の2番目の問題点。 全体を通して、あらゆる展開に説得力がなく、それらの展開もあっさりと終わるため、ぶつ切りにされた唐突な展開がひたすら数珠繋ぎになっている。 説得力がないとは、伏線がないともいえるし、共感に乏しいともいえる。要するに、できの悪いなろう作品のようであるということである。(流石にそれほどではないけど) ネタバレになるのでぼかしての説明になるが、一例として、主人公がその場しのぎでした説明が現実のものとなり、流れるままに、、、というのはよくある展開だと思うが今作品にもそれがある。しかし、そのあとが問題で、何事もなかったかのように、じつは昔からそれがやりたかったことかのように物語が進む。 意味不明である。尺の問題か、気にせずに見てくれということなのかもしれないが、置いてけぼりになる。 だいたいそういう尺の都合上カットせざるを得ないものは、一流の映画では背景の描写で補完したり、音楽で表現したり、キャラクターの表情や行動で表現するものであるが、この作品には悉くそれがない。一切なかったかもしれない。 [キャラクター] この作品の一番の問題点。 まず、いくつかの人はPVを見て感じただろうが、主人公だけミスマッチである。これはビジュアルの面からしても、性格の面からしても、バックグラウンドからしてもである。 明るい主人公が暗く沈んだ仲間を引っ張るのかな?と思ったが、そんなことはないし、何の意味を持ってこのような主人公にしたのか理解不能である。この主人公の特性として人が色で見えるとかそういうのがあるが、驚くほど活躍しない。いつそれが出てくるのかなとドキドキしていたが、何もない。聲の形では人の顔をバツにするといった演出があったが、それは効果的に働いてたと思う。こう言ったものを期待していたのに蓋を開けてみれば、とってつけたような何の意味もない謎すぎる特技だった。 山田尚子はなにがしたいの? そして例によって何かしらの問題点を彼らは抱えているわけであるが、悩んで長い間ウジウジしている割にはしょうもないことで極めてあっさりに(1分くらいで)解決する。 また、彼らはバンド仲間であるから、当然仲がいいのだけど、いつの間に仲良くなったのか疑問に思うレベルで仲良くなる過程が描写されない。しばらく男1人と女2人が連絡が取れない期間が続くのだが、ようやく出会えたと彼らは抱きついて喜んでる。しかし、視聴者からすれば、いつの間にそんなに仲良くなったのかと困惑するのである。 まとめると、信じがたいほどの稚拙な脚本に度肝を抜かれた。ということである。もちろん、キャラクターにもなんの魅力もない。私は10代なので、彼らの行動はまぁ理解できるし共感するところもあるが、私は脚本と演出のせいで冷めた目で見てしまう事態になった。ひょっとすると、この映画が好きというひとは、こういう類の共感が、あるいは自身の実体験と重ね合わせることで強力に物語を補完しているからなのかもしれない。 いろいろ不満点を書いてきたが、まだまだ書き足りないほどの問題点がこの映画にはある。やってはいけない脚本のオンパレードでむしろ脚本家にとっての教材になると思う。 吉田尚子は原作がないとダメなのかもしれない。オリジナルアニメに手を出して大失敗しているようにしか見えなかった。 なお、これは映画として評価したものでアニメとしては評価してない。テレビアニメだと、色づく世界の明日からとか、ああいう雰囲気のアニメとしてそれなりに評価されると思う。覇権作品にはなれないが 見る価値はゼロ。金を無駄にしたくなかったら見に行くべきではない
結局何がうったえたかったのか?
作品を見始めて、トツ子のキャラが誰かとかぶるなー、
と思ったら、科捜研の女の榊マリコだった。
自分が思った道をなりふり構わず、まわりのことなどお構いなしに突き進む。
いわゆる、我々のまわりにいる”ちょっと変わった子”
それも色だから、多様性を受け入れましょうのようなメッセージがこめられた
作品かと思ったけど、そうでもないようだった。
結局、この作品の中での”色”ってなんだったんだろう、
そりゃ人には色んな個性があるよね、
しかし、それ以上この作品からつかめることは自分にはなかった。
それから、学園祭でのライブのシーンで、
それぞれの個性(色)でつくられたはずの曲の歌詞こそが
この作品の評価を分けるだろうと思ってみていたのだけれど、
音響のせいか、歌詞がよく聞き取れなかったのが残念。
無粋ではあるけど、歌詞を字幕にして差し込んでもよかったのでは?
