「みんな怪物。」怪物 SAKURAIさんの映画レビュー(感想・評価)
みんな怪物。
湖のある郊外の町に住むシングル家庭の母と息子の話。
息子のアザや元気の無い姿を見て何かあった?と問いかける母(安藤サクラ)、先生から「豚の脳」と言われた!とそこから始まるストーリー。
本作を観て思った率直な感想は。
タイトルの「怪物」、観る前は子供が消えたと予告で目にしたのでホラーよりの作品なのかな?と思ったら違った。
友達の様で友達になりきれない湊と依里、クラスメイトから虐められてる依里、依里といる事で自分も虐められるのではないかと距離をおく湊。
「豚の脳」と言った保利先生(瑛太)と周りにいる教師達、息子に何をした!と学校に乗り込む母親、保利の意見とは話が噛み合わず...。保利の主張、教え子に何もしてない、誤解です!の意見は通らず学校側の言われた通りに話せ、とりあえず謝罪と促される。
これらの事に共通するのは不特定多数の人間で独りの人間を攻撃、虐める、力で押さえ込むなんだけど、作品に限らず身近で起こりうる話。
人間も動物、大人も子供も学校や社会に出れば少なからず弱肉強食の世界で生きてる。
ラストは怪物達の目から解放された湊と依里はホントの友達になり、笑顔で草っ原を走った!って解釈でOKなのかな?私にはホントの友達になれたって見えた。
エンドクレジットの坂本龍一さんの曲も作品のイメージに合ってたし泣けた。
今晩は。コメント有難うございます。
鑑賞力、観察力が凄いNOBUです!(会社では、天上天下唯我独尊男と言われてます!(おバカ))
私は、面白かった映画は(最近、直そうとしているのですが)1500文字位のレビューをつい書いてしまい、そうでもない映画は200文字位のレビューにしています。
今作のレビューが多数共感を頂いたのは、文字数を少なく且つ自分が思った事が受け入れられたのかな、と思っています。
私も、書斎の可なり蔵書が入るラックが一杯になって来ているのですが、「ボーはおそれている」のパンフを買ってしまいどうしましょう状態です。では。