マイ・エレメントのレビュー・感想・評価
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子供向けとしてはいいと思う
ディズニーはリトル・マーメイドのアリエル役で「アニメのイメージとは違うのに敢えて黒人女性を起用するのはポリコレを意識しすぎ」などと批判的な意見がネット上で多く見られました。(僕はアニメはアニメ、実写は実写でいいと思ったけれど)
差別を排除しようという立ち位置であれば、人間の人種なんかよりも、「絶対に一つになることのできない火と水」をくっつけてしまうこのお話の方がずっといいと思います。
例えば日本国内でも琉球民族やアイヌ民族などの少数民族がいて、アイヌの伝統的な狩猟が日本政府に認められなかったり、本来の生き方をさせてもらえない事実はあると思います。
劇中で主人公の火の女性が水の男性の家へ招かれた場面。
水のカーテンの下を通るときに男性が腕をかざして水を堰き止めた下を通っていました。
火なのですから、あのカーテンの下をくぐるだけでも、消えてしまう危険があります。
逆に、クライマックスで、ガラスを使って一度堰き止めた水が押し寄せたときから、暖炉の中に逃げ込んで、水の男性が「ここは僕には暑すぎる」といって、消えてしまったかと思われました。
暑いだけで蒸発してしまう危険がある。
相手を思いやるってことがなければ、一緒にいるだけで消えてしまうかもしれない。
黒人と白人だなんて言っても結局人間で、同じものを食べ、同じように起きて働いて寝て、生活します。
火と水に比べたら、お互いの違いはずっと小さいのに、そのわずかな違いを差別して嫌っているのは、優しさがないことです。
「みんなそれぞれに違いがあって、だから相手を理解するために優しさを持ちましょう」っていう、話に深さがあるとは思わないけれど、子供向けの単純な道徳はわかりやすくて好きです。
父親と娘でも自分の気持ちを伝えられずに、父親の望むような一人前の後継者になることを優先して、自分らしい生き方ができない、だから心にゆとりがなくて、かんしゃくを起こして自分も相手も傷つける。
同じように、民族の文化であれ、価値観であれ、他者との違いで自分を抑圧している人達はいるでしょう。
アニメだし、これくらいなら十分にいい話だと思います。
ひとことReview!
ここ最近のディズニー映画はポリティカル・コレクトネス的な作りばかり。コレも何だかそんな感じ。だが以前みたいな、くどい作りじゃなかった。「ガール・ミーツ・ボーイ」的な感じで観たらいいだろ。
Steal The Show
題材を見た時はまたこのタイプか…と少し呆れ気味でしたが、ピクサーのアニメーションの美しさには毎度心を持っていかれているので、先入観をなるべく持たずに鑑賞。
んー伝えたいテーマはなんとなく分かったんですが、どうにも滑り倒してるギャグに乗れなかったのと、主人公が好きになれないのもあって、あまり楽しむ事はできませんでした。
人種間の問題について描きたかったんだと思うんですが、基本的に火と水のエレメントの関わりばかり描かれるので、木や雲との関わり合いはちょろっとしか描写されないので、もっと多くの問題提起を求めてしまった自分がいました。
その面の薄っぺらさが災いして、人種を超えるラブストーリーが展開されてもどうにも感情移入することが出来なかったです。
ギャグは火や水にかけたシャレなものが多く、上手くかけてはいると思うんですが、それを何回も何回もやっているので、笑える事は最後まで無かったです。これは吹替版のみの問題かもしれませんが、オリジナルを元にやっていると思うので、多分見直しても大きく印象は変わらないかなと思います。
主人公のエンバーが火のエレメントという事で、燃え上がりやすいというのが反映されているのは良いと思うんですが、すぐにキレる癇癪持ちという設定は物語的にはノイズだったかなと思います。そんなことでキレる?という頻度でキレるので観ている側も気持ちよくないですし、吹替版で観たので川口春奈さんの演技がうまくその感情にのっていなかったのもあって、最初から最後まで好きになれないキャラでした。お父さんとお母さんのキャラもそこまで好きではありません。
