「人は「自分の見たいモノしか見ない」現代的なテーマ」怪物 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)
人は「自分の見たいモノしか見ない」現代的なテーマ
お話そのものは多くのメディアで紹介されているので
多くは触れませんが、色んな方の考察で語られているように
所謂「羅生門形式」
同じ一つの事実でも、それを見る者によって
全く違う印象になってしまう。
と言う作りの映画。
カンヌ映画祭でクィア・パルム賞を受賞したので
LGBTQに興味が有る無しで偏った味方をされなければ良いのですが〜
LGBTQの話はもちろん重要な要素ではあるけど
そこがメインではなくて、
この投稿のタイトルの様に
「人は自分の見たいモノしか見ない」
現在のネット社会の大きな問題であると同時に
人間の普遍的な部分なのでしょうね。
ネットの無かった時代にも
「人の口に戸は立てられない」とか
「人の噂も75日」とか言われるように
中途半端な情報と思い込みっていうのは
時に人の人生を狂わせることもある。
そう言う諸々の人間の愚かさこそが
「怪物」
なのかな〜〜と思ったりしました。
で、月に8回ほど映画館で映画を観る
中途半端な映画好きとしては
考察のしがいのある映画でしたね。
ストレートではなく意味深な場面の多い映画であり
正直、そこはミスリードでしょ!と
突っ込みたくなる(苦笑)場面もあるのですが、
そこも含めてなかなかに楽しめました。
一回の鑑賞では消化しきれない映画なので
時間が合えばもう一度観たいです。
昨年の流行語だったか?
「〇〇らしいよ〜 知らんけど〜〜」
って言うのあったのですが
私、これ、全然笑えない!!
「知らんのなら言うな!!」ってなってしまう。
人間の間違った思い込みと
情報の垂れ流しの罪深さよね〜〜。
兎に角見応えがあります。
映画館で全集中でご覧下さい!!
コメントする