「全ての面で完璧な作品」怪物 ヒューマンガスさんの映画レビュー(感想・評価)
全ての面で完璧な作品
音楽 脚本 構成 子供エピソードのロケーション 役者の演技 完璧でしたね!
例えばこれが韓国映画だったら(韓国映画は大好きなので韓国批判では無いです)もっとドロドロするような内容なのに綺麗に描いていて感動ポルノで今から泣けるシーンが来ますからさあさあ泣いて下さいーって感じでも無くラストは自然と涙がでるような綺麗な終わり方!
しかもハッピーエンドじゃなくてある意味ハッピーエンドっつうフランダースの犬状態のオチですし(とはいえあんな綺麗な明るい草原なので絶対に天国だろうと思えるのでそこは安心)それにこの構成ややこしくてわかりづらくなりがちなのにそんなに難しくなく案外サッパリしているのには驚きでしたよ(考察地獄の超難解な作品はターとアフターサン)見た人なら分かると思いますが母親エピソード 先生エピソード 校長エピソード 子供エピソードがあるけど 順番がもし違っていたら かなり作品の印象かわると思いますし エピソードの順番を色々自分で変えてみて もし順番違ってたらこんなに面白かったか?って考えてもらうと分かるんですが すなわち順番が完璧だという結論に辿り着き構成と編集が神だという事にきづかされました。
あと予告のイメージと本編の展開が全く違うのは怪獣のあとしまつと一緒なんですが予告詐欺とはいえそこがプラスに働いてますよね(怪獣のあとしまつはそれもダメだけどそれ以前の◯◯)
サクラさんてもっとガンガン行ける人なのに
あえて抑えた演技での学校でのやり取りとか相当凄いです、存在感を出せる人って逆に存在感を消す事も出来ますからこの人も演技の化け物で怪物だと思います。
子供パートを後に持って来てるおかげでそれまでの謎が綺麗に全て回収されるのはカメラを止めるなレベルで見事でした。
息子が車から落ちて頭の心配をやたらしてる理由も
後半になればその理由に気づくんだけど最後まで見て あー!だからあの時頭を凄く心配して母親に聞いてたんだとなりずらいしそこを理解するのには2回目の鑑賞じゃないと辿りつきづらいですね!
だから2回目に見た時はまた違う観点で前半部分を見れますし一回目で見逃してるポイントもあるので2度見て再確認してより深く内容を楽しめる本当に良くできた作品だとおもいます。
無駄の無さと文句の無さがトップレベルの作品て中々無いですからね。
それとパートが変わると怪物に見える人が変わる手口が巧妙で実に面白い。
例えば最初のエピソードが母親だから先生の態度悪いしこいつ絶対やってるだろ!クズだなって思いますが 映画の始まりが先生エピソードで次が母親エピソードなら最初の時点で母親が単なるモンスターペアレントでイかれた母親が学校にクレーム言いに来てるわ最悪だなあって印象で先生がクズって思う状態が一切ありませんから これは相当優れた脚本だなあって思いました!
あとこれだけ演技の出来る超実力者だらけの作品なのに 子供二人が抜群に良い自然な演技で普通に遊んでると思わせるくらい自然でそれが凄かったです!
カンヌで脚本賞取ったのはカンヌの全作品を見たわけじゃないけど納得ですし脚本の凄さでいうと
ターとカンヌで賞を取ってる英雄の証明と怪物は相当凄いと思います(アフターサンも71の賞を取ったの納得のとんでも無い作品だった!)