そしてエンディングは青春アニメやドラマにありがちな、
都会(?)に出ていく若者が乗った船を見送るという
こすられすぎた演出で突然終わったので、
エンドロールのあとの1シーンでなにかあるのでは?
と期待していたが、結局なんだかよくわからない
追加シーンで終わってしまった。
この作品の主役は、自分の中では間違いなく、シスター日吉子。
ああいう先生というか理解者がいると、救われる若者って
たくさんいるだろうな。
そして、トツ子に向けた言葉である
”変えられないものなら、それを受け入れる”(詳細はちょっとあやふや)を
トツ子自身が理解し、それをシスターに同じ言葉で返すシーンは
教育とか先達の役割ってこうあるべきだよな、、、と
この作品でいちばん感銘を受けたとこだった。
作画の色遣いは、タイトルにあるためかなり工夫をしているところは
見られたのだが、ストーリーはかなり単純。
そして結局何がうったえたかったのかが伝わらないのでこの評価。
ライブのシーンでトツ子が1本指でキーボードを楽しそうに弾いていたのは、
かわいかったので加点ポイントw
こういうのでいいんだよ、こういうので。
やさしい世界を舞台にしたゆるく綺麗な青春アニメ。
悪者は登場せず、登場人物が抱える問題も詳しく描かれることはない。
大きなドラマもカタルシスもない等身大の10代。
それのどこが悪いんです?
素敵な先生がいて素敵な家族がいる、音楽もビジュアルも最高の映画でした。
円盤を買いたくなる素晴らしいカットが多いです。
同じく長崎の離島を描いたばらかもんが好きな人にはこの映画は絶対合うはずです。
絵が綺麗だった
•色々と気になる一作だった。絵が綺麗だったのと、トン子ちゃんが作った曲が良かった。他は、、、他の方が的確すぎる感想があったので、割愛します、、、、。
•色々わからない事が多すぎて、わからないまま終わった印象。何でトン子ちゃんは長崎?の学校にいたのか?何で学校やめたのか?しろねこ堂って誰のもの?とか。誰かの人生の課題のどれかに絞って、早く展開したら、もっと理解できた気がする。シスターがバンドをやってたなんて設定、ラスト前に明かすとか、もったいないと思った。先生が元バンドっていうのは、けいおんと被って見えなくもないから、あっさりにしたのかな。何なら、シスターを主人公にして、何でシスターになったのか、とかが面白そうに思えた。
•色が見えるというトン子の特殊能力が、少しわかりにくく感じた。常にぼんやり見えてるのか、何かあると色だけになるのか、とか。
•悩んでるけど、何となく生きてたら解決した気がするっていう映画だった印象。似たような価値観の優しい人達だけが出てきてて、何とも、、、。とても楽しみにしていたので、期待値が大きかったのもしれない。
1クールアニメで見たかった
同日発売の漫画の1巻か、サイトでコミカライズは読んでから鑑賞した方がいいです、映画ではるい、きみ共にバックグラウンドはあまり描かれていないので、読んでからの方が物語に入り込み易いと思います。
正直、映画の尺では描き切れていない箇所が多く感じてしまう作品でした。決して星3程度の映画では無いですが、映画のみを観たら消化不良を感じても仕方ないかと思います。
予告も、青春と音楽っていう感じだったので、それで観に来るとガッカリしそうだなとは感じました。
肝心の音楽シーンも、ぼちろを劇場で観た後だと、どうしても手の動きや口の動きのズレ、楽曲の物足りなさは感じてしまいました。トツ子の歌はキャッチーで良かったんですが。
1クールアニメなら、かなり良作になったような気もしますが、ちょっと映画にするには尺が足りない作品という印象でした。
ただ、キャラの魅力、関係性はとても素敵でした。もっとこの3人を見たい、3人が関わる人達を見たいと思わせるキャラ作りと人間関係は、さすがですと言わざるを得ないと思います。
正直ネタバレで楽しめないというタイプの映画では無いので、コミカライズやノベライズで事前知識を入れ、キャラに愛着を持って鑑賞に行って頂きたい作品でした。
あと、EDのミスチルはいいのですが、ドラムが作中のバンドにいないので、どうしてもドラムが目立っていたEDと作中の曲とで違和感は感じてしまいました。
それならまだYOASOBIの三原色とかのボーカルが目立つ曲の方が良かったような気もしました、素人の意見ですが。
盛り上がりに欠ける作品ではあるので、いっそOPを三原色で盛り上げて、青春感を押し出した感じにすれば、少しは評価も変わったのではと思います。
期待していたよりは...
