いつかの君にもわかること

劇場公開日:

いつかの君にもわかること

解説

「おみおくりの作法」のウベルト・パゾリーニが監督・脚本を手がけ、余命わずかなシングルファザーが息子の新しい家族探しに奔走する姿を描いたヒューマンドラマ。

窓拭き清掃員として働きながら、4歳の息子を男手ひとつで育てる33歳のジョン。不治の病に冒され余命宣告を受けた彼は、養子縁組の手続きを行い、自分が亡き後に息子が一緒に暮らす“新しい親”を探し始める。理想的な家族を求めて何組もの候補と面会するが、息子の未来を左右する重大な決断を前に、ジョンは進むべき道を見失ってしまう。献身的なソーシャルワーカーとも出会い、息子にとって最良の選択をしようとするジョンだったが……。

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」のジェームズ・ノートンが主演を務め、愛する息子のため過酷な運命に立ち向かう父親役を演じた。

2020年製作/95分/G/イタリア・ルーマニア・イギリス合作
原題または英題:Nowhere Special
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2023年2月17日

スタッフ・キャスト

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(C)2020 picomedia srl digital cube srl nowhere special limited rai cinema spa red wave films uk limited avanpost srl.

映画レビュー

4.0死を題材にしつつも、その中に生や愛情が詰まっている

2023年2月25日
PCから投稿

余命わずかのシングルファーザーが、この世に一人残される幼い息子のために”新しい親”を探し求める。そう書くと涙なしでは観れない感動モノに思えるが、しかし本作にはこの手のジャンルの定番ともいえる感傷的な音楽や叙情的な演出などの余計な雑味がない。その点、構造的には至極シンプルではあるものの、だからこそカメラは一本一秒を無駄にせず、父親として最期の役目を果たそうとする切実な思いを、これほど丁寧かつ冷静に刻み得ているのだろう。『おみおくりの作法』のパゾリーニ監督らしい視点は今回も健在で、行政サービスや制度を絡めながら、人が避けては通れない死というものをしっかりと見つめる。その探求と考察はいつしか、死を透過して”生や日常を見つめること”にも繋がっていくかのよう。ちなみに父親は窓拭き職人。窓の曇りや汚れを丁寧に除去し、窓を介して人々の暮らしや人生を俯瞰する姿から、彼の心のありようが痛いほど伝わってきた。

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牛津厚信

4.0宝物

2024年10月4日
iPhoneアプリから投稿

死を受け入れ息子のために前に進もうとする父親の日常を切り取ったような作品で、とても胸を打たれました。 盛ることなく、暗くすることもなく、ただ日常で、だからこそ真実で、その中にただ相手を想う、愛が詰まってて それがいつか終わると知っているから、観ている間ずっと喪失感に怯えていたけれど、だからこそ一緒にいる時間がたまらなく恋しかったです。

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みのすけ

4.0『おばあちゃんいつ死ぬの』

2024年9月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

3.5子供のために

2024年9月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

淡々と進んでいくが、その先には自分の死が待っている。自分の死よりも子どものために日々を送る主人公。色々と考えさせられる話でした。 日本はあまり聞かないが、諸外国は養子制度がきちんとしてるんだなあと。日本人は他人の子を育てるとかしないよね。

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Keita

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