水のエレメントのウェイドは素直でまっすぐな奴なので、結構好きになれました。それが故になんでエンバーに惚れたのかが納得できなかったです。玉森さんは結構上手だなと思いました。
アニメーションのクオリティは本当に素晴らしく、世界観が表現された美しい街並み、キャラクターの表情の変化、水と火の化学反応、アニメでしか出来ないことをやってのけていてとても良かったです。
ディズニーが関わってしまうと、もうそういう目でしか見れなくなってしまってる自分がいるので、ディズニーが何らかの改革をしてくれるか、ピクサーを解放でもしてくれないと心の底から楽しむ事はできないかもしれないです。うーん悩ましい…。
鑑賞日 8/5
鑑賞時間 11:20〜13:20(短編同時上映)
座席 G-2
「水」×「火」が生み出すのは、幻想的な恋模様
久しぶりにディズニーがやらかしてくれた。
「世界的な配慮」という高い壁を常に超えられず、
批判がつきまとっていた中で、
「多様性」をここまで美しく、
そして幻想的に描ききったことに賞賛したい。
火と水──。
互いが互いを打ち消せる関係に藻掻きながらも、
「しっかりすること」に囚われて仕舞うエンバーと、
純粋でドストレートなウェイド。
火のように情熱的で感情的なエンバーに対し、
包み込むような優しさにもなれるウェイドという、
きちんと二人の性格も「エレメント」に沿ったものになっており、
非常に飲み込み易い。
お店を継がないといけないプレッシャーに負け、
癇癪を起こしてしまう環境に苦しむ中で、
最悪とも言える形で出会ったウェイドが世界を変えてくれる。
最初はあまりにドストレートすぎる彼に乱されて冷静さを欠いていた彼女も、
彼自身の真っ直ぐな感情に向き合うことで、
序盤とは全く違う変化を見せてくれる。
怒ることしかできなかった彼女が、
彼に出会うことでお客さんに優しくなれたり、
初めて泣いたり、
手を繋いだりハグをしたり…。
二人の起こす「恋」の化学反応によって、
観客も眩い若さとドキドキ感を得られる。
映像も安定の美しさと細かさに溢れており、
エンドロールまで楽しませるディズニーらしい一品。
音楽も最高で、
鑑賞後に即買いするレベルの強さを見せてくれた。
唯一の欠点は、ストーリーの掘り下げ不足だろうか。
エンバーと家族の掘り下げは出来ていたが、
肝心のウェイドにまで手が回っていなかったのが残念。
泣き虫な好青年、好きなだけにもっと見たかったなぁ…。
エンバーの家族の掘り下げがあるからこそ、
お父さんの想いを切れないエンバーが引き立ち、
且つお父さんが娘の気持ちに気付いてあげられない意味にも繋がる。
基本的にウェイドの家族はみんな仲良さそうな雰囲気なので、
そういう意味ではストーリーへの過干渉はしなくてもいいのかもしれないが、
もう少し掘り下げてくれたら良かった。
多少燃焼不足を感じる。
基本的に恋模様の視点は両視点から魅せてくれるから、
エンバーが彼を慕いたいけど慕えない葛藤も伝わり、
ウェイドが彼女を見るときの優しさと彼女を通して見える、
彼女自身の優しさを強さをきちんとそれだけでわからせてきたのがいい…!
無駄なセリフもないから、
音楽と仕草で全て伝えてくれる。
ディズニーが一番得意なことがこれでもかも出ていてよかったぞ!
やっぱラストシーンが最高だよなぁ…。
遠慮のない心からのハグから入って、
情熱的なのにどこかクールなキスシーン…。
続きはありませんか!!
次は彼女達の子どもたちの話で続編を描きませんかぁ!!
ピクサー名作がまたひとつ。善き心に栄えあれ!
これはよかった!
観る前よりも、観てよかったという感じ方がスゴい作品。
多民族都市の代表格、米・ニューヨークのような「エレメント・シティ」が舞台。人種差別問題を下じきに扱うのかなぁ、、という予測は的を得たかな。火のエレメンツはアフリカン&アジアンコミュニティの味付け。
話としてはとっても面白く、流れとしても全く飽きさせない内容で、笑いあり、涙(涙の噴水もね笑)あり、親子鑑賞ゼッタイ大推薦の良質映画!でした。すでに身近なファミリーにはお薦めしときました。
普段は吹替版は好まないのだが、この吹替版の質は物凄く高く感じたのも◎皆さんお上手だったなと。サンド伊達さんとかMEGUMIさんとか、ゼンっゼン気づかなかった!!
