それいけ!ゲートボールさくら組のレビュー・感想・評価
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【”人生で遅すぎる事は何もない。”。後期高齢者となった元ラガーマン達がマネージャーだった女性が経営するデイサービスの経営危機を救おうとするシニアの青春コメディ。ダンもアラシ(写真)も出演しています。】
■桃を入れたカレーが有名なカレー店を営む桃次郎(藤竜也)は、ラグビー部の元マネジャー・サクラ(山口果林)が経営するデイサービスが倒産の危機と知り、かつてのラグビー仲間と共にゲートボール大会で優勝し、施設の知名度を上げることを考える。
だが、デイサービスの土地を狙うライバル施設が営業部接待ゴルフしかできない連中をかき集めた最強チームブラックファイブを結成し、対抗しようとする。
◆感想
・今作では、「認知症」「引きこもりと老々介護」「終活」などの諸問題をやんわりと絡ませつつ、基本は分かり易い勧善懲悪ストーリーであるところが良い。
・ゲートボールさくら組は、藤竜也さんを筆頭に、引きこもりの息子に毎日、食事を作りつつ仲間には怒りっぽいキクちゃんを演じる石倉三郎さんや、太っちょだが気の小さいモリチョーを演じる大門正明さん、ユーレイという綽名の気弱そうだが、ゲートボールが巧い男を小倉一郎さん、そしてモロボシダンじゃなかったガッツを演じる森次晃嗣さんと、ナカナカなメンバーである。
更には、サクラの娘、春子を演じる田中美里さんが紅一点で頑張っている。
・コーチとしては、強豪高校生チームの七海(ナント、本田望結)が、ビシバシと後期高齢者のラガーマン達を指導するシーンも可笑しい。
■物語のクライマックスである、ゲートボールさくら組VSブラックファイブの試合シーンなども、ナカナカである。
そして、その試合には桃次郎の息子夫婦と孫を始めメンバーの家族が応援に来たり、キクちゃんの引きこもりの息子も、そっと応援に来ているのである。
<今作を観て思うのは、近年増えている年長者の方々を主役にした映画が増えている事である。私は、とても良い事だと思う。
特に、今作のように重い事実を抱えながらも、明るく生きる年長者の方々を、ベテランの俳優の方々が演じているのは、観ていて気持ちが良いモノだと私は思うのである。
今作は、ベタな展開であるが、遊び心もあるし(ウルトラマン、ウルトラセブンねた。森次晃嗣が赤い眼鏡をかける時に発する”じゅわ~”と言う所は笑ったし、何気にゲートボール愛好家だった三遊亭円楽師匠が、解説者席に座っているのも、嬉しかったな。)良き作品だと思います。>
笑いあり涙ありで最高
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高校時代ラグビー部主将だった藤も爺さんになった。
で偶然TVに出たきっかけで当時のマネージャ―果林と再会。
さらに当時の仲間達とも再会し関わるようになった。
果林は老人ホームを経営するも、痴ほう症の症状が出てた。
実際には親孝行な娘が切り盛りしてたが、
利用者が減って銀行も融資に難色を示す苦しい状況。
そこで藤は再会した仲間らとゲートボールチームを作る。
これで大会に出て優勝し、老人ホームの名を売る作戦。
ところが近所で競合する老人ホーム会社が妨害に出る。
その会社は果林のホームを買い取ろうと目論んでて、
そのため大人しく廃業して欲しかったのだった。
ということで精鋭チームを出場させる。
しかもコイツらはどんなズルでもして勝つチームだった。
で決勝の試合中、藤の孫を誘拐し、八百長を要求。
さすがの藤も動揺、プレイや作戦にミス連発。苦況に。
でも喧嘩別れしてた仲間の1人が孫を救出してくれた。
で逆襲開始。こうして見事優勝、老人ホームは大盛況に。
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爺婆が頑張る作品は好きなので、劇場に見に行った。
いやー、いいね、藤みたいな爺さん。格好いい。
こういう覇気と責任感に満ちた爺さんになりたいな。
物語はコメディタッチで、かなりベタな内容。
この先どうなるのか読めることも多々あった。
でもこの作品は、そういう予定調和を楽しむ作品なのだ。
頑張る対象ができて、メンバー達はみんな人生が好転する。
冷え切った夫婦関係、親子関係など、みんなよくなる。
そんなに何でもうまく行くかよ!ってのは無し。
こういうおとぎ話を楽しめる人間でいたい。
老人ホームの婆さん、山口果林さんって言うのね。
ずっと宮本信子と思って見てたわw
あと本田望結が出てた。スティックを持つと人が変わる。
こち亀の本田か!同じ本田やからって意図もあんのかな?
