「片方の靴がこんなに切なく感じるなんて…」怪物 もけけさんの映画レビュー(感想・評価)
片方の靴がこんなに切なく感じるなんて…
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終始ヒリヒリする感覚で見ていました。
結局本当のことなんてどうやったらわかるんだろ。
何事もなくスクスク育ったと思ってるのは、単に分かってないだけなのかもな。とてつもない悩みを抱えてたら、きっと母には話してくれると思ってるのは母親だけで、何にもひとつも分かってないのかもしれない。片方だけなくなった靴がいじめを表してるかと思ったら、実は二人の仲を表してた描写は秀悦だと思った。
次々と視点が変わる描写に、どんどん自分の中のそれぞれのキャラに対する想いが変わっていって、その度に一つの視点から物事を捉えることの危うさを感じ…
でも…どうしたらいい?だってみんな全部なんてわかりきれないじゃない?日本がもっと性に寛容なら二人は悩まなかったの?ヨリの父親がヨリを病気だと言ってるのは、ヨリが同性が好きだからだけなのか、発達障害がある(鏡文字を5年生で書いてるとか、教科書読んでるところとかでそう思ったんだけど)ということなのか、そこがいまいちよくわからず…だってヨリがあのお父さんにそんなに自分の事を話してるとは思えなくて。
色々後から考えると?な事は多いですが、とにかく子供二人のシーンが可愛くて美しくて切なくて…そして子育てした身にはどうやったって子供の全部なんてわかり得ないというのを感じ、自分の子育てを振り返ってしまう、そしてより切なくなってしまう…
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