しかし、、2、3か所、、泣いたな〜
主人公エンバーの心の機微が、絶妙に伝わってきて…思い出し泣きするくらい。わかってます、シンプルで良くあるといえばそんな脚本だって。でもね、やっぱり頑張って生きている、その気持ちって自分には良くわかるから思わず・・子供と鑑賞でしたがじんわり落涙でした。
エレメント=人種のような見せ方にしていたが、ピタリではないながら、陰陽五行説のような考え方も参考にされているような印象もあった。五行思想でいうところの「金」は、劇中の民族としては登場しない。
しかし、エンバーの生まれ持った才能であり、ウェイドの優しさや正義を厭わずそこに飛び込む勇気…こんな美しいハートフルが、この映画に隠された「金」なのではないかなと深読みした次第です。
ディズニー100周年の記念碑ムービーのひとつ。歴史・伝統へのの重責。うん、役目は果たしているのではないかな。さすがのPIXER。あ、カールじいさん短編もたいへん心をほぐしてくれる良作です。
鑑賞後の観客の皆様の表情、良かったですよ。いやあ、素晴らしい作品、良い映画と思います。おすすめ。
追記:特設サイト「エレメント・シティ・ガイド」も楽しいですよ。
ストーリーはシンプルなラブストーリー?
基本的に炎のエンバーと水のウェイドの
ラブストーリーという感じがして
ストーリーにまとまりがあまりない感じがした
店が営業停止になってしまうことを止めるために
いろいろ協力するというという話が中心だったが
そこからお互いのラブストーリーに変化した感じ
ディズニーは最近では
ポリコレを作品にねじ込むイメージがあったが
この作品はキャラ設定のせいかそこまでポリコレ要素は感じない
あえて言えば、
エンバーが店を継ぐことを迷っているとか
炎のエレメントは過去に差別されていたシーンくらいか?
一応、炎と水ということで
禁断の愛っぽいイメージがあったが
比較的両親が理解があるように感じたので
そこまで禁断っぽくは感じなかった
エンバーの両親はいろいろあったのに
結果としてあっさり受け入れた感じがした
強化ガラスで穴をせき止めたのに
ラストでもう一度崩壊するのはよくわからなかった
人によっては
同時上映の「カールじいさんのデート」のほうが
おもしろく感じるかも?
たとえ天敵だったとしても、心、通い合える愛が大切。
まず、色彩が綺麗です。観てて飽きない。
エンバー(女の子)が火、ウェイド(男の子)が水という天敵の組み合わせで運命の出会いをします。恋をします。お互いが心、惹かれあう姿を自然に描いています。水と火、天敵だからさぁ大変!!!二人はフィーリングも相性も良い、ウェイドは、気が弱い所はあるけど純粋で心優しい人、エンバーは明るく、活発的で責任感がある人!お互いが持って無いものを相手が持っている。。。まさに運命の出会いです。わたし達もそういう運命の恋はあると思います。最後、ウェイドは命を賭けても、エンバーを守ろうとした所に号泣です。
マイエレメントは、天敵だって心が通い合える事が大切!それが奇跡の出会い、運命の出会いに繋がる事だって有り得るという事を教えてくれてるような気がします。
全世代の方に是非、観てもらいたい映画です。
火と水の恋。
火、水、土、風のエレメント(元素)が暮らすエレメント・シティの話。
父の仕事を継ごうと頑張ってた火の女の子エンバー、自分とは正反対、自由な性格の水の男の子ウェイド、そんなウェイドに出会った事から始まるエンバーのストーリー。
序盤少しウトウトしてしまい...。
ストーリーは100%理解出来なかったけど楽しめました!
