「モジャ頭採用は一石二鳥狙いだったのか‥まあそれも良し」ミステリと言う勿れ keebirdzさんの映画レビュー(感想・評価)
モジャ頭採用は一石二鳥狙いだったのか‥まあそれも良し
”美しい映像と締まりのある脚本による緻密でスリルとサスペンス溢れる展開、同時にストーリーの軽妙さと謎解きミステリーの深さも楽しめる快作”
と書いて終われれば5.0ですが、流石にそこまでではなかった。でも意外と悪く感じなかったです。
自分でもそれがナゼかよく分からないので細切れに評価すると;
1. 美しい映像: そうでもない、が陳腐とか余計な表現が気になったということも無し。
2. 締まりある脚本: そうでもない、が、え〜なにこれ?とかトホホ(死語)と感じるようなこともなくそれなりまとまっていたような。
3. 緻密でスリルとサスペンス溢れる: 同上
4. 展開: 長い遅いとの評が見られますが、珍しく私は最後まで見進める興味が続きました。
5. ストーリーの軽妙さ: 良かったと思います、各役者さん頑張ってました。
6. 謎解きミステリーの深さ: まあ設定や行動動機に無理や、え、そうなるん?はある。が、それを指摘しだすと、”邦画名作”と扱われるべき歴代の横溝・金田一映画の設定や犯罪動機、犯人行動だって相当に無理が多い。私は特に人間の深すぎる情や、家や村やらの超偏狭さが底流に流れる不条理っぽい暗いお話(=ある意味殆どの邦画名作、あと韓国映画にも多い)が好きではないので、邦画の殺人・推理モノながらそこまで映画芸術的な深掘り?していない本作は寧ろ見やすくて良かった。
原作知らないから冒頭と最終部分なんのことか全く分からなかったし、続編か前日譚もう一作くらい見て評点を上げてあげたい感じがしました。
追記: よく考えてみると私にとって(特にこのテの)邦画の評価を分けるのは、専ら上記ポイントのうちの
2.締まりある脚本か?
3.緻密でスリルとサスペンス溢れるか?
であると気がつきました。本作はその点が邦画鑑賞後には珍しく”まあ良い”だったので、星3ながら気分よくレビューできたのだと思います。追記というより蛇足でしたごめん。