「怪物は誰なのか?そしてラストの解釈は観た人に委ねられている」怪物 Carryko Emiさんの映画レビュー(感想・評価)
怪物は誰なのか?そしてラストの解釈は観た人に委ねられている
是枝監督の最新作、楽しみにして観に行きました。
ネタバレを目にしないように気をつけながら観に行ったので、こういうテーマだったのかという驚きと、この映画を自分の中でどう咀嚼するかの答えがすぐに出ず、数日余韻の中にいた気がする。
怪物は誰なのか、すでに議論し尽くされていますが、その答えは観た人に委ねられており、ラストの解釈も同じく委ねられているのだなと思う。
私は希望を感じました。
是枝監督の起用する少年たちは、いつも目が印象的ですが、今回の二人もその期待を裏切らず、難しいテーマをよく演じていて、将来が楽しみ。
大人の俳優たちは、やや過剰な演技というか、ある種の型にはまっているような印象もありましたが、その描き方もあえてなのかもしれません。
「怪物」というのもまた、型のひとつであるから。
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