途中位までは子供向けかなとも思ったけど、火と水の今まで交わる事のなかった純粋な恋。エンバーとウェイドの手と手が触れあって抱き合った時は涙が出ました。
吹替版にて鑑賞したんですがウェイドは玉森君の声まんまだったんですが、エンバーの声を担当した川口春奈さんが名前を見るまでわからず...川口春奈さん声優さんのセンスあるんじゃない!!?って位、別人の声だし、いい声してました!
エンドロールで流れたSuperflyの「優しい気持ちで」も良かったし泣けた!
この曲聞いて優しい気持ちになれました!
自分のための人生
よくあるストーリー展開と言われてますが、起承転結があるのはどの映画も同じで、自分はマイエレメントのストーリー展開にどんどん引き込まれて感動しました。
登場キャラクターのエンバー、ウェイドをはじめとする各キャラクターのデザインも性格も大好きです。
家族、父のためにと奮闘するエンバーが本当は外の世界で挑戦したい気持ちに気づいた場面や、ウェイドの優しさやたくましさにも心動かされました。
自分と生まれ育った境遇の異なる相手とも打ち解けられる、自分の殻から出ることで広い世界を知ることができる、人のための人生ではなく自分のための人生
終始映像やイラスト音楽がかわいかった
また公開終了しても将来また自分が成長した時に見てみたいなと感じました。
とても面白かった。最近よくある多様性の尊重や、昔からよくあるテーマが4つのエレメント世界で描かれる。
親の期待に応えるか、自分の夢に向かって進むかで子供が葛藤する話は昔からある。これからも映画・小説・アニメで描かれ続ける永遠の(?)テーマ。
僕は、(やはりよくある)ロミジュリ的な恋愛の話が面白かった。とはいえ予定通りハッピーエンドだ。特に、火のエンバーと水のウェイドが、手のひらを触れあう場面には感動した。まあ、ここは結局触れあえないと言う悲しい展開でもいいと思ったが。
最後、ウェイドが蒸発して消滅して終わってしまっても物語としては余韻が残って有りだろう。だけどディズニーだし小学生も見るし、そんな悲しい終わり方は無いだろうと思ってたら、なかなか面白い方法で復活してメデタシメデタシである。
ラブストーリーよりも、父娘の思いのすれ違いの方が心に残る
4つのエレメントが人種や民族のメタファーであることは明らかで、あからさまに「ダイバーシティ&インクルージョン」を推奨する映画になっているのではないかと身構えたが、そこのところは、さすがに信頼のピクサー・ブランドだけあって、ちゃんとエンターテインメントとして楽しめるようになっている。
あまり説教臭さが感じられないのは、差別や偏見に関する描写や、それをたしなめるような描写が少ないからで、火の少女の父親が水のエレメントを毛嫌いしたり、火のエレメントが物件への入居や美術館への入場を拒否される場面はあるものの、それぞれのエレメントは、互いに対立することも排他的になることなく、平和裏に共存しているのである。
ただ、その分、火の少女と水の青年のラブストーリーも、案外あっさりと進展してしまい、「ロミオとジュリエット」のような苦難の恋を期待していると物足りなさを感じてしまう。
火と水が触れ合えるようになるというのも、どこか「ご都合主義」的で、どうせなら、触れ合うことができないままにしておいた方が、2人の恋愛の純粋さや切なさが、より深まったのではないだろうか?
エンドクレジットのイラストには、2人の子供とおぼしき人影が描かれていたが、これについては、あまりにもありきたり過ぎて、「興醒め」としか言いようがない。
異なるエレメントのカップルが、そんなに簡単に成立してしまうのであれば、エレメント・シティは、とっくの昔に「ハーフ」だらけの街になっていたのではないだろうか?
