「正統派西部劇(うーん…ちょっと微妙)復讐の連鎖。そして勘違いの似てるー!問題。」ガンズ・アンド・キラーズ 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
正統派西部劇(うーん…ちょっと微妙)復讐の連鎖。そして勘違いの似てるー!問題。
またもや大阪まで三泊四日の女装旅行に出かける準備をしていたり、そんな暴挙と断じてしまえる計画を実行に移したりで、ここ半月ほど映画から遠ざかっていました。
大阪では女装で例の映画館にて『ヴェスパー』って映画を観てきたんですが、これまた諸事情で、内容の一切が頭に入ってこなかったの。
これ書くとまた『カンフー・モンスター』の時同様に、レビューが削除されちゃうからね。察してくださいな。“例の映画館”って「映画を冒涜している」とさえ言われている、キング・オブ・魔窟劇場ですからね。
「どう泣くの、泣き方がわからない」
「うぇーぃ!うぇーぃ!うちの子が、うちの子が」
この作品ね、間違いなく娘のブルックが主人公だと思ったの。
母を失った悲しみさえも理解できない少女が、父の死によってそれまで失っていた感情を取り戻す様が愛おしかったの。
えっ、この子誰かに似てる!って思って記憶を辿れば、そうだよ!『ウォーキングデッド』のジュディスだよ!
ちがうよ!もちろんちがうよ!こっちの子はライアン・キーラ・アームストロングスだし、ジュディスはケイミー・フレミングだよ!“イ”と“ン”と“ー”と“グ”しか重なってないよ!
でもね、イメージは重なったの。なんでだろー?
幼く美しくも逞しい少女だなーって思ったことが重なったんだろうな、きっと。
正統派西部劇なんだけれど、何かが物足りない。
撃ち合いだよ!ガンアクションだよ!どうにもね、それが足りないって思ったの。
復讐の連鎖を描いているんだから、そのあたり、もっと見せ場をプリーズだったの。
最後の最後での正統派西部劇の撃ち合いをもっとプリーズだったの。
決闘シーンでもっと盛り上がりを見せてほしかったの。
90分を付き合ってきて、面白かったかと言えば、やや微妙でした。
できればの父・ブリッグス活躍をもっとプリーズでした。
せっかくのニコラス・ケイジのキャスティングなんだから。
謎だったのが、そのニコラス・ケイジ。エンドロールのキャスト一覧で9番目の登場だったの。なんでだろー?
なんか勿体ない扱いだなぁーって思ったのが正直な感想。
父に銃の手ほどきを受けて、両親の復讐を遂げた娘・ブルックに完全に喰われていたもの。
悪党(一概にそうとも言い切れないんだけれど)ジェームズの最後が、あっけなさすぎると思ったの。ブルックグッジョブなんですが。
もっともっと撃ち合いの果てのお互いの死に様を見たかったです。
『ヴェスパー』が、ダークサイド版ジブリ&ブレランの世界観だったので、きちんと観直してみたかったのですが、割と最近の作品のためか、どこにも挙がってないの。レンタルすらまだ先のようだし。
こちらも、機会が訪れれば、是非とも真面目に鑑賞させてもらって、レビューを書いてみたいです。
女装でなんか行くからアカンねんで…女装でなんか…