劇場公開日 2023年6月2日

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怪物のレビュー・感想・評価

全648件中、141~160件目を表示

4.0或る怪物

2023年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

ミステリーからの~人間作品。
いじめ?を発端にし、視点の切り替わりにより謎のタイトルが紐解かれていくのは面白い。
メッセージ性はあるが、時代を狙った作為感があるため評価はやや下げ。

良い点
・演出

悪い点
・名前に読みにくい漢字を使う
・二人が同年齢に見えない
・校長の威厳がもう少しほしい
・結局落ち度はある
・映画解説の「社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展」がやや大げさ

その他点
・サイコが一堂に会しているよう

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猪古都

5.0色々と考えさせてくれる映画

2023年9月6日
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泣ける

知的

ずっと観たくて、やっと劇場で観れました。
終始ストーリーと共に、自身についても考えさせてくれる映画でした。ひとつのストーリーの中に色んな主観があり、想いがあり、是枝監督の想いを感じ、また改めて観ると想い方も違うだろうなと。。。
うん、またもう観たいと思っています。

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rs8jn2

5.0怪物はだれだ

2023年9月3日
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是枝さんの作品の中に、一番好きな映画でした。
悪人がいません。
怪物は人それぞれの想いですよね。
思い込み、疑い、優しさ、軽く口に出した全て、重くて言えない本心。
全員怪物でした。

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ミサト

5.0わんわん泣かされた。 周囲の無理解と自分は”普通”だと思い込みたい...

2023年9月3日
PCから投稿

わんわん泣かされた。

周囲の無理解と自分は”普通”だと思い込みたい主人公の男の子。
つらい。

そして幼少期に無自覚に人を傷つけてしまっていた自分を恥じた。

物語の構成。
ミステリのような楽しさ。
役者さんたちの鬼気迫る演技。

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クスノキ

3.0音楽と演技が最高

2023年9月2日
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坂本龍一さん 流石ですね。
内容は合いませんでしたが、子役の演技力に驚かされました。

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ボイス

3.0少年の美しさ

2023年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

良く分からなかった。私の理解力が弱いからなのかもしれないが、ドラマチックだけど状況や意図が分かりにくくお話を盛り上げる為だけのシーンに感じてしまう場面がたくさんあった。
なので社会派映画としては納得できないが、もしかしたらこの映画はもっと別のテーマ例えば少年の残酷さとか無邪気さとか美しさとか、そういうものを描きたかったのだとしたら…納得できる。
もしそうだとしたら予告が悪いなと思った。
いつものように映像はきれいだった。瑛太が良かった。

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Sato

4.0神経質すぎるcorrector

2023年8月31日
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長野県諏訪市のとある公立小学校で起きたパワハラ事件を巡る三者(母親、教師、生徒)の視点。“クィア”な存在に対する社会の偏見はどのようにして生まれるのか、という問いがそこから浮かび上がってくる、なかなか巧妙なシナリオだ。かつてオーストリアの巨匠ミハエル・ハネケは、ファシズムの精神的起源を宗教的不寛容にあることを『白いリボン』の中で暴露して見せた。是枝裕和と坂元裕二が、さらに遡ってその不寛容の起源について考察してみた映画といえるのだろう。

「人間の脳を移植された豚は人間といえるのか」科学の進歩とともに人間と動物の境界がどんどんあいまいになってくると、逆に倫理規程が取り沙汰されるように、LGBTQに対する差別偏見をなくそうと上から圧力がかかればかかるほど、末端の小学校ではクィアの子供に対するイジメが激化する。私たちが社会のあらゆる境界を無くそうと努力しているのだから、その末端の組織でも差別が少なくなっているはずだ、と良識的な大人たちは思っているのかもしれない。それって逆じゃないすか、と是枝✕坂元コンビは疑問を投げ掛けているのだ。

豚の脳、鏡文字、誤植、転覆病にかかった金魚、お菓子泥棒(万引き癖)、不協和音を奏でる楽器.....それらはクィア=風変わりなもののメタファーであるとともに、登場人物たちの目にはなにかしら別の意味を持った得体のしれないもの=“怪物”として映るために、(『白いリボン』の牧師のように)“矯正しなくてはならないもの”のように思えるだ。(汚れを落とす)クリーニング屋のモンスターマザー、出版物の誤植探しが趣味の教師、消しゴムで何かを必死に消そうとする生徒、床の汚れ落としに一生懸命な校長先生は、神経質すぎるcorrectorとして描かれるのである。