校長と息子が一緒に楽器を吹きながらの心の叫びを表すシーンは良かったなあ。
しかしかなりハードル上がった状態での鑑賞でこれだけ満足するとか相当衝撃でした
日本映画でこのレベルの作品を見れるとか本当に嬉しいし日本人として誇らしい気分にすらなれますね。
今年はターと対峙に勝てる作品無いと思ってたけど
これを見たら自分ランキングアッサリ変わりましたよ! 流石にター 怪物 対峙の三強に食い込む作品は今年は無いと思えるくらいこの3本完成度が異常に高い作品だなあって思ってます(アフターサンを6月25日に見ましたがアッサリ上位に食い込むくらいの超名作でした)
あと主役の子役の子が平手友梨奈ちゃんそっくりなのね、
中性的な感じで適材適所だと本当に思いました。
ご丁寧にありがとうございます😊
嫌いですが、先入観入れずに観てもイヤな作品でした。おかしさ満載ですよ。なぜ世間の人皆賞賛するのか。
そのゴジラも以前書いたように全くでした。
ターの監督も知れば知るほど変。
失礼いたしました、
返信お気遣いなく。
コメントありがとうございます😊
この監督自体嫌いで作品も嫌いです。学校を扱うならもっと真摯な気持ちで取り組んだことがわかる作品を作って欲しいですが、この監督には無理ですね。
はっきり言って教師や学校をバカにしていますね。
全国の教師よ蜂起せよ❗️と
言いたいです。
失礼いたしました。
共感いただきましてありがとうございます😊
映画作りについては、あまりわかっていません。テーマというか取り上げた内容を考えだ場合、
制作の目的は何であるのか?
学校現場を取り上げていて、出て来る教師は、変なのばかり。
サクラ母は、息子の言葉のみを信じて話に来る。回数を重ねるごとに言う内容もキツくなる。ある意味気持ちのわかる部分もありますが、根本が間違っているので相容れない。
子供はファンタジーで、子供同士は色々あるにしろ、学校としては、腫れ物に触るような状態。
異常過ぎる校長も出て来て、何を言いたいのか⁉️
映画界の職業人として、何をテーマに
どのように展開すれば、
儲かるか⁉️賞を狙えるか⁉️
に尽きます。
大事な子供であるなら商業的に売り出す為に、私としてはあり得ないかつ大衆の興味を引くストーリーに使うことに疑問を持ちました。
最初の担任のダメっぷりがひどすぎて、嫌悪感を感じてしまいましたが、それが、徐々に回収されていきました。
ただ、ガムを食べるシーンはあまりにも、後の担任のイメージと違いすぎて、違和感があります。瑛太さんは、全体の流れを知らないままあの役を演じていたと言われてたようですが、(だからこそのダメっぷりではあったのですが)、少しやりすぎかなあ、とは感じました。
最後は「フランダースの犬」状態だったんですね。見た時には、明るい未来しか感じませんでした。さすがに「誰も知らない」を作った監督さんですね。
そうそう!正にそれに近い感覚ありますね コクソンとかドニーターゴや桐島部活辞めるってよも
そのジャンルで最近なら ターが正にそれですね 怪物は役者から内容から綺麗な映像や音楽に至るまで怪物ですよ!
なるほど、確かにもう一度観たらまた見方変わりますね。私はシックス・センスを彷彿とさせました。あの作品を2度目に見た時も「なるほどブルース・ウィリスは誰にも何にも触れてない!」と、結末を知ってからの鑑賞で、より衝撃を受けました。
この作品も結末を知った上でもう一度観たら、より深く感じるのですね。
共感ありがとうございます ( ˶'ᵕ'˶)
つかみの母親パートが見事で
一気に引き込まれるんですが
あれが先生パートが最初だったら
最初にサクラさんが学校にクレーム言いに行くシーンとか単なるモンスターペアレントなだけってなるからかなり印象変わるんですよねー パートの順番の完璧さは見事!
おはようございます。
たしかに、サクラさんの演技で一気に物語にひきこまれました。
純粋に責任感を持ち我が子を守りたい母の気持ちが痛いほどに伝わりましたが、視点の違いはこうもひとつのことを変えるというのを〝目撃〟する機会になりました。そして展開する様々なシーン…見入りましたね。