怪物のレビュー・感想・評価
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深いような。うっすいような。
ふっかい様な
うっすい様な。
どこにでもありそうな
誰にでもありそうな話な様な。
怪物とは何だったのだろうか。
子の為に必死な母親は
先生にとって怪物。
学校を守る為に嘘をつかせる
校長も怪物。
放火する怪物。
虐待する怪物。
校長の夫らしき人物との
面会シーンでの
お菓子泥棒?のくだりは
何だったのだろうか。
雰囲気や演出に
ドギマギさせられて
観てました。
それぞれの視点が終わったら
また最初の視点に個人的には
戻って欲しかった。
エンドロールの「ゆってぃ」が
目に付きました。
どこかに出てたのかな。
追伸、観終わってから日にちが
経つと何かジワジワきますよ。
「全ての人が手に入れるモノこそ幸せ」、そうじゃないものは、執念?
三節構成でテーマがどんどん深くなってて思ってたより見応えあった
第一節
シングルマザーvs学校の先生
教師への不信感を煽る
日本社会によくある「すみません主義」的な症候群に着目させられた。マニュアル通りに動いて楽になりたい学校側に対して、観客の悲しみと怒り、弱い方への同情がただただ引き出されている
第二節
教師vs子供(生徒)
子供の行為に疑問点を置く
教師がその理解者でいるのに苦労する描写をしつつ、視点を変えるだけで物事が違うように見えるという第一節を凌駕したことを観客に気付かせる
特に子供が常に合理的な行動を取るわけではないからクリーピーで怖い、ホラー映画によく子供のゴーストが出るのと同じ効果が出た気がする
第三節
子供vs宇宙
子供の見ている世界:謎を解く
ミナトとホシカワの目線を通して宇宙を見上げる。劇中の問題解決のカギとなる人物----校長先生がようやく言葉を発した。少数の人の幸せは理解されないモノであり、幸せとは言えないと彼女が淡々と言った。「視点」への議論をさらに「人間の幸せ」というより具体的で身近なテーマに変形させる
自分の求める、正しいと思ってるモノのための行動は他所の他人から見れば、不気味で狂ってるかもしれない
その幸せと呼ばれることのない執念こそ、怪物を動かすエナジーのミナモトとなる
けれど、それでもよかった
生まれ変わらないくても、怪物には怪物の、雨上がりの、太陽に照らされるキラキラな新緑の森がある
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全編について
ところどころ伏線があって、
いろんな視点が提供されているうちに、どんどんその伏線回収ができた点が一番面白く感じた
女の子が保利先生にミナトが死んだ猫を見てたことを話したのに、のちの否定が子供の不安定性を示している
保利先生が校舎の屋上に登る時に、背景音に大きな音がした。次の節に、それはミナトと校長先生が楽器を吹いていた頃だとわかる
......
ただ苦手なのは
いろな映画に彷彿させる安藤サクラの母子会話とどこかまた穴一つ増えたらすぐ破裂しそうな日常シーン
我慢強く観てた
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坂本龍一さんのご冥福をお祈りしております。
オススメの映画では無く私の好きな映画
黒澤明の羅生門を崇拝している私なのでこの映画は本当に心に刺さりました。
人間は醜くも美しく生きようとしている
そして大人の世界と子供の世界の対比
絶妙にテンポ良く描かれています。伏線回収さすがでした。
最後は子供の世界の希望に満ち溢れた「将来」を感じさせられるカットの終わりで感動しました。
そして大人チームの安藤さくらさんと瑛太さんのパートのラストの大人から見る「将来」の薄暗さも好きでした。電車の中から窓の壁の泥をとってるシーンのカット素敵すぎます。
子供たちは自分たちの気持ちに向き合え光の中に消えていきますが、大人たちは自分の過ちに気づき車内をのぞく薄暗いカットで終わります。物語として対比が散りばめられていてほんとに深みがありました。
話がまとまらなくなってしまいましたが、この映画は好みはあると思いますが「オススメの映画」というより「私の好きな映画」でした。
トロンボーンとホルンの音色は彼を救ったのか?
