いつかの君にもわかることのレビュー・感想・評価
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小さな子どもにとって、親は神様。
33歳のシングルファーザー、ジョンが、余命宣告を受けて、4歳のひとり息子、マイケルを託す里親を捜すストーリーということで、しっかり大判のタオルハンカチを持って行った。
けれど、思いのほか、涙は出なかった。
ジョンは、とてもマイケルを大切にしていると思う。
けれど、ジョンの場当たり的な生き方に翻弄されるマイケルへのやるせなさがそれを上回ってしまった。
「あれこれ俺に言うけど、親父こそ、ダサい生き方してんじゃん」と中学生くらいのマイケルには、言われそう。
小さい子どもにとって、親は、自分の生殺与奪権を持つ神様みたいな存在。
子どもは、自分が過ごす家庭環境が当たり前だと思い、親に愛されないと生きていけないという本能的な勘から、親を心の底から欲し、愛す。
子どもは、大好きな親のそばで、愛されて成長するのが一番。
そのことをちゃんと分かった上で、ジョンには親になって欲しかったな。
まあ、でも、余命宣告を受けてから、マイケルのために必死に今できることに取り組むジョンには、心が動いた。
マイケルのこれからの人生が幸多いことを心から願った。
マイケルの瞳に吸い込まれた‼️❓
シンプルに刺さります
見終えてからじわーーっと…
うーん 自分が同じ立ち位置だったら…
あんま…
静かな感動映画です。
皆さん評価が高いみたいですが、僕は60点ぐらい、あんま…でした(笑)
この映画が気に入った方や泣いた方は、
『マザーズ・プレイヤー』って、1994年のテレビ映画がオススメです。
『ターミネーター2』直後のリンダ・ハミルトンが母親役で、
この映画と似てて、余命の短い母親が息子の為に…って話です。
昔ビデオで観て、始まって5分ぐらいから終わりまで、ずーっと泣いてました(笑)
生涯で1番泣いた映画です(笑)
現在は、配信なし、未DVD化、ビデオのみ
みたいですが、観れる方は是非!!
名作です。
違う映画のレビューになっちゃったけど、何か感動できなかった…
劇場で、泣いてる方いましたけどね…
配信が出たら、静かな部屋で、1人で、観なおしたい。
絵画のような映像
難題を淡々と表現する良作
大切な人と過ごす何気ない日常こそが宝物
この父親の軌跡が気になる
死を前にして、残される子への思いを淡々と形にしていく父親。
どの場面を切り取っても、感情的になることがなく、人としての大きさを感じるこの父親がどうやって、ここまで来たのか。
ストーリーの中で語られる父の生育は、過酷なものであったろうに、誰かを責めるでもなく、本当に淡々と。
こんな男性だったら、いくらでも女性は寄ってきそうなものなのに、そんな気配もなく。
この物語の終わりは想像できているのに、観ている自分は「見習いのソーシャルワーカーと恋に落ちて!彼女がマイケルの母親になる展開になって!」と願ってる。
父子の淡々とした日常から、この親子の絆と父の子育ての素晴らしさが描き出されていく。
何も説明しなくても、見る側に想像を膨らまさせるメッセージがある。
ジョンは感情的にならなかったわけじゃない。
感情をどこで、どう出すのかを心得ていたんだ。
ジョンの物語が知りたい。
どうやって、この男性がここまで生きてきたのか。
原題「Nowhere Special」 どこにもない特別なものとい...
原題「Nowhere Special」 どこにもない特別なものという様な意味か?
