「トンネルを抜けるとそこは」怪物 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
トンネルを抜けるとそこは
カンヌ常連となりましたねぇ、是枝監督。坂元裕二さん、受賞おめでとうございます。お二方とも、今後も日本映画界を引っ張っていってくださいませ。
羅生門形式とたくさんの方がレビューで書かれていて、観て納得。人は自分の目で見たこと、他人から聞いたこと、様々な情報から主観を形成する。主観は一度作られると、そうそう変わらない。それをうまく使って、主観と客観のズレを描きながら、物語を進める手法が素晴らしいと思った。作中の人物みんな、傷を抱えていて、悪意があるわけではないのに、物事が悪い方へ転がってしまう。そして、そのしわ寄せは、弱い立場である子どもに向かってしまう。とても悲しいお話だった。
小さな仕込みも散りばめられ、後から考察したり発見したり、複数回の鑑賞でも、見応えを感じられると思う。そして、坂本龍一のピアノが優しく、泣けてしまう。亡くなって3ヶ月になるが、喪失感が増してくる。ファンでもなんでもないのだけれど、やはり同時代を生きる中で、すごい人だったんだろうな。しばらくは、ふと涙が出ることがありそう。
明るい太陽の下で、笑って自由に生きられる、そういう未来が子どもたちに訪れますように。
おはようございます。
共感ありがとうございます。
(他のレビューにまで、ありがとうございます)
複雑な考えさせられる映画でした。
母親の時間、先生の時間、そして子供の時間、
行きつ戻りつつして、「藪の中」なんですね。
考えませんでした。
ラストのピアノ曲があまりに煌めく未来を肯定していて、
子供たちはきっと無事なのかな思いましたが、
それでも不安は消せない。
深淵なラストでしたね。
「明るい太陽の下で、笑って自由に生きられる、そういう未来が子どもたちに訪れますように」という「祈り」のようなもの。そういう捉え方は素敵なラストの捉え方だと思いました。
私は二人の進む先、橋を渡った先のトンネルの闇が暗い暗示だなあと、とても暗い気持ちになってしまいました。
ぷにゃぷにゃさん
いいえ、弾けません 😆
弾いた事がある、だけです。
身近に弾いていた人が居たので、見たり聴いたり、音楽を志す大変さを知っている、だけです。
弾けるようになれたらいいな、チャレンジしたいな、です。紛らわしいコメント、失礼致しました ☺️
当たり?!嬉しー。ストライプのは色んなパターンがあるんだっけ?と考えてしまいました。でもぷにゃぷにゃさんがリヒター好きなことを俄然、思い出したので!
ぷにゃぷにゃさん
おはようございます。
「 根っからの悪人がいないのに、悪い方へ転がる … 」、皆ただただ懸命に毎日を生きている、確かにそうですね。
ピアノは大昔弾いた事がある…レベルですが、坂本龍一さんが遺された「 Aqua 」をいつか弾いてみたい、そんな優しさに溢れた名曲ですよね。
ぷにゃぷにゃさん
星5個 ✨
観に行かれたのですね 🎥
仰る通り、立場の弱い人にしわ寄せが向かってしまう事の多い世の中ですよね。
坂本龍一さんの、心に寄り添うような優しいピアノの音色が沁みるラストでした。
こんな校長先生いるのかー、大丈夫かー、と思ってました。それこそ怪物でした。でも吹奏楽指導をしてたことを話し始めたら、先生の目に生気が戻り輝きと共に心のある言葉になりましたね!よかった、このシーンがあって!