いつかの君にもわかること

劇場公開日:2023年2月17日

いつかの君にもわかること

解説・あらすじ

「おみおくりの作法」のウベルト・パゾリーニが監督・脚本を手がけ、余命わずかなシングルファザーが息子の新しい家族探しに奔走する姿を描いたヒューマンドラマ。

窓拭き清掃員として働きながら、4歳の息子を男手ひとつで育てる33歳のジョン。不治の病に冒され余命宣告を受けた彼は、養子縁組の手続きを行い、自分が亡き後に息子が一緒に暮らす“新しい親”を探し始める。理想的な家族を求めて何組もの候補と面会するが、息子の未来を左右する重大な決断を前に、ジョンは進むべき道を見失ってしまう。献身的なソーシャルワーカーとも出会い、息子にとって最良の選択をしようとするジョンだったが……。

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」のジェームズ・ノートンが主演を務め、愛する息子のため過酷な運命に立ち向かう父親役を演じた。

2020年製作/95分/G/イタリア・ルーマニア・イギリス合作
原題または英題:Nowhere Special
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2023年2月17日

スタッフ・キャスト

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(C)2020 picomedia srl digital cube srl nowhere special limited rai cinema spa red wave films uk limited avanpost srl.

映画レビュー

4.0 死を題材にしつつも、その中に生や愛情が詰まっている

2023年2月25日
PCから投稿

余命わずかのシングルファーザーが、この世に一人残される幼い息子のために”新しい親”を探し求める。そう書くと涙なしでは観れない感動モノに思えるが、しかし本作にはこの手のジャンルの定番ともいえる感傷的な音楽や叙情的な演出などの余計な雑味がない。その点、構造的には至極シンプルではあるものの、だからこそカメラは一本一秒を無駄にせず、父親として最期の役目を果たそうとする切実な思いを、これほど丁寧かつ冷静に刻み得ているのだろう。『おみおくりの作法』のパゾリーニ監督らしい視点は今回も健在で、行政サービスや制度を絡めながら、人が避けては通れない死というものをしっかりと見つめる。その探求と考察はいつしか、死を透過して”生や日常を見つめること”にも繋がっていくかのよう。ちなみに父親は窓拭き職人。窓の曇りや汚れを丁寧に除去し、窓を介して人々の暮らしや人生を俯瞰する姿から、彼の心のありようが痛いほど伝わってきた。

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牛津厚信

4.0 父子の限られた時間をリアルに描く──当たり前の日常の尊さに気づかされる作品。

2025年9月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

単純

幸せ

本編は比較的短く、ストーリーもシンプルです。しかし、余命わずかなシングルファーザーが幼い一人息子を養子に託す家族を探す過程で抱える苦悩は、胸に深く響きます。

要所に散りばめられた「息子の視点で父を見るシーン」も印象的で、幼いながらに何かを悟り、意志を持って行動する姿が強く心に残ります。

結末は──個人的には温かい気持ちになりました。シンプルな設定ながら、何気ない日常の大切さを改めて感じさせてくれる作品です。

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りこ

4.0 タイトルなし(ネタバレ)

2025年9月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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ナイン・わんわん

4.0 結末は予想通りだけれど…

2025年9月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

切なすぎるやろ…安っぽいお涙ちょうだい系ではなく、長い余韻を感じる作品。

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Iwarenkon

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