しかし、観客はそれら“風変わりなもの”の中に隠された別の意味があったことを、『羅生門』演出によって知ることになるのである。冒頭の火事が実は放火で、パワハラ教師は実は優しい先生で、死んだ父親は不倫していて、イジメッ子だと思った子供は無二の親友だったのである。依里に対して友達以上の感情を持っていることに気づいた湊は、その感情の正体が自分では理解できずに、“怪物ゲーム”という『禁じられた遊び』によって、相手に教えてもらおうとするのである。

生まれもった人間の瑕疵というのは、瑕疵ではなく個性だと思ってもいない嘘をつくのではなく、ましてや人工的に無くそうとしたり消し去ろうとするべきものではない。ラスト湊と依里が泥だらけの姿のまま、いつのまにかフェンスが消え去っていた鉄橋をわたろうとしたように、(人間の事実認識に限界がある以上)本来的には瑕疵は瑕疵のまま、自然にまかせて放任すべきものではないのだろうか、そんな寓意が伝わってくるのである。ちょっとした歪みをみつけると、すぐに矯正排除しようとするせっかちな現実社会の中で、救われることは決してないのだけれど.....

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かなり悪いオヤジ

5.0めっちゃ考えさせられた

2023年8月30日
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物事は多角的にみないといけないですね

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もふにゃんこ!

3.5まったく情報を入れずに見に行きました。是枝作品は合うものと合わない...

2023年8月28日
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まったく情報を入れずに見に行きました。是枝作品は合うものと合わないものがあるけど、これはよかったです。安藤サクラってほんとに不思議な魅力の女優さん。子役のお二人もとても上手で、やっぱり演技ができる人だけで作られた映画っていいなと思いました。

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えま

3.5あれでいいの?

2023年8月24日
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鑑賞方法:映画館

見終わった後の私「何一つ解決してないけどいいの?w」
出演している役者さん達の演技は素晴らしい❗

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レッド

4.0主役をあえて子どもにする発想はさすがの一言。

2023年8月24日
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今回、社会になげかけたのはセクシャルマイノリティについて。

是枝監督らしい生きることの美しさを感じた。

怪物は全員だとも思えるし、誰もいなかったとも思える。もしくは社会全体とも思える。

二人には幸せに生きてほしいな。

ただ学校のステレオタイプ感はちょっと古いかな。

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ツカジマ

4.0面白かった!

2023年8月23日
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ここ十年くらい観た映画の中では一番面白かった。
脚本には流石の感がありました。
少年二人、田中裕子さんの演技も絶品!
因みに私のこの10年ベスト3は、

①『怪物』
②『るろうに剣心 Beginning』
③『クルエラ』

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パンナコッタ

4.0本当の怪物は誰なのか

2023年8月22日
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話題作なので観てきました。
坂元裕二さんの脚本も好きなので楽しみでした。
それぞれ違う目線でストーリーが進む「羅生門」「最後の決闘裁判」(←最後の決闘裁判は胸糞映画)スタイルの映画でした。
基本が「ビルの火事」ここから話が始まります。
違った目線で観ることでこんなに印象が変わるなんてー。

坂元裕二さんぽいな、と思ったところが安藤サクラさん演じる母親が校長に言い寄るシーンで
校長「‥はい。」母親「はい、じゃなくて!」校長「えぇ。」母親「はいをええに変えたらいいんじゃないんですよ。」っていうところ。こういう言い回しが面白い。

校長が怪物だなーと思ったけど、
ラスト付近の楽器を吹きながらの一筋の涙。田中裕子さんの演技も素晴らしい。
結構なチョイ役だった高畑充希さん、中村獅童さんもなかなかの怪物でしたよ。

子役の二人はほんとに凄くて。
ラストシーンは泣きそうになりましたよ。。
安藤サクラさんの演技もさすがやなぁ。
是枝裕和監督作品嫌いじゃないわ(なぜか上から目線w)
坂本龍一さんの音楽もとても良かったです。

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コップのサチ子

4.0鑑賞動機:坂元裕二4割、カンヌ3割、是枝裕和3割

2023年8月15日
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鑑賞方法:映画館

なるほど、そういう作りにしてあるのか。構成自体はそれほど複雑ではないけれど、いつ誰の視点で何をどんな風に見せるか、そして何を見せないか、を考えて考えて考え抜いてつくられたのだろうか。

無責任な立場で後出しでならいくらでも好きなこと言える。
『悪人』(原作)を連想する。「悪人は誰?」ってね。何気ない「怪物だーれだ」というセリフがどんどん大きくなってこちらに重くのしかかってくる。

