ふまじめ通信

劇場公開日:2023年10月20日

ふまじめ通信

解説・あらすじ

「あつい胸さわぎ」のまつむらしんご監督が、和歌山県・加太の港町を舞台に、ちょっとワケありな人たちが織りなす物語を描いた作品。

都会で教師をしていたクニちゃんこと小山田久仁子は、真面目すぎる性格からストレスで心身を病み、辞職する。友人のヤッちゃんから、彼女の亡くなった叔父さんの住んでいた家の管理を任されたクニちゃんは、和歌山県にIターンすることに。そこで医者から言われた「もっと、うまく、不真面目に生きなさい」という言葉を思い出した彼女は、自身の真面目すぎる性格とは真逆の、「ふまじめ通信」という音声配信番組をはじめてみるが……。

主人公のクニちゃんを「ほとぼりメルトサウンズ」などで活躍する宇乃うめのが演じた。友人ヤッちゃん役を演じる「タロウのバカ」の植田紗々ほか、7A(ななえ)、濱正悟、枝元萌らが共演。

2023年製作/88分/G/日本
配給:シネメディア
劇場公開日:2023年10月20日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0 嫌な気にならない

2025年4月4日
iPhoneアプリから投稿

めちゃくちゃ面白いかというとそうでもない

ほんとに些細なんだけど

役者選びがまたいい

知らない人だらけだったけど

一人一人調べちゃったくらいいい

歌も良かった

これも調べちゃったけど

こういう作品は

必要善だと思う

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ボタもち

5.0 メンタル回復薬になる素敵なストーリー

2023年11月24日
Androidアプリから投稿

びっくり仰天!
今日は風がきつくて映画館にたどり着く前に目にゴミが入ってしまい目薬をさしても痛かったのです。
内容は事前に確認せず素の状態で観始めると…
淡々と普通の人の日常が描かれつつも、どんどん惹かれてゆく。
遺骨になってしまった夫とホウキとちりとり、よもぎ餅を予約してるおばあさんとYouTuber、亡くなったお母さんと自転車のサドル、ミスマッチなものから生まれるおかしみとわかりみが良い。
夫もおばあさんもお母さんも俳優は出てこないが、そこに居ない人の人となりが想像されるところが巧み。

失恋の思い出には心の扉に鍵をかける。そして友人はその鍵を捨てる。鍵も現実にはそこには存在していない。それなのに確かに鍵は宙を待って捨てられるのだ。このシーンにはやられた!

みかん畑をソーラーパネルにしないためにみかん農家を続ける気概、エンドロールの時の歌の歌詞は隣の養豚所は半分ソーラーパネル♪というのが皮肉で面白い。
あくまでも半分は養豚所として残すという中途半端さが人間の思い切りのなさだ。

SNSでの自慢は自分でするもんじゃない。人に自慢してもらうもんだ。釣りの師匠と優等生の中学生の交流のシーンにも頷けた。

この作品に出てくるような普通の人を演じるのが一番難しくて俳優の力が試される気がする。

しょっちゅうタバコ休憩に行く人を理不尽に感じてる2人が卵休憩をしているうちに結ばれるというエピソードを語るシーンでは、ゆで卵を食べる様子を見てこちらも喉が詰まりそうな感じになりつつもなんだかうるうるしてきた。入館前に目が痛かったのも涙で洗い流されてゆく。

土曜日の朝は家族でパンケーキを食べる幸せ。すっかり忘れていた。思い出させてくれてありがとう。
今はその家族もなくなってしまったけれど、それでもその傷口にレモンは塗っちゃダメだよ。
歌詞が秀逸だ。

そして今後、一番頑張ろうと思えたのは、私が幸せにしてあげる、という心意気だ。
幸せにしてもらおうと思うから人生辛いんだ。好きな人のことは自分が幸せにしてあげるのだ。

真面目に頑張りすぎて鬱になりそうな人は何度でもこの映画を無限リピートして欲しい。
真面目に働いては疲れているだけの人にも癒しタイムになること間違いない映画で、家にDVDが欲しくなりました。

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momo

2.0 ちょっとひどい…けど

2023年11月10日
iPhoneアプリから投稿

遊び心に溢れた演出に好感は持てるが、テレビ的なストーリー運びに、凡庸な映像が続くと、もはや映画館で見るサイズの映画ではないかな…とすら思う。

なんでこれ作ったんだろう。監督さんの演出は可愛いけど、ちょっと年取ったおじさんが良い歳こいてこれ撮るのもしんどい気もするが🇮🇪

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ビビ

4.5 新しいジャンルの映画

2023年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

『あつい胸さわぎ』がとても良かったので、池袋ロサで鑑賞。始まってすぐ、「これは苦手なタイプかも」と思った。さらりとした散文形式で映画が綴られていくが、私が仕事終わりというのもあって、気持ちが散漫になっていく。しかし、中盤あたりの生殖力の強いカバは行き場が失っていくシークエンスから、じわりじわりと持っていかれ、主人公を軸とした、過ぎ去った何気ないエピソードまでもが、いつの間にか、忘れかけていた記憶が急にぬるっと顔を出すように、意味を帯びていく展開に、思わず身を乗り出していた。そして登場人物たちがたまらなくいとおしくなる。新しいジャンルの映画を観たような気がした。いつも手元に持っておきたい本のような映画。劇的な展開も大きな感動もないが、香ばしいお茶を飲んだ時のようなじわーっとした深みがある。この監督にはおかしみの中にも清濁併せもったキリッとした清廉さがある。日常のいつくしみを多くの人に届けたくなる。たくさんの映画館で上映され、たくさんの国の人に見てもらいたい、そんな応援をしたくなる映画だ。

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kuroro