邦題は「いつかの君にもわかること」・・毎度のひねりすぎかなぁ・・。
余命わずかなシングルファザーが、一人息子の里親を探す物語。
その昔、「ファミリー」という、やはり余命短いシングルマザーが、子供の里親を探す号泣ものの名作映画ががあったり、最近では「死ぬまでのしたい10のこと」なんて映画もあって・・その流れだと、こりゃ、覚悟して、ハンカチ握りしめて鑑賞。
あに計らんや、ドキュメンタリーっぽくて・・お涙頂戴の感傷に浸ってる暇なんて、お父さんにはなくて・・。様々な里親候補を通じて、社会の有様、人々の姿が炙り出されて・・感傷より考えさせられる映画でした。
お父さんが正しい選択をして良かったと思う♪
とにかく、子役が上手くて・・まだ幼い男の子なのに、状況の意味を理解した上で演技をしているとしか思えず・・視線や、仕草や、喋り方が凄い。日本の子役みたいに、子役やってます感が全くない。そういう点が、余計にドキュメンタリー感を増幅させている。 お涙頂戴ではなく、静かな映画でした。
邦画にも見習ってほしい、ファンタジーではない演出
「事実に着想を得た物語」
しかし、変に華美にしたり、安易にカウンターとしての悪意を使ってあざとく泣かせるような演出はなく、だからこそ良いです。『おみおくりの作法(15)』もそうでしたが、基本は淡々と進みます。
その中で親身になってくれる人もいれば、マジ助かるよって気遣いをしてくれる人、丁度良いバランスで同情してくれる人もいるし、勿論というか、やっぱりク〇な人間もいます。
でもジョン(ジェームズ・ノートン)には一喜一憂している暇ありません。いやが上にも進む病状と、なかなか見つからない愛する息子を託す人。ここがまさに観ている我々もきちんと意識を持たなければと思わされるポイントです。恵まれている自分は、バランスを取ろうと「意識高い(気な)」ことをするべきだと、現実よりも理想で動きがちで非常に性質が悪い。。けど、自分だってそんなところがないだろうか、と反面教師としての見どころもあります。
そして、何と言っても息子マイケル(ダニエル・ラモント)が可愛すぎて切なくなります。一見おっとりしているように見えて、「よく見ていて」「よく聞いていて」そして「健気なほどに考えて」います。かと言って、ここも余計な「いい子演出」はしません。特に、たまにみせるこれくらいの年頃の子供にみられがちな頑なな自我に、ついつい笑ってしまう可愛さがあっていいのです。特に「赤」への執着、素敵ですw
そして最後のシーン、そうなるよねと思い安心した流れからのマイケルの眼差しに素直に泣ける、こういうのが「良い映画」と思わせてくれる作品です。
空気
予告を見た時点で、辛そうでどうなるかもわかっている感じでしたがとても惹き込まれてみたくてみたくて楽しみにしていた作品。
タイトルがホント秀逸。
人生最大の決断をする父親の話。世の中にこれ以上の決断を迫られることは無いのでは無いだろうか?自分の寿命が終わる前に、この世に残して行く息子をどの家族に預けるのか。養子に預ける家族を吟味する事と、これからの愛しい息子の成長を見届けられない苦しみを受け止めていく過程が丁寧に描かれている。
昼下がりの公園。
アイスの味。
仕事の時間。
絵本を読む。
高速道路。
信号待ち。
父が窓清掃員という職もまた絶妙。
ファーストショットの窓の数々が日常と、この物語を繋いでいくのがまた良い。
様々なシーンが何気ない日常の大切さを気づかせてくれる。いやらしくなりそうなところがジェームズノートンの視線で語るのでなんとも絶妙な美しさを際立たせている。
人生の決断を迫られる時、悩んで苦しんだ時、この作品のことを思い出して見たいと思った。
諦めないこと、逃げない事、気楽に考える事、前に進む事、そんなことをうたう物語や本は多いと思うのだけれど、この物語はそれとは趣が少し違う。
最後の時間は決まっている。
現状で最良の選択をしないといけない。
チャンスは一握り。
自分では無い大切な人の未来を決める。
それが最良だったかは見届けられない。
父の人生最大の決断を見届けて欲しい。
監督がアイアムまきもとの原作者でおみおくりの作法の監督ということで見て見たくなりました。
辛い映画でしたが見てホントよかった一作でした。
人生ベストの一作。
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