結局のところ、強く心に残ったのは、異なるエレメントのラブストーリーではなく、子供のためを思う親と、それを束縛と感じてしまう娘のすれ違いのストーリーの方だった。
ただし、娘が自分の本心を打ち明け、父親と和解し、恋人と結ばれることができたのは、すべて、あの災害が起きたおかげである訳で、そんな「福に転じさせるために災いが必要だった」みたいな展開には、どこか違和感を覚えてしまうのだが・・・
主人公に苛つく
とにかくすぐキレる。キレ方が異常(客もクレーマー気質なんだけど)。
火のエレメントはそりゃ他のエレメントからはよく思われないよな。
ウェイドさんは気温が暑くなると蒸発して消えちゃうけど、エンバーと抱き合ったら死にません?「りんごの摘み合い」みたいなことは絶対まずいと思うけど。
あとは冒頭のアニメいらないです。
マイエレメントを見に行ったのであって、風船おじさんと犬を見に行ったわけじゃないんだよな。
文句たらたらだけど、映像は流石に綺麗。エンドロールで流れるミニアニメも良かった。
フラットな目で見て良作
リトルマーメイド実写版で痛い目にあったんで、割と怖いもの見たさで見に行きました。
公開されてるPVや、キービジュアルからして駄作だろうな、と思ってました。
リトルマーメイドと違って、払った2000円と、費やした2時間分をきっちり楽しめる映画でいい意味で裏切られました。
『この世界では違うエレメントとは関われない』
とかキービジュアルに書いてありますが、ポスター書いた奴は本編見てないのか?と思います。
たしか、水⇒土⇒風⇒最後に火の順番でエレメントシティに入植してる(2番目と3番目はうろ覚え)んですが、火のエレメント以外は普通に同じ職場にいたり、同じ電車内にいたりします。2番目と3番目の入植の、土と風が入植した際の記念の一枚絵みたいなのもあるんで、割と融和できてます。
火のエレメントだけ、まだ入植が遅いせいなのか町が隔離されていて、なじみ切っていないって印象を受けました。
逆に今回の映画の話や、時間が解決してくれそうな気はしました。
冒頭、火のエレメントの主人公、エンバーの両親がエレメントシティに入植するところから話はスタート。
父は故郷で災害にあったせいで店と家を失って、火の国を出国することに
母は当時主人公のエンバーを妊娠中
入植の際、父が水のエレメントに不快感みたいなのを抱いてますが、まぁお前のほうが後から来たわけだし、水のエレメント側も火のエレメントの事情を欠片もわからんわけだから、やむなしではあるかな。他種族が入る際に必ず生まれてしまう軋轢みたいなものかと。
入居とかもけっこう断られてますね。
全編でたまに出てくるんですが、火のエレメントだけの独自言語を火のエレメントは喋ったりするので、冒頭はちょっと急に変な言語が出てきて混乱します。
ここではリントの言葉で話せ。
話の中盤で、父は出国の際に祖父と揉めたままで、わかり合えずに出国してます。
この設定とシーンはけっこう大事です。父と祖父は最後まで分かり合えずに終わってしまった。
その後父はボロ物件を見つけて、火のエレメントが集まる街の中で、火のエレメントのための商品を扱う店舗を開店。
店もうまくいき、娘も生まれます。
店の奥には火の国から持ち込んだ、火のエレメントにとって大事なものである青い炎が飾られています。聖火みたいなものだと思えばOK
その後、娘のエンバーは順調に育ち、店も軌道に乗り、父はエンバーに店を継いでもらおうと考えます。
ここから話は現代に入り、娘の接客シーン等が出ますが、クソ客のせいで娘のエンバーは割とキレがち。
あまりいいシーンではないというか、ストレスが溜まります。
キレる娘も悪いですが、正直客(火のモブエレメント)がだいぶクソ
接客業の経験があるんでわかりますが、客と呼べないクソは存在します。
店員はマシンガンを装備して、なにかあったらモンスターに銃口を突き付けながら笑顔で
「いかがしました?」って対応していいと思う。 話が逸れました。
父は老いからか体調が悪化中 店頭には出てますが、店を譲る算段をしています。
母は占い師でカップルの相性を見るのが仕事。火のエレメント同士が線香みたいなのに火をつけて出した煙でカップルの運勢を見ています。
娘の仕事ぶりはあんまり良くないというか、客とモメるし、配達時には他の車にイラっとしてるし、この仕事向いてないだろ…… って思うかもしれない。
父は娘に店を譲る試金石として、セールの切り盛りを娘一人に任せます。
ただこのセールでまたクソ客とキャパオーバーから娘が癇癪を起して盛大に燃える。
バイト雇えバイト 物売るってレベルじゃねーぞ!
