劇場公開日 2023年6月2日

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怪物のレビュー・感想・評価

全686件中、261~280件目を表示

4.0真実に辿り着く難しさ

2023年7月1日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

 坂元さんというよりも是枝さんの作品だなあという感想を持ちました。是枝さんの映画はいつもすべてを完全には語らない。時にもどかしいくらい。すべてを語らずに鑑賞者の想像に任せている。この映画もラストシーンとかそうだったように思います。私は悲観的に見ましたが、楽観的に見る方も多いでしょう。まるで自分の心のあり様を試されている、心理テストのよう。俳優さんたちは子役も含めてすごく上手いと思いました。
 安藤サクラさん演じるお母さんの怒り・苛立ちもよくわかるし、永山瑛太さんの教師の追い詰められ感も秀逸。そして最も理解を必要としていたのは湊君でした。彼についての真実こそがこの物語の核心ですが、親でも教師でも本人ですら正しく理解していくのは難しく、だから皆が表層的事実・現象に振り回される。大人の事なかれ主義・組織防衛論みたいなものが、ますます事態を混沌とさせる。ここらの脚本は、さすが坂元裕二さん。同じ時間軸を3回見せても混乱しない。うまく描いてます。こういうことは色んな局面で起こり得る。真実に辿り着くのは存外難しいものだとあらためて感じさせられました。

★追記--怪物について
 この映画に「怪物」はいませんでした。苦悩する人々がいただけ。そこに至る環境があっただけです。いや、あれこそが怪物だという人はいるでしょう。ここらの感じ方も人それぞれ。心の持ちようだと思うのです。心を映す鏡のような映画だったのかもしれません。

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sumire

2.0映画好きの評価したいレビューは参考にするべからず

2023年7月1日
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久しぶりによくわからないつまらない映画を観ました。

意味不明とはっきりしない事が多過ぎて、最後に監督に内容の解説をして欲しかったです。

感じた事
高畑充希はやっぱり性格の悪い役が似合う。
最後のシーンでのお涙頂戴演出はズルい。
もうこの監督の映画は2度と観ない。

以上

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カノキ

3.5難しい

2023年6月30日
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いろんな視点で話が進んで、途中から理解し繋がってくる部分は多いけど…

どうしても巻き込まれた先生が不憫すぎて、他に気持ちが寄り添えなかった。

物事は一つの見方だけでは分からないことが多いし無意識にみんな相手を傷つけたりもするのも確か。でもやはりやっていい事と悪い事はハッキリしているので、今回その部分は置いといてってなってるのが感情移入できなかった要因かな…

最後の解釈もどっちか分からないけど悲しいことには変わりない。

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カチャトーレ

4.5是枝裕和監督最新作というだけでなく、坂本龍一の遺作としても心して鑑賞したい一作

2023年6月30日
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鑑賞方法:映画館

非常に見応えある作品であることはもちろんですが、まずは触れておきたいのは本作のパンフレットです。やや控えめなサイズながら、内容が非常に充実したパンフレットには、闘病しながら書き綴った坂本龍一の文章(絶筆?)が掲載されており、それだけで手元に置く価値は十二分すぎるほどにある読み物となっています。

流石に坂本龍一本人が本作のために作った劇中曲の全て演奏することは不可能だったようですが、静謐で美しい、しかしどこか不穏なメロディーは、映像の雰囲気と絶妙に絡まって、耳から離れなくなるほど印象的です。

映画本編では、思わず演技であることを忘れるほどに観客の感情を高ぶらせる是枝監督の演出が冴え渡っていて、序盤の小学校における理不尽なやりとりでは、教員たちの丁寧だが非人間的な対応に思わず安藤サクラと同様、つい声が出そうになるほどです。

しかし是枝監督は時系列と視点が変えて、同じ場面の全く異なった側面を見せることで、さきほど観客が心で振り上げた拳の置きどころをなくしてしまいます。このように本作では、観客の単純な予断を許さない登場人物の内面(中村獅童演じる役は除く)を、独特のリズムを伴った映像の積み重ねで表現しています。

なお本作では映像と同じくらい、言葉の使い方も重要な意味を帯びています。多くの台詞は、決して説明的ではないものの、ほんのちょっとした抑揚のつけかたや間合いで、一聴しただけでは取りこぼしてしまうそうな、話し手が込めたほんのりとした悪意を表現してみせます。巧みだけど、良い意味でいやらしさの漂う演出であるとも言えます。

なお作中には、主人公の二人の少年の関係性に関する、ちょっと気になる要素も含まれるんだけど、監督ももちろんその問題は認識していて、そもそもそうした描写を含めることが妥当なのか、適切に演技指導するためには何を配慮すべきなのかについて、専門家を交えて綿密に検討したとのこと。こうした制作における丁寧な問題の洗い出しと対応の積み重ねが、本作を傑作たらしめた、と言えます。

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yui

3.0モヤモヤ

2023年6月30日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

是枝裕和監督の話題作ということで鑑賞してきました。
凡人には難しかったです。
シングルマザーの視点、教師の視点、子供の視点の順で描かれていきます。

物事は、見方によって様々な見え方をするというのはよく分かるのですが、見るものに問いかけ、見るものに委ねる作品は読解力のない私はどうも苦手だなあ。
他の方のレビューを読んでようやく理解できた部分もあります。
何回か見ればもっと理解が深まり映画の良さが分かるのかなあ。
すっきりしたいです(笑)

