劇場公開日 2023年2月10日

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「監督の名前で客が呼べるのだが。」崖上のスパイ Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5監督の名前で客が呼べるのだが。

2024年2月23日
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単純

寝られる

チャン・イーモウ監督作品と言えば、デビュー作の『紅いコーリャン』はじめ、名作とされる作品はいくつもあるのだが、
私は、チャン・ツィイーを主演女優に据えた『初恋のきた道』が一番好きだ。

アジアを代表する監督の一人と言えるだろう。
名前で客が呼べる監督だ。

本作のキャッチコピーは、次の通り。

「巨匠チャン・イーモウが初めて挑む、予測不能スパイ・サスペンス」

つまり、73歳にして挑戦した初のサスペンスは、
興行的にも、作品評価としても成功とはほど遠いものとなった。

物語の舞台は満州国のハルビン。
ソ連で特殊訓練を受けた共産党スパイチームの男女4人が、極秘作戦“ウートラ計画”を実行するため現地に潜入する。
ウートラ計画とは、秘密施設から逃れた同胞を国外に脱出させ、日本軍の蛮行を世界に知らしめること。
だが、仲間の裏切りによって、そのミッションは天敵である特務警察に察知されていた。
スパイたちは、八方塞がりの危機を突破し、命がけのミッションを完遂できるのか?!……。

日本人だから言うのではない。

物語のスケールが小さすぎる。
リアリティに欠けている。
低予算なのか、すべてが安っぽい。
とにかく暗くて淀んでいる。

残念だ。

Haihai