劇場公開日 2023年6月2日

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「坂元裕二氏の脚本が秀逸だったかと。」怪物 麻布豆ゴハンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5坂元裕二氏の脚本が秀逸だったかと。

2023年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

以上終了。。ではレビューにならないですね💦でも私にとってはそこに尽きるかな。

ネタバレは一切なしで書きますが、通常やら日常の中に静かに潜み進行している人の心や社会の歪みと捻れを淡々と炙り出す、の是枝節は健在ながらも「羅生門」的な視点とシーンの切り替えはかなり新鮮でした。

いつもの、如何にもな思わせぶりの伏線を回収しない、よく言えば淡々と悪く言えばダラダラの展開、誰も救われた感じがない、炙り出すけど結局は投げっぱなし、是枝監督の悪いクセ(と私には思える、でも好きな方には堪らない)が今回はかなり抑制されていて、後半の答え合わせでモヤモヤ感がある程度スッキリするのは坂本裕二氏の脚本あっての事かと感じました。

そう単純なラストでは無いですし、スッキリした!よくわかった!とはとても言い難いですが、本年度最高に(いい意味で)モヤモヤする「君たちはどう生きるか」と違い、本作は今回はリピは致しません💦

麻布豆ゴハン