娘のリアクションの影響で、店内の配管が壊れて水漏れ、この時漏れた水から、もう一人の主人公であるウェイドが登場。
ウェイドは公務員っぽくて、市の水道とかの管理が担当。
ウェイドも見た目はさえない男で、どうせ最近の映画にありがちな『自立した強い女性』の踏み台になるための男なんだろうな とこの時は思ってました。
割といい意味で、この印象は裏切られることになります。
ウェイドは立場上、店の水漏れとか違法建築のことを報告せざるを得ないため、店を出て市役所に向かいます。
エンバーは店が営業停止処分になるとまずいので、ウェイドを追って橋を渡って、火の町(シティ中心部とは隔離されてるっぽい)から市内へ向かいます。
途中電車内とか市内とかいろいろ経由して市役所に、追跡むなしく、報告書は上に届いてしまい、営業停止を待つ身に
この際にエンバーがまた癇癪を起こして市役所の部屋1個燃やしてます。
正直序盤はエンバーに対する印象あんま良くないです。
その後、エンバーはウェイドの上司?であるゲイル(風のエレメント)に掛け合い、営業停止を差し止めてもらうことを画策
この時、ゲイルはスポーツ(たぶんバスケっぽい)を観戦中、推しのチームのプレーオフの試合。
会場に入ると、どこかの球団のクローザーが入場するときの曲が流れてて
神奈川県民か野球に詳しい人は「ヤスアキ!」って幻聴が聞こえます。
エンバーは試合観戦中のゲイルに交渉を開始、当然ながら推しチームのプレーオフの観戦中にこんなことされたらゲイルはキレます 俺もスポーツ見ますがたぶんキレます。
阪神ファンや浦和サポ相手にこれやったら命はありません。
エンバーはよりにもよって「こんな試合よりも私の店の方が大事よ!」
みたいなこと抜かします。 モブ客も民度が低いのがいるし、火のエレメントは滅ぼすしかない! と思った瞬間でした。他人の大切なものや大切な時間を尊重できない奴はダメだ。
このシーン、個人的に作中最大の胸糞シーン、でもなぜか公式はこのシーンを公式PVに採用。担当者ヤクでもキメてるの? 他のシーン選ばない?
ここでウェイド(水のエレメント)が意外な行動に出ます。
ゲイルの推しチームが圧倒的劣勢なんですが、エースの選手が身内の不幸でメンタルがボロボロで、プレーの精彩を欠いています。
会場内からはブーイングが、でもウェイドはこの雰囲気を良くないのか、エースの選手を応援しようと、コールを開始します。
「ほんとうのファンなら落ち目の時に応援しなきゃ」 どこかののび太みたいなことを実践します。いいやつだ
ブースター、サポーター、ファンならこうありたいものです。
ピッチに乱入したりバス囲んだりする奴らはサポーターじゃねぇわ
結果周りも同調してくれて、エースは復調して試合も逆転。
それまでの流れを見ていたエンバーはウェイドに対して好印象を抱きつつ、スポーツ観戦の良さを体感して、試合後にゲイルに謝罪しつつ和解できます。
他人の大事なものを尊重できるようになって良かった、正直公式のPVのシーンのまま最後まで行ったらとんでもないクソ映画になるところだった。
その後、水道の大本を止めたはずなのに水漏れが止まらないことになにか原因がある!みたいな流れになってエンバーとウェイドはその原因を探りに行きます。
まぁ町の堤防というか、防水扉みたいなのが壊れてたのが原因って話になります。
この調査やら、デートやらで二人は割といい交流を繰り返して接近します。
ただ種族が違うのと、エンバーは割と苦労して育った家庭、ウェイドは割と裕福な家庭という境遇の違いから、たびたびすれ違いみたいなことも起こります。
エンバーは常に、カッとしてしまったり、店の業務をうまくできない自分を嫌悪しますが、ウェイドは感情を表に出すことは悪いことではない とフォローしてくれます。
交流の最中に、エンバーはガラス加工の技術と芸術のセンスが高いことが判明し、ウェイドがエンバーを自宅に誘い、家族にエンバーを紹介するイベントで、ウェイドの親戚のコネみたいなのを使って、ガラス加工の仕事に就かないか? と提案します。
エンバーはそれを喜びつつも、父の店を継ぐことと相反する提案に困惑します。
娘は父を愛しているから、父の店を守りたいし、継がねばならないと思っているけど
自分の夢みたいなものも持ちたいとは思っている。
父は娘を愛していて、娘に店を継いでもらいたいと思っている。
まぁすれ違いなんですが、難しい案件です。
その後、エンバーと父が過去のトラウマになった、博物館(現在時間軸では廃墟になっている)で展示されている花を、二人で見よう とウェイドが提案。
ウェイドの上司で風のエレメント(バスケ好き)の協力を得て、二人は廃墟に侵入して美術館や花を観賞。
その後、作中で常に触れ合うことは躊躇してた2人が、手を触れあいます。
抱け!抱け―!
