「キモイけど面白い」みなに幸あれ もちころさんの映画レビュー(感想・評価)
キモイけど面白い
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幸福の絶対量は決まっている、っていうテーマが一貫としてあったのは面白い。生理的に気持ち悪くて怖いのも作品の見どころの一つになっている。
ただ意味のない気持ち悪さが多すぎて集中できなかったのが悔しいな。不気味で不穏な空気感は好きだったからもう少しスッキリさせてほしかった。
主演の孫役の女優さん、演技が自然ですっごい上手で魅力的。周りがハッキリした意思をもってその場にいるからこそ、揺れ動く心をもった孫が際立ってよかった。幼なじみがイケメンで嬉しかったし。
あの中学生の男の子もめちゃくちゃ良いキャラしてた。弱気な子どもが、自分が幸福になるための身の振り方として他の子を下に従える。でも過去に助けてくれた人のために不幸になる覚悟はある…っていうアンバランスさが面白かった。
既に弱者である者は空気、興味も持つ必要がないもの。考えるべきは今の自分の幸福の継続と安定。テーマと大筋のストーリーは面白かったから観て良かったと思うけど映画としては無駄が多すぎて賞賛はできない。
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