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なお

3.5何気ない一言の重み

2023年8月15日
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悲しい

怖い

久しぶりに邦画を鑑賞。タイトルの怪物が何を意味するのかは自分には分からなかったけど、自分が見ている他人はその人の一面でしかないことを痛感する映画だった。また、普通の家庭、男らしくなど、何気ない一言が誰かの重荷になってることがあることも共感する部分があった。登場人物のほとんどは良い人だったけれど、結果的にみんなあまり幸せになれていないことが悲しい。

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KOMA19

4.0誰が彼らを批判しているのか、我々は怪物か

2023年8月13日
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悲しい

楽しい

難しい

怪物だれだ。
恐ろしい言葉である。
これほど鑑賞前後で感想の変わる言葉はない。
無邪気さを孕むだけでなく、芯にある大人への強い思いをぶつけられた気がする。
言葉は苦しい、その奥にある思いの方がもっと苦しい。
その思いに寄り添い、気づかずとも動くことができない我々はいずれ怪物となる。

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ちず

4.5怪物とモンスター

2023年8月13日
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「怪物」ってタイトル日本語では重く、どれ程凄い主人公かな?と思いましたが、見るとナルホド・・納得。 全ての配役さんが素晴らしく、凄く楽しめました。特に子供達(オーディション)!!(良かったです)また、構成や展開(特に脚本)今までに無い是枝作品で進行変化が特に良かった。個人的には凄く面白い映画でした。

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Leojiji

3.5暗からはじまり明へ。徐々に明るい兆しが見えてくるようだ。

2023年8月11日
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怖い

難しい

出だしから中盤辺りまでミステリー的な要素があり、一体なにか起きたのか、起こっているのかという謎に引き込まれた。
その後、陰湿な人間の性を見せつけられるようなシーンに心が沈むが、中盤辺りから、それら人間の陰湿さが誤解であったことが次第に分かってくる。
『怪物』という題名だけに、登場人物にただならぬ悪人が出でくるような予感がしたが、そうではなかった。
ストーリーは、多角的視点で進行するが、それらが進行するに連れて、不安な心の緊張がときほぐされて、終盤にあっては、この少年二人に、希望のようなものを感じる爽快な気持ちとなった。
また、それと同時に人間社会の複雑さ、辛辣さを感じさせた。
言わば、こうもうまくいかない社会の辛辣さのなかで、少年二人の同性愛的な友情が際だって綺麗に見えた。
鑑賞し終えたところ、実はみんなよい人であったことが分かる。
では、題名にある怪物とはなんだったのか、疑問が残っている。

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TW

4.5誰もが怪物

2023年8月11日
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誰もが怪物になりうるし、誰もが誰かの大切な人であること。それを分からせてくれる作品でした。

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み

4.5子供には子供だけの世界がある

2023年8月10日
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鑑賞方法:映画館

知的

大きな湖があるとある街(劇中で諏訪とは特定されない)で雑居ビルで火事が起こる。
その火事を家のベランダから眺めるシングルマザーの早織(安藤サクラ)と小学生の息子の湊(黒川想矢)のシーンから物語が始まる。
映画はこの火事のシーンを起点に1つの出来事、時間軸を3者の視点で描く。
黒澤明監督が「羅生門」で用いたことが有名で、映画や小説でもよく用いられる手法だ。

今作品は是枝裕和監督では珍しく、自身の脚本ではなく、今作品でカンヌ国際映画祭で脚本賞に輝いた坂元裕二氏の脚本による。

第一幕は冒頭のシングルマザー、早織の視点で描かれる。
息子の不可解な行動から学校でのいじめを疑い、学校に乗り込んでいく。
そこでの校長の伏見(田中裕子)や担任の保利(永山瑛太)、教務主任の対応は誠意が感じられず、早織は不満を募らせていく。
ところが保利に息子がいじめの加害者だと言われるあたりから潮目が変わる。

第二幕で担任の保利の視点に変わると事は単純ではなく問題は多層的であることがわかってくる。

第三幕は当事者の子どもたちの視点に移る。
湊といじめの相手とされている依里(柊木陽太)の関係性が描かれるが、思春期の少年の危うさ、儚さ、瑞々しさが丁寧に描かれ、出色の出来。
特に依里役の柊木陽太の繊細な感情の表現には驚いた。

終盤は宮沢賢治の幻想的かつ謎めいた童話を想起されるような子供達の世界が描かれる。

1点気になったのは、視点の違いを分かりやすくするためか、第一幕でかなりのミスリードがあること。この映画ではその描き方はしなくていい。

音楽は坂本龍一が手がけ、1998年に発表されたピアノ曲「Aqua」が流れるエンディングの光景の美しさが脳裏に焼きつき余韻に浸った。

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kozuka