いつかの君にもわかることのレビュー・感想・評価
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【”思い出ボックス”今作は、一人の若き余命僅かな窓拭き清掃人の男が、幼き息子の為に懸命に彼を幸せにしてくれるであろう”家族”を探す、父としての善性溢れる姿を描いた作品である。】
ー 今作では、幼き息子マイケルを一人で育てるジョン(ジェームズ・ノートン)の病名は明らかにはされない。
だが、今作を観ているとジョンが衰弱していく様が幾つかのシーンで描かれる。ー
■窓拭き清掃員として働く33歳のジョンは若くして不治の病を患い、残された余命はあとわずか。
シングルファーザーとして幼きマイケルを育ててきた彼は、養子縁組の手続きを行い、息子の“新しい親”を探し始める。
理想の家族を求め、何組も面会をするがマイケルは中々理想と思える家族には会えない。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・ジョンの腕や首には刺青が有る。そして、彼が言うように4歳までは父親と暮らしていたが、その後は施設や里親の下で暮らしていた事が観る側に伝えられる。
ー ジョンがマイケルを自分のようにしたくない、という想いが伝わって来るのである。ー
・ジョンはマイケルを連れ、様々な里親候補と出会う。
1.裕福な若夫婦
2.何人かの養子を引き取って育てている夫婦
3.若い時に妊娠し、中絶したが故に子供が出来なくなった独り身の女性(夫はいたが自分の子でないと嫌だと言って別れている。)
4.赤ちゃんが来ると思っていたセレブなダブルインカム夫婦。(奥さんは子供を産む意思はない。)
ー 様々な里親候補と出会い、ジョンの迷いは深くなる。誰が、マイケルを幸せにしてくれるのか・・。-
・ジョンは窓拭きの際や何気ない時に、顔を顰め痛みに耐えている。
ー 身体の内部の病による痛み。そしてマイケルと永遠に別れなけばいけない心の痛み。ー
■切ないシーンが続くが、堪えながら観賞。
・公園で死んだ甲虫を突くマイケル。それを切なげに見つめるジョン。
・マイケルはストレートにジョンに問う。”ようしってなに?””いやだ!”
・ジョンの34歳の誕生日に作った型が崩れたケーキに、34本の赤い蝋燭を立てていくマイケルの姿。そして、35本目はジョンの指に握られている・・。
・ジョンが”思い出ボックス”に入れたモノ。
それは”君が免許を取った日に・・”と書かれたマイケルが成長する過程で読んで貰う多くの赤い手紙や、ジョン達を置いて居なくなった露西亜人の母親の写真と手袋。
マイケルの好きなトラック。そしてジョンの窓拭きモップ・・。
<そして、ジョンがマイケルを連れて行った新しい家族。それは、子供が出来なくなった独り身の女性だった。
マイケルが呼び鈴を押し、出て来た女性はマイケルの顔を見て優しき笑顔を浮かべ言う。
”又、会えて嬉しいわ。マイケル。”
ベストな選択であると思う。
ジョンのマイケルを想う気持ちが伝わって来るシーンであり、マイケルも納得しているのだろうと思うシーンでもある。
そしてラスト、マイケルがつぶらな瞳でジョンを見上げる所で物語は終わるのである。
今作は、一人の若き余命僅かな男が、幼き息子の為に懸命に彼を幸せにしてくれるであろう”家族”を探す父としての善性溢れる姿を描いた作品である。>
■今作は、映画館で鑑賞する筈が物理的に厳しかった作品である。
が、矢張り足を運ぶべきであった・・。
切なくも温かい
希望
二度と帰ってこない"かけがいのない今"という時間
自分の短い余命を知ったシングルファーザーが、4歳の幼い息子を委ねられる人、家庭を見つけるために奔走する話。養子を希望する家庭にもいろいろある。未熟者のジョンから見ても心配になるような問題点が多々あるのだ。だから自分の息子を託して大丈夫?となる。マイケルのことを真剣に考えれば考えるほど決められなくなる。
シングルファーザーのジョン自身、恵まれない生い立ちで、里親のもとで育ったのだ。そのジョンが出した結論は?
息子を愛し、将来を案じるジョンの思いは痛いほどわかる。その思いは必ずマイケルにも届くに違いない。父と過ごした時を"かけがいのない時間"として懐かしく思い出すだろう。
悲劇的な状況をことさら強調し涙を誘うような映画ではない。家族とは何か、そして家庭とは何なのかを考えさせてくれる映画である。
小さな子どもにとって、親は神様。
33歳のシングルファーザー、ジョンが、余命宣告を受けて、4歳のひとり息子、マイケルを託す里親を捜すストーリーということで、しっかり大判のタオルハンカチを持って行った。
けれど、思いのほか、涙は出なかった。
ジョンは、とてもマイケルを大切にしていると思う。
けれど、ジョンの場当たり的な生き方に翻弄されるマイケルへのやるせなさがそれを上回ってしまった。
「あれこれ俺に言うけど、親父こそ、ダサい生き方してんじゃん」と中学生くらいのマイケルには、言われそう。
小さい子どもにとって、親は、自分の生殺与奪権を持つ神様みたいな存在。
子どもは、自分が過ごす家庭環境が当たり前だと思い、親に愛されないと生きていけないという本能的な勘から、親を心の底から欲し、愛す。
子どもは、大好きな親のそばで、愛されて成長するのが一番。
そのことをちゃんと分かった上で、ジョンには親になって欲しかったな。
まあ、でも、余命宣告を受けてから、マイケルのために必死に今できることに取り組むジョンには、心が動いた。
マイケルのこれからの人生が幸多いことを心から願った。
マイケルの瞳に吸い込まれた‼️❓
シンプルに刺さります
見終えてからじわーーっと…
うーん 自分が同じ立ち位置だったら…
あんま…
静かな感動映画です。
皆さん評価が高いみたいですが、僕は60点ぐらい、あんま…でした(笑)
この映画が気に入った方や泣いた方は、
『マザーズ・プレイヤー』って、1994年のテレビ映画がオススメです。
『ターミネーター2』直後のリンダ・ハミルトンが母親役で、
この映画と似てて、余命の短い母親が息子の為に…って話です。
昔ビデオで観て、始まって5分ぐらいから終わりまで、ずーっと泣いてました(笑)
生涯で1番泣いた映画です(笑)
現在は、配信なし、未DVD化、ビデオのみ
みたいですが、観れる方は是非!!
名作です。
違う映画のレビューになっちゃったけど、何か感動できなかった…
劇場で、泣いてる方いましたけどね…
配信が出たら、静かな部屋で、1人で、観なおしたい。
絵画のような映像
難題を淡々と表現する良作
大切な人と過ごす何気ない日常こそが宝物
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