山田尚子作品として期待していた分物足りなさはあったかな。雰囲気は凄くきれいで惹かれるのだがタイトルにもある色、バンドへの繋がり、葛藤感が難しく感じてしまった。 変えられないものを受け入れる。これは良い言葉だった。
変わらないものを受け入れるとは、ありのままの自分を受け入れるということ
2024.8.30 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(101分、G)
ミッション系高校に通う女の子が憧れの同級生と音楽好きの青年とバンド活動を始める様子を描いた青春映画
監督は山田尚子
脚本は吉田玲子
英題は『The Colors Within』で「内なる色彩」という意味
物語の舞台は、日本のとある海辺の街のミッション系高校・虹光女子高等学校
そこに通う3年生の日暮トツ子(鈴木紗由)は、幼い頃にバレエをしていたが、今はその道を諦めて、日々をつつがなく生きていた
毎日、神様にお祈りしては、シスター日吉子(新垣結衣)に悩みを打ち明けるものの、彼女の日常には変化がなかった
彼女には特殊な能力があり、それは他人の色が見えるというもので、その中でも彼女の心を釘付けにしていたのは、同級生の作永きみ(髙石あかり)の放つ「青」だった
ある日、体育の授業にて、きみの投げたドッジボールを顔面に受けたトツ子は、気を失って倒れてしまった
きみに気を奪われてボールを受け損なったのだが、それを誰かに告げるわけにもいかない
その場を取り繕い、きみと二言ほど会話したのち、彼女は気を失ってしまった
それから数日後、登校したトツ子はきみがいないことに気づく
彼女が親しくしていた友人に話を聞くと、どうやら突然学校を辞めてしまい、今はどこかの本屋さんで働いている、ということだった
そこでトツ子は街中の本屋を探し歩くものの、一向にきみの行方はわからなかった
そんな折、トツ子は白猫を見つけ、猫は彼女をどこかで連れて行こうとしているようだった
猫の後を追って路地裏に入ったトツ子は、そこで「しろねこ堂」という古書店を見つける
そして、その店にて、行方しれずだったきみを見つけることができたのである
その場には、離島からやってきた青年・影平ルイ(水戸大聖)がいて、二人の会話に突如入ってきた
二人が音楽の話をしていたことで気になったのだが、そこでトツ子は「私たちバンドに入りませんか?」とできてもいないバンドに誘ってしまう
取り繕うトツ子だったが、二人はその提案に前向きで、それから3人の秘密の活動が始まることになったのである
映画は、特殊能力のような「人の色が見える」主人公を描いていて、彼女自身は自分の色が見えない存在だった
それが明かされるのは後半の話で、それまでは彼女自身の「色」に関しては言及されないまま話は進んでいく
トツ子は自分の気に入った色を持つ人と交流を持つのだが、かと言って彼女が嫌いな色を持つ人物というものも現れない
彼女から見える世界は、どちらかと言えば誰もが綺麗な色を持っていて、その中でも特別惹かれるのが「きみの色」だったというのである
物語は、自分のことがわからないトツ子が自分自身が何者であるかを知るというものだが、結局どのような人間だと理解したのかはよくわからない
色はその人のアイデンティティを表現しているものの、親和性のある色同士が惹かれあったり、属性の違う色に憧れたりと、かなりわかりやすい構造になっていた
きみとルイが会話している際には「きみの色の中にルイの色が混じる」という、かなり直接的な表現になっているが、二人がその後付き合うという流れにはならなかった
それでも、きみの中には確かにルイがいて、それがラストの叫びになったのだと思う
トツ子の色が赤色で、これは青色のきみに憧れを抱いているというところからも想像がつく範囲だと思う
その赤が一瞬だったのは、まだ彼女自身が自分自身のかけらを理解しただけというもので、それが全身に波及する頃には自分が理解できるのかもしれない
とは言え、自分のことを一番知らないのが自分という側面があって、知っている部分を嫌悪しているところもある
そう言った自己嫌悪的な部分を受け入れようというのが本作のメッセージであり、その自分の中にある色は、誰かにとっての憧れであり、ないものねだりに近いものだということなのかな、と感じた
いずれにせよ、かなりスローテンポな内容で、色の話なのに本人の色に言及するのがラストというのはよくわからない感じになっていた