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ノブ

5.0この時代、どうすべきか

2023年6月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

すごくいい映画。最初の30分と次の30分、その次の30分と最後の30分で感情が全く違う。喜怒哀楽の怒と哀がかなり多めだけど、嫌な気持ちではない。分かっていたはずのことを再認識、というか今生きている人たちが一番大切にしなければいけないことを描いているような気がする。それは自分も常日頃から注意していたことなんだけど、この映画を見て、全くできてないじゃん、自分、まだまだじゃん。という気持ちになった。全体的な感想としてはそんな感じ。
細部について述べるとするなら、本当に秀逸だったのは学校の描き方。自分が小学生だった時ってこんな感じだったよなという気持ちになった。人と違うことでからかわれたりからかったり、大人に対して素直になれなかったり、テレビや大人の影響を多く受けたり、、、そこの描き方が非常に秀逸で、私たち大人は色々気をつけなきゃいけないよね。ただ一つ、気になったことは、かなり学校というものを悪く描いている感じではある。教職を勉強している人間としてはとても気になった。学校に勤める人たちはこんな人たちばかりじゃないということは知っているし、今多くの学校がそうであると信じたい。
最後に、役者さん全員の演技が素晴らしく、特に子役の子達がすごい!将来有望だと思う。故・坂本龍一さんの音楽も素晴らしかった。星5。

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サンプルHD

3.0ストーリー 5.5 芸術 6 演技 6.5 エンタ 6 総合 5....

2023年6月29日
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ストーリー 5.5
芸術 6
演技 6.5
エンタ 6
総合 5.5
伏線多すぎて、疑ってかかったらやっぱり的な。
そういう狙いで作ったのかも知れませんねー。

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林秀吉

4.0怪物をたんたんと

2023年6月29日
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鑑賞方法:映画館

それぞれの怪物を丁寧に見せてくれる。田中裕子が好演

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zurax

4.5演者の世界観

2023年6月29日
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子役の二人、安藤サクラ、瑛太、田中祐子が醸し出す世界観にやられました。

これが是枝ワールドなのか

海外の賞を総ナメにする理由がわかった

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chanta

4.5怪物だーれだ

2023年6月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

映画が進むにつれて色々な視点から物語が映し出されるが、とても惹き付けられ圧巻だった。怪物というのは客観的に見た「誰か」ではなく、自分の視点からしか見えない決めつけや偏見によって生み出されるものだと思いましたね〜。片親はモンスターペアレントになりやすいなど現代社会直結するような偏見めも多く見られ、この社会に対して新たな視点を与える映画でもあるでしょう。

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ぶぅ

4.5トリックアート

2023年6月28日
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的な面白さ。そもそもオムニバス形式の作品大好きなので、とてもタイプでした。

RRRやトップガンとか違うけど、邦画特有の面白さって感じ!!素晴らしい!

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つかれたこころ

4.5公開当初レビュー観て不安だったけど観に行って良かった

2023年6月28日
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鑑賞方法:映画館

あらゆる掛け違いから不安になる程の暴走列車になっていく大人たち

信頼からくるささやかな嘘、恋心、いじめ、虐待、求め続けられる『普通』、色々な想いが交錯して列車を押し出して出発させてしまう。

とても切なくて重いいい作品でした。

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ぽな

5.0悲しいけど、緩やかに現実で起きている

2023年6月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

難しい

誰かのことかはネタバレになるので言わないが、当事者の辛さがよく表現されている。それぞれの立場で一面的に嘘をついたり曲解したりすることで、細かな蓄積で特定の人を追いつめることになる。伏線や解釈は1回見ただけではわからなかったので、ユーチューブで解説をたくさん見ている。

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ワイン定食

5.0万引き家族に続き、私たちが日々目にしているものは一片に過ぎない

2023年6月27日
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万引き家族に続き、私たちが日々目にしているものは一片に過ぎない

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も

5.0心に残る映画=どう生きるべきか考えさせられる映画

2023年6月27日
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誰の心の中にも巣食う怪物に飲まれる大人たちと
その存在を自分の中にも感じながら
明るく成長する子どもたちを見事に描いた傑作。

生きていれば怪物に飲まれるキッカケなど
幾らでもある。

子を持つ親として何が出来るのか。

あの言葉は言ってはいけない、
こういう時はこうするべき、などと
子育てマニュアルのような専門書やサイトには
ごまんと掲載されているセオリーは
所詮、それでしかない。

自らの怪物と戦わなければ。

と言うようなことを
真剣に考えさせられるほど
メッセージ性が深く突き刺さった。

是枝監督、坂本裕二タッグでまた作って欲しい。

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辻井宏仁(放送作家)

5.0タイトルなし

2023年6月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怪物は小学校で近年言われている問題が取り上げらていていて是枝監督らしい作品なっていると思いました
それにいろいろと考えさせられる作品だと思いました

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のりちゃん

4.0遠い少年時代の日々と

2023年6月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

それを取り巻く大人のドロドロ。子供のドロドロ。
カンヌの好きそうな要素を入れてみたらうまく当たったと言う感じ。
そこにも大人のドロドロが垣間見れて面白い。
少年たちが良かったので元少年的には要らんお世話感が残る。

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HigeKobo

4.5「普通」でいること。

2023年6月25日
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 この映画を見て、小学生のころ「気持ち悪い」と言われたことを思い出した。
 彼も悪気があった訳ではないし、私も傷ついたという訳ではなかった。しかし今でも確かな疎外感が、常に私の根元に存在している。自分と他人とは、なにかが違うのではないかという恐怖。小学生の素直な言葉に、それを突きつけられた気がしたのだ。
 彼らもきっと、それを感じたのだろう。

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taktak

4.5真実とは

2023年6月25日
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真実は本人たちにしかわからない。
それ以外の人達は断片的な情報から自分の見たい視点でしか推測できない。
なんか、昨今の過度な不祥事報道と似たような面もあるのかな〜と。
役者の演技と音楽がよかった。

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あまの