それとボーリング(掘る方の)会社の中山律夫。
あれは中山律子さんのモジりやろな、思わず笑ったわ。
あと高校時代の藤が背景真っ暗な中でボールを蹴るシーン、
すごい既視感やったが、あれはスクールウォーズのモジり?
オープニングにあんなシーン、あったよね。
それと円楽が試合の解説者役で出て来る。
大真面目なのにアナウンサーにゾンザイに扱われる役。
こういった細かい演出も含めて面白かったな。
そして幼馴染が再終結して再び燃えるなんて最高。
力を合わせて頑張る姿に、かなり泣かせてもらったわ。
最近の
脂の抜けた藤竜也、味があるなあ。最後の二人の愛情表現も良かった。でも一番じーんと来たのは引きこもりの息子が出てきた所。
ダンもイイ顔になった、芝居はあんまり変わらないけど・・
大切
藤竜也さんのファンなので、まるっとオッケーなんですが、
「人生には、遅すぎることなんてひとつもない!」
というフレーズ、とても良いなーと思いました。
昭和風味の作品でしたが、こういう人生の先輩たちを描きつつ、
喜劇テイストで映画らしく脚色された昭和な雰囲気の作品も大切。
名優達の無駄遣い
人生には気の迷いとか鬼の撹乱とか、現代科学をもってしても解明できない事象がある。僕がなぜこの映画を見に行ってしまったのかも、この事象に含まれるような気がする。藤竜也や石倉三郎や小倉一郎がゲートボールで大暴れするということだけにひかれたのかも。
それにしても、ひどい、あまりに脚本も演出もひどい。新春オールスター隠し芸大会よりも酷い。これを演じさせられた名優たちのの胸中を慮ると不憫でならない。(それでも、ギャラもらえるからいいのかな?)★0…にしたいが、久々に朝ドラ「あぐり」の主演田中美里を見れたのでおまけで★0.5。明晩気分転換しなくちゃ。
予測のつく展開にそんなわけあるかの悪役とよくある感じだが演技でカバー
2023年劇場鑑賞114本目。
先週から忙しく、まぁこの映画の感じなら一週で打ち切りはなかろうと2週目にまわしたのですが、土日だけ休映ってなんだよ!
しかも平日は仕事中しか上映しないということで有給使って鑑賞。
知り合いのデイサービスの利用者を増やすために昔のラグビー部の仲間でゲートボール部を作って優勝を目指す、という要素を変えればよくある話で、卑怯なライバルが出てくるのもお約束という感じです。ただ、藤竜也を始めとしたベテラン勢の演技力で楽しく観ることができました。
B級コメディを全力でベタに撮って、ゲートボールをムネアツ物語にする
韓国映画の特徴は、喜怒哀楽をデフォルメした上で全力でベタベタ・コテコテに撮ること、でした。長年、邦画が忘れていた路線です。イヤ、福田組とか英勉さんなんかは当てはまるんですが、なぜか皆んなに相手にされず、「くだらない」の烙印を押され、更にくだらない韓国映画は「面白い」と言われる。まぁ、金が掛かってる分だけ、韓国映画の方がマトモに見えるのは確かなんですが。日本では、ベタなコメディは冷遇されてしまう、ってのが個人的に思ってることなんですが。
と言う中で、東京テアトルが全力ベタってのは意外でした。
折も折。広島の中心街はG7サミットでガチャガチャしてます。八丁堀の映画館に出かけたんですよ。で、見終わって外に出たらですよ。八丁座さんからでると、そこは政治的主張のお立ち台になってる八丁堀の交差点です。そこに君が代を流す団体が座ってたんですが、なぜか韓国の国旗を掲げてるんですよ。しかも年寄り。ものすごい年寄り連中です。偽装右翼な訳ですが、最近、正体を隠さないんですね。ほんまマジで気持ち悪いってw
さくら組のじーさんたちは素敵だったけどねぇ。
と思いながら、警官だらけの八丁堀を移動して飯食いに行きましたw
楽しかった。結構。
映画も八丁堀の風景もw
お。そう言えば。
信号は守れよ、横断歩道を渡ろうよ、警官の指示には従おうよ、報道関係の方々w
失礼な言い方だけど、 予想外にとても良かった あったかくて、ほっこ...
