ミステリと言う勿れのレビュー・感想・評価
全437件中、21~40件目を表示
犬神家の一族、あまり関係なかった
予告編の「犬神家の一族」というセリフに猛烈に惹かれ観たくなった。
原作はサブスクのサンプル程度読んだが当然ながら足りないので、テレビ版を全部観た。
本作のためだけに中々大変だったが、面白く観ることができたのでそれはよい。
個人的に肝心なところである「犬神家の一族」は、そのセリフ以外はほとんど関係なくて、そのところは少々残念であったが、結構面白いミステリーだったのではないかと思う。
ミスリード、ツイスト、ドラマ性も中々で、割と早々に犯人及び実行犯には気付いてしまうけれど、それを差し引いても面白く観られた。
残念なところとしては、テレビ版であった、個人名が出てその人に久能くんが何かを言うというパートが薄かったことだ。
このシリーズは、あくまで個人的な解釈なのだけれど、久能くんによるカウンセリングみたいな作品だと思うのだ。謎解きなどがメインではない。
そのカウンセリングパートが、見たいと思うし、そのチャンスはあったにもかかわらず、テレビ版のように演出することはなかった。
ちょっと拍子抜けで、面白いけれど何か違うなと感じてしまった。
逆に言えば、ミステリーサスペンス作品としては上等な仕上がりになっており、映画にするならこれで良いのかなという気もする。
テレビ版を観ていないとキャラクター把握ができず、予習は必要。
そういった意味では2時間のテレビドラマ的だとも言えるが、娯楽度は充分。テレビ版が好きな人にはオススメ。
飽きずに見れる
モジャ頭採用は一石二鳥狙いだったのか‥まあそれも良し
”美しい映像と締まりのある脚本による緻密でスリルとサスペンス溢れる展開、同時にストーリーの軽妙さと謎解きミステリーの深さも楽しめる快作”
と書いて終われれば5.0ですが、流石にそこまでではなかった。でも意外と悪く感じなかったです。
自分でもそれがナゼかよく分からないので細切れに評価すると;
1. 美しい映像: そうでもない、が陳腐とか余計な表現が気になったということも無し。
2. 締まりある脚本: そうでもない、が、え〜なにこれ?とかトホホ(死語)と感じるようなこともなくそれなりまとまっていたような。
3. 緻密でスリルとサスペンス溢れる: 同上
4. 展開: 長い遅いとの評が見られますが、珍しく私は最後まで見進める興味が続きました。
5. ストーリーの軽妙さ: 良かったと思います、各役者さん頑張ってました。
6. 謎解きミステリーの深さ: まあ設定や行動動機に無理や、え、そうなるん?はある。が、それを指摘しだすと、”邦画名作”と扱われるべき歴代の横溝・金田一映画の設定や犯罪動機、犯人行動だって相当に無理が多い。私は特に人間の深すぎる情や、家や村やらの超偏狭さが底流に流れる不条理っぽい暗いお話(=ある意味殆どの邦画名作、あと韓国映画にも多い)が好きではないので、邦画の殺人・推理モノながらそこまで映画芸術的な深掘り?していない本作は寧ろ見やすくて良かった。
原作知らないから冒頭と最終部分なんのことか全く分からなかったし、続編か前日譚もう一作くらい見て評点を上げてあげたい感じがしました。
追記: よく考えてみると私にとって(特にこのテの)邦画の評価を分けるのは、専ら上記ポイントのうちの
2.締まりある脚本か?
3.緻密でスリルとサスペンス溢れるか?
であると気がつきました。本作はその点が邦画鑑賞後には珍しく”まあ良い”だったので、星3ながら気分よくレビューできたのだと思います。追記というより蛇足でしたごめん。
損した気分になるわけではなかった
癒やしの映画、とても楽しい
主人公の話す言葉が妙に心へ残る作品だった
私が理解できていないだけかもしれませんが…
65点
映画評価:65点
《原作の広島編とドラマ版は視聴済みです》
この作品の魅力は、
ミステリーパートだけではなく、
それ以外のパートにもちりばめられています。
今回で言えば、
『女の幸せ』について
整くん(主人公)が語っているシーンがありますが、
毎度ハッとさせられるし、
整くんらしさを醸し出すのに
素晴らしい演出だなと感心します。
ミステリーパートは元々知っていた事もあり、
新しい驚きはなかったですけど、
原作(漫画版)より解りやすかったと思います。
原作でも最序盤のシナリオなので、
ドラマ版見ていなくても
全然問題なく見れますし
無知な方こそ、
オススメですので見てみて下さい!
【2025.1.13観賞】
これでいいのだ
やはり、漫画の実写でしたか~
単純な面白さがあっていいんじゃないと思った。
我路のことがまったく意味不明だったので調べざるを得なかった。
つまりこの作品は、我路が妹の死の真相を探るところから派生しているようだ。
この際妹の友人だった汐路が我路と知り合うことで、冒頭のシーンに繋がり、かつ久能に繋がったことが理解できた。
最後の警察署のシーンがこの物語の奥行きを演出している。
さて、
久能くん本人も言っていたが、まったく犬神家の一族。
金田一同様、身なりやこだわりが強く、特質したキャラを作っている。
そして犬神家同様に複雑な人間関係が明らかになって行く。
相続法やDNAなど、現実的にはあり得ない設定だが、内容が詰まっていて面白かった。
しかし、
警察には言えないし相談できないことというのが重要な点で、まずはそこに接地しているのは正解だった。
当主幸長の遺言と、絶対服従できない弁護士と税理士一族の関係も面白かった。
先祖が何者だったのかというのは、今の当人たちには関係ないように思うが、それでは済まされないという心情設定も見事だった。
この無視できないことと、表沙汰にしては困るという勢力も面白い。
当主幸長がそれを受け継いだ時、彼は死ぬまで悩んだ末にそれを息子たちに託したことになるが、そこだけが卑怯だと思った部分。
本気で反省と贖罪と今後の繁栄を望むなら、別の方法があったはずだが、そうしてしまうと物語にならなくなる。
でもこれを指摘するのはご法度
この作品はこれでいいのでしょう。
全437件中、21~40件目を表示