でも触れ合っただけで、やはり付き合うことはできないとエンバーは思い込む。
店の引継ぎ式みたいなのを行う最中にウェイドが乱入して、二人を説得に行きますが、ここは失敗。エンバーも父に隠し事がいくつかあって、それが原因で父と娘ももめて、カップルも危機。
その後、防水扉は土嚢⇒ガラス加工 で2回応急処置してるんですが、それが決壊してまた洪水が発生。
役所、原因調査は二人にやらせてもいいが、処置や修理はお前らが全力でやれ
洪水のせいで、エンバーの店が水没しかけて店の奥の聖火が消えそうになります。
ここで、別れたはずのウェイドが危機を察知して助けに来てくれます。
二人で協力して、エンバーがガラス加工や溶接を駆使して聖火を守りますが、密閉空間で熱量を上げたせいでウェイドが蒸発の危機に
エンバーは自分と聖火を犠牲にしても、密閉を解こうとします。
ウェイドは逆に、エンバーと聖火が危険なのでこのままでいい、自分が犠牲になると主張
王子槍問題の二択とは違って、両者が択を迫られて、ウェイドの意志が勝った形ですかね。
お互いがお互いのことを想っていたシーンではあると思います。
ただまぁ、結局ウェイドは結露して、復活します。
そして二人と親子は和解できて、父の店は店の常連の火のエレメントが継いで継続していくことになり、エンバーはガラス加工の会社への研修で船で旅立つ
ウェイドもエンバーに付き添っていくことに。
旅立つシーンで二人の親(エンバーは両親、ウェイドは父が亡くなっているので母のみ)が見送ります。
ここで、祖父と父が分かれる際にはできなかった、火のエレメントの別れの儀式みたいなものを、エンバーと父はすることになります。
ここ結構いいシーンです。この二人はわかり合うことができました。
その後EDに入って、EDでは一枚絵で登場人物のその後が描かれます。
エンバーの両親がウェイドの家に訪問するイベントとか、他のキャラが幸せそうに過ごしてるシーンや、エンバーとウェイドが研修を終えて帰ってくるところとか。
ベタではありますが、僕は弱いオタクなんでこういうEDに弱いです
こういうのでいいんだよこういうので(井之頭感)
総じて見ると、そこまでポリコレ臭もせず普通の話で、ちょっとご都合ではありますが、基本的に登場人物全員が幸せになれて、主役の2人が出会うことで2人が変化して、幸せになる。
単純なボーイミーツガールの物語だと思います。
綺麗なCGで描かれた町の様子や、エレメントの特性を活かして体色を変えたり虹を出したりするシーンもいいものですし
途中のデートで、二人が廃棄された博物館で花を見るシーンもけっこう好きです。
あと第一印象があんまり良くなかった水のエレメントのウェイドですが、この男なよなよしているようで実はかなり行動派ですし、言うことは言います。
わかりあえない、わからないという場面はありますが、常にわかろうと努力しています。
この姿勢ってとても大事だな と思います。
エンバーの母に、お前は線香に火を付けられず煙が出ないから運勢を占えん と無茶ぶりされるところでも、知恵を駆使して線香に火を付けます。
文字数が足りませんが、とにかく、公式の宣伝が下手糞
一番悪いシーンをPVにするし、エレメント同士は関われるし、触れ合えない二人なんてこともないです。
余談ですが、りんごの摘み合いとか、腋から生えた花をプレゼントとか、関係者に特殊性癖持ちがいるんでしょうか?僕も腋は好きですが、野郎の腋から生えた花は嫌です。
恋愛要素強めのズートピア
エレメント、化学反応なので、『インマイヘッド』のようなものを想像していたろ、各エレメントの特性を踏まえつつ…
どディズニー × Pixarの『私の本当の気持ち、夢』『no差別』が出つつも