バンドを組む流れもかなり無茶で、あれで結成に至るのは意味がわからない
きみとルイの色の混じり方を知れば、トツ子自身の心に変化が生まれるのかな、と思ったが、どうやらそっち系の属性はなかったようだ
このあたりの女子が女子に憧れるという感覚が理解できて、かつ即物的なものが存在しない世界を許容できれば、この世界観も受容できるのかな、と感じた
スーパーアイスクリーム
本屋さんで結成したバンドの話 監督の山田尚子さんの作品も脚本の吉田玲子さんの作品もかなり好き。 予告編もいい感じに綺麗だし「水金地火木土天アーメン」のフレーズが頭から離れないし、どんな作品なのか期待大で鑑賞しました。 いい青春作品でした。素晴らしかった! 自分もこんな青春が送りたかったーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(泣) 音楽っていいな~、劇中では結構簡単?に作詞作曲してたけれどできるものなかしら? 全然音楽やったことないけどなんか楽器弾きたくなりました。 最近「劇場版ぼっち・ざ・ろっく」も見てたから、音楽っていいなぁの熱が高まっております。 将来不安とか現状の不満、思春期真っ只中の3人がバンドを組むことで救われていく。 何か具体的に現状が激変したわけでも解決したわけでもないけれど達成感と自信を胸に前に進む。 現実逃避のはずの音楽活動が現実に向き合うための糧になる展開は胸に熱いものがこみ上げて来ますね。 3人とも真面目で純粋で一生懸命でかわいいんよ。 作画クオリティー高いし動きも見せ方もいい、ストーリーもシンプルながら芯が通ってるし設定が細かかったり作り込みと愛がこもってたと思う。 高水準のアニメを見せてもらって幸福感がやばい。制作者の皆さんありがとうございます。 などと感動した的な事を書いておりますが、実は鑑賞直後の感想はちょっと違いました。 鑑賞直後 すごく綺麗で美味しそうなアイスだと思って食べたら綺麗なカキ氷だったような気分。 シロップがかかってなければただの氷じゃねーか! ・絵柄と同じでストーリーも淡くてなんかフワフワしたまま終わっちゃった ・薄味と言うか淡泊と言うかあまり印象に残るシーンが無かったかな ・盛り上がりがラストのライブくらいしかなかったような・・・ 綺麗だし面白かったけれど、う~ん何だろう何か掴めてない、心に引っかからない。 今日は私の感性調子わるいのかな?なんて考えてしまった。 消化不良だろうか? いや違う、逆に食べ足りないてないんだ! 味わい尽くせてないし満腹にもなってない! ってな結論で2回目行きました。 で最初に書いた感想に至ります。 ちゃんと綺麗で美味しいアイスでした。 私だけかもですが本作を見て何か物足りないなっと思った方は一定数いるのではないだろうか。 全体的には良かったし好きなんだけど・・・ってな方はもう一回見てみるといいかも。 作り込みの丁寧さ細かい仕草や表情、2回目だからこその発見があると思います。 1回目に見た時のライブシーンも凄く良かったんですが2回目の方が私は感動したました。 なんだろう、より一層曲が心に沁みるのよ・・・ ラストのトツ子のダンスシーンもテルミンのユルイ演奏と相まってなんか泣けてくるし、いい映画だったわ~。 完全に個人的な意見ですがエンディング曲はミスチルじゃなくてもよかったんでないか? 別に嫌いじゃないんです、曲も悪くないんです。でもなんかベストマッチでもミスマッチでもない微妙な空気だったかな。 劇中の曲とは言わんまでも、なんか女性ボーカル系の曲の方が良かった気が・・・ すみません、完全に自分勝手なわがままです。 声よかったですね、メイン3人は俳優さんって事で若干の不安は有りましたが全くの杞憂でした。 トツ子役の鈴川紗由さんのポワポワ抜けた感じ きみ役の高石あかりさんのクールかつミステリアスな感じ ルイ役の木戸大聖さんの真面目でおとなしい感じ どれもぴったりでやっぱり俳優ってすげーなぁと感心しました。 もちろんわき役もしっかりガッチリ実力あっってよかったですよ。 やす子も案外いい感じだったし。 作画もストーリーも音楽も声もどれもレベル高くて素晴らしい、最高かよ! 誰だよ食べ足りないとか言った奴は! ごめんなさい、全て私が未熟だったからです。 普段あまり神に感謝はしないけれど、この作品に出合えてよかったです。 