失礼な言い方だけど、
予想外にとても良かった
あったかくて、ほっこりして、
やっぱりテンポもゆっくり進む
悪役もほのぼのしてて、
ある意味、バイキンマンみたいな
迷ってたけど見て良かった
4に近い3.5
八番星桃次郎
高校時代のラグビー部の仲間が集い、当時のマネージャーが経営するデイサービスセンターの経営危機を救う為にゲートボールの大会に出場する話。
すんごいサービスを提供するライバルセンター漆黒の杜に利用者を奪われて経営危機となった桜ハウスが銀行の融資を受けられる様にする為に、市のゲートボール大会で優勝し利用者を増やしましょうというストーリー…温泉出てるだけでかなりの売りだと思うけどね。
朝早くの上映回で観賞したけど、明らかに観客の中で自分が最年少wそもそも夜遅い時間にこの作品を上映している劇場は東京には無いみたいだしね。
ベッタベタなストーリーにベッタベタなコメディ要素を織り込んで、ザ・邦画コメディなクオリティ。
まあそれが安心して観られるということに繋がっているんでしょうね。
ゲートボールってことを除いては特筆する様なことも無さそうなありがちなお話しだけれどもなかなか面白かった。
ところで遺影のあのお方はセブン繋がりってことですかね?w
いくつになってもトキメキはある
「ペコロスの母に会いに行く」「はなちゃんのみそ汁」等に続く村岡克彦氏プロデュースによるこの映画と、公開記念舞台挨拶を観てきた。
野田孝則監督が得意とする笑いと涙のコメディー映画であるが、年齢を重ねたレジェンド俳優陣にとっても現実とお芝居にさほど差はないであろうと思えてくる、誰もが我が身に近いストーリーなのではないだろうか。
私自身、思春期の淡い恋や友情や出来事はどんなに年を重ねても、否、歳を取れば取るほど良い思い出とともに悔しさやら悲しさやら残念さやらが心の中に澱んでいる。
そんな時に、この映画は「人生捨てたもんじゃないよ」と、残りの人生をもっと楽しめと、語りかけてくれる、青春のリベンジ版としてお薦めする。
【いくつになってもやり直せる】【人生に遅すぎることなんて一つもない】をテーマに掲げたこの映画は、思春期まっただなかの方々から後期高齢者の方々まで、ぜひ皆さんに観て頂きたい映画である。
一応、公式サイト等で基本ルールの把握はしたほうがよさそう。
今年153本目(合計804本目/今月(2023年5月度)10本目)。
…ということで、こちらの作品です。
まぁ、扱うターゲットが特殊すぎて大ヒットはしないと思いますが、テアトル系列さんがかかわっている事情もあり、最低限以上のクオリティはあります。
※ 公式サイトに最低限のゲートボールのルールの理解の説明はありますが、Youtubeほか、ルールを説明する動画サイト等多いので、これらの理解が「ある程度」前提になります。
介護サービスセンターの倒産の危機を救うために、その一