甘々なんですよ。
家族向けではないです。私は、もう一度見たいです。
本当の正解はどちらから一方にはないものだと‥
吹替版にて鑑賞。
相反するものはどちらも必要。
バランスが大切。
自分の中にだって矛盾したものはある。
でも両方とも大切なもの。
ストーリーは王道のディズニー作品でした。
親目線で観れたので
終盤には目が腫れてしまいました。
自分はとても好きな作品です。
8/18(金)
字幕版にて鑑賞させていただきました。
なぜだか分かりませんが
字幕版のがより泣けるようです。
素敵なラブストーリーですね。
3.5→4に上げさせていただきました。
シネマイクスピアリさんにて鑑賞。
【多様性のあり方を、4エレメントの火、水、土、風に属するキャラクターが暮らす架空のカラフルなエレメント・シティでの相容れない筈の優しき"水”の男性、意志強く優しき”火”の女性の恋を軸に描いた作品。】
■4エレメントの火、水、土、風に属するキャラクターが暮らす架空のカラフルな街、「エレメント・シティ」が舞台。
「火の国」から来たエンバーは、短気だが両親想いの優しい女の子。
苦労して店を立ち上げ支えて来た父は、エンバーに店を譲る事が生き甲斐だ。
一方、涙脆くて優しい”水”の青年ウェイドは、エンバーと出会い、惹かれていく。
それは、エンバーも同じである。
◆感想
・「エレメント・シティ」の設定が魅力的である。カラフルであり、”火”が暮らす比較的貧しい街(勝手に”移民”のイメージを持って鑑賞。)と裕福な”水”が暮らす街のカラフルさと、”土””風”(勝手に少数民族のイメージを持って鑑賞)と言うエレメントも登場する。
・エンバーの父が経営する雑貨店に”水”が入り込み、その中に入っていたウェイドに対し、最初エンバーは、距離を持って接するが、彼の心の優しさに惹かれていく。
■そして、エンバーが豪奢なウェイドの家族が住む高層マンションを訪れた時、割れたガラスを使いエンバーは見事なガラス造形アートを作り、皆を驚かせる。
エンバー自身も、気が付かなかった自分の才能を開花させたいという想いが芽生える。
だが、エンバーは父の想いを知っているため、自分の想いを上手く伝えられない。
<ウェイドが”出禁”のエンバーの家を訪れ、エンバーの父にウェイドの才能を語り、彼女の未来を切り開こうとする姿。
そして、二人は手を携えて、エンバーの未来と自分達の未来の為、「エレメント・シティ」を出るのである。その際に、エンバーは”火の国”のしきたり通り、父に対し五体投地の様なポーズで別れを告げ、父も又同じポーズで別れを告げるのである。
今作はイロイロな見方が出来る作品であるが、作品の世界観を愉しみたい作品である。>
主人公が犯罪ばかり犯す
店の排水管が無許可だったり、無賃(?)乗車、交通法違反、不法侵入、危険運転……そしてなぜかお咎めがなく最後には許しているみんな…。全然感動できなかった。子供に見せてはいけない内容だと思う。自分を犠牲にしても両親の夢を(略)の下りはすごく韓国の儒教的でウンザリした。アジアを舞台にしたんじゃなくて韓国じゃん。エンドロール最後に監督の両親の写真…完全に私物映画ですね。
見終わった後がいつものディズニーと違う。
試写会にで鑑賞。
ストーリーは本当に古典的。あぁ、こんな感じのもの何度も観てるな…と思ったけど、観終わった瞬間すごい爽やかで甘酸っぱい青春を感じた。
こんなにもはっきりとストレートに気持ちを伝えるPixarって初めてじゃないですか?
どんなことがあっても見離さず、寄り添い見守り続けるウェイドに心打たれました。
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