全知全能なる神(God almighty)よありがとうございます。 赤いリンゴ 緑の葉っぱ 青い魚 光の波 音の波 はてさて私は何色なんでしょう? ------------------------------------------------------------------------ 劇中セリフより① 「なんてこった、トツ子に嘘をつかせてしまった」 自分は友達の為に嘘をついた事あったかな? 少なくとも最近は自分のためにしか嘘ついてない気がする。 ------------------------------------------------------------------------- 劇中セリフより② 「かばってあげたくなるくらい大事なお友達ができたのね」 友情の前には怒られるのも反省文も奉仕活動も何ら罰にならないのです。 好きな事なら後悔は残らない。
痛いほどの、青春。
見ているこちらが、恥ずかしくなるような青春。 フルーツポンチのような、カラフルな甘酸っぱい青春。 決して長くはない、エスプレッソのような濃い時間を、この3人は一生忘れないと思うし、この経験が心の支えとして、これから彩り豊かな大人と成長させるのであろう。
日本アニメの素晴らしさを堪能。
台風影響の強い雨の金曜日。この天候の初日は可哀想。週末は真っ当に動員できないだろう。山田尚子監督の丁寧なコンテが、ゆったりとした心にしみる作品に結実している。日暮トツ子VC鈴川紗由が良い。
無色透明
試写会にて。 これ以上、今月公開の映画で信頼のおける作品はないだろうと、とにかく楽しみに、と言うよりも確実に面白いと安心しきっていたんだけど、もう全くもってダメだった。面白いとか面白くないとかそんなレベルの話じゃない。試写会にわざわざ参加させていただいてこんな事言うのは酷だが、映画を評価する上で贔屓は一切無しにしたいのでハッキリ言うけれど、これは映画として未完成だ。 数多くのアニメーション作品、更には「ブルーピリオド」などの実写化作品までも手がける吉田玲子が脚本を担当しているため、何がどう転んでも大丈夫だろうと思っていたんだが、原作がない完全オリジナルとなるとまた話は変わってくるのだろう。何もかも上手くいっていない。アニメーションの観点から見れば、山田尚子らしさが全開で、とても美しく見とれてしまうような映像美だったのだけれど、脚本があまりにお粗末であるために中身が全くなく、山田監督作品とは思えない薄っぺらさだった。 果たして、いろの要素は必要だったのか?長崎、キリスト学校である意味は?きみちゃん、学校辞める必要あったのか?なんか、とりあえずくっ付けたような無駄すぎる要素が多く、必要なところが全く描けていないから、全体的にとっちらかっていて、何も機能しておらず、何も成していないし何も伝わってこない。 せっかく、人物が〈いろ〉で見えるという全人類が共感できるであろう能力を前面に押し出しているんだから、せめてこれだけでも入念に描いて欲しかった。それをあたかもコンプレックスのように語るなんて、結局何がしたかったの? 登場人物全員キャラが立っていて、特に新垣結衣が演じるシスターはこの映画唯一の救い。彼女の言葉や行動は、心に響くものがある。逆に言えば、彼女がいなければこの映画には何も無い。忍び込むとか、合宿とか、そんなことせずにシスターとの関わりをもっと深めて欲しかった。せっかく、なかなか取り扱われないキリスト学校を舞台にしてるんだからさ。 今月かなり楽しみにしていた作品なだけに、この作りの粗さはかなりガッカリ。最近自分の勘が全く当たらず、尽くハズレを引いてしまう。IMAX上映があるくらい、相当気合いの入っている作品だけど、音楽映画としても、青春映画としても、何もかもが中途半端であるため、申し訳ないけどオススメはできない。ましてやIMAXなんて、とても意味があるとは思えない。絶対面白くできたのに。間違いないはずだったのに。悔しい。どうして。
キャラクターが魅力的で特にトツ子は可愛すぎる
色をテーマにしているだけあって絵がとても綺麗ですし、音もかなり重要なので耳に残るいい曲があります。3人のキャラクターはしっかりと個性があり、トツ子は特に魅力的に映りました。この先の3人をもっと見たいと思いました。
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