子役2人の演技力が怪物
黒川想矢と柊木陽太のとんでもない演技力が、監督や脚本家の企みを破壊してしまっている。2人に気を取られるあまり、作品が問いかけようとしている命題が気にならなくなり、ラストに至っては、ホントにどうでもよくなった。
もう、2人の物語でよくない?
最初は、母親の視点で始まり、途中から幾人もの視点で、時系列を前後して物語が語られていく。進んでいくにつれて、解像度が上がっていき、真実の輪郭が見えてくる。
ようやくわかってきたところで、「ここから先は、見ているあなたが物語を完成させてください」と、突き放されてしまう。
人間が目にする情報だけでは、真実を捉えることはできない。それは、わかる。違った視点から起こった事象をトレースしていくと、別な真実が見えてくるが、それも一部でしかない。
シュレーディンガーの猫のように、見る行為で客体が決まる。そう考えた方がいいのかもしれない。
安藤さくらに田中裕子の演技力が過剰に発揮されるがあまり、ピースのハマり方が鮮やかすぎるあまり、嘘くさく感じてしまうきらいはある。
そんな気持ちを吹き飛ばしてしまうラストでございました。
傑作!面白かった。
A面、B面で構成されていた。もしくはC面まで。
前半は色々起こりあっという間!
後半はその理由を説明。
無駄な話しは一切なかったけど、ちょっと子供同士のやり取りには途中飽きた(笑)
安藤サクラが主役は途中まででしたね。
主役は子供2人だった。
最初は怪物だらけで、え?こんなに?って思ったら、結局怪物はゼロ?もしくはどうしようもない脇役教師だけだったのかも。
まさかの校長も結局はまともだったのかな。
ラストシーン、私にはちょっと曖昧でよく分からなかった。
この映画のみせどころで、是枝監督らしい、いいエンディングなんだろうけど。
エンディングと途中飽きたから5.0の4.8かな。
怪物になれるくらいないとダメなのかも・・・
怪物がいた•••。
見る映画がないなと思ってふらっと見た映画でした。でも内容はとてつもなかったです。ヒリヒリする展開、共感するような日常を切り取ったような風景、はっきりと浮かび上がるような敵とか犯人がいない構造。いじめの構造の中で紡ぎ出される心理描写、微妙なボタンのかけ違い的な表現を見事に表現していました。そして、そこには確かに怪物がいるように見えました。物質のない部分を覆う、空気的なところにそれは存在しているように感じました。
学校の中で起こるいじめを、うまく言葉にできない感じ、親にも相談できない葛藤、これらが作品を覆う怪物をうまく言語化できない感じにも似ていました。
いつも映画を見る時は、長くてチラチラとスマホの時計を見てしまうのですが、今回は一秒たりとも映像から目が離せませんでした。スリリングな映画でした。
日本映画はあまり見ませんでしたが、派手なアクション、VFXなしで、ストーリーと演技でこのまで見せる技術に驚かせられました。
是枝×坂元+坂本
これは、なかなか見応えがありました。もう絶対にネタバレ厳禁だと思います。ネットニュースのタイトルだけでもネタバレしてたので、何も知らずに観られてとてもラッキーでした。誰もが「●●●」を想起すると思いますが、それとは別に「●●●●の●●●●」もふと思い出しました。カンヌで脚本賞受賞も納得でした。正直、冒頭からしばらくは「…」だったのですが、それが後に効いてくるんですよね。近頃は、ファスト映画とか早送りという映画の見方も珍しくないようですが、今作はワンカットさえ見逃せないですね。バラバラに見えた日々のシーンがパズルのピースのように散りばめてあって、終盤にピースがはまってくると「怪物」の正体が見えてくるという本当に見事な脚本であり、演出であり、演技であり、そして、坂本龍一さんのピアノがさりげなく鳴っているという極上の映画体験でした。あのラストシーン、心の奥の方に突き刺さり、爽やかな涙でいっぱいになりました。「ベイビー・ブローカー」(22)がマイベスト是枝作品でしたが、今作がさらに好きになりました。
無事でいてくれて良かった⁇
是枝裕和監督が、
脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。
音楽は、
2023年3月に他界した作曲家・坂本龍一で、
彼は微かに響く法螺貝音で首尾一貫してこの話を紡いで完結させた。
脚本は、
脚本賞を受賞しただけに大きな期待をして鑑賞。
その世界は、
不条理で不実な社会に翻弄されて育つ児童が、未成熟で不調和で不安定な出来事を引き起こして行く姿を克明に紐解いて行く。
それは見事だ。
そして監督は、
困難な作品を纏めてあげてくれたが、
最後に無事でいてくれて良かったと思えるほど無邪気な明るさが足りないことが残念だったなぁ
^_^
でも、
もう一つの視点「先生と母の捜索」の結果なら…
今回は考えないで置こう…
大きな湖のある郊外の町。
息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。
そんなある日、学校でケンカが起きる。
それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、
当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。
そしてある嵐の朝、
二人の少年がこつ然と姿を消してしまう。
登場人物それぞれの視線を通した「怪物」とは何か?
是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。
^^
タイトルの意味
「怪物」のイメージは固く感じる
も少し優しい感じにして
「怪物と呼ばれた天使達」くらいで良かった様な…
でも社会問題も加味した色んな意味での「怪物」なんだろう
それは、世間体であったり、未熟な子供達であったり、親の愛であったり…
どの立場に立ったとしても、私も同じ間違いをしてしまうだろうなと思いました
瑛太も安藤サクラも田中裕子も名優だ
散りばめられた言の葉に、理不尽さと諦めと再生を感じました
秘密基地での笑顔とラストのシーンが印象的な、哀しくも美しい物語でした
それにしても残された大人達は、其々に虚無感と共に長い人生を生きるしかないのが切ない…
それなら、いっそのことラストの美しいシーンは気を失った2人の夢の中であり、奇跡的に生命を取り留め助かり、母親と共に助け出した先生は逆転、名誉挽回で汚名返上…の流れが良いな
たしかに、怪物。。だな。
少年の友情あり、サスペンスあり、ポイントボケボケ、最後に弱い者いじめのカス坂本龍一の名前。。。
最初は、サスペンス調、、、
後半は子供の友情?
どっちつかず。。。
パズルのような巧みな脚本だけど是枝作品
盲目的に
信じてきた価値観があった。
それが跡形もなく崩れ去りつつある今
人々は自らの意志と判断で価値を定義していかなくてはならなくなった。
そうすると、オレ、ワタシあってるでしょ?
間違ってないよね?の確認ゲームが始まり押し付け
思い込みが極度に表に出てくるようになる。
表に出てくるだけならまだしもゲームなので勝敗や順位が求められ嘘、騙し、陥れ。などの
技が繰り出されゲームは殺伐化するもんだw
もう良い加減人間が定義決めするような価値なんてたいしたことない。って事に気付く時代が来ているのに。
そんな世界に🌍大丈夫?と投げかけをしてくれている映画なんじゃないかな◎
深い
昔から聞いた事がある話かも?
教室の出来事だったり
ふざけるのと、イジメがわからない子供
同調しないと浮いてしまったり
見てみぬふりをすると、逆に煽られたら?
子供達の言葉足らずさを汲み取れない先生
自身の物差しで計りきれなかったため
目に見えない大きな波にのみこまれて潰れてしまう
ただただ子供を守るため、周りが見えなくなる母
子供の成長を受け入れられず比較し焦る父
教師、親、子供の三方向からの見方で解釈が変わる
スマホが場面に出たけど
町の風情はどこか懐かしかったり
廃電車が山に放置?
現代の話にしない為か
昔から聞く解決できない問題
是枝監督ズルい。
最後はいつも、自分の中で答えを出させる。
答えは一つではないからか…
みんなイジメも差別も区別も
虐待も根拠のない噂も決めつけを
しない世の中がいいのは知っています。
でも、できないのも人間です。
身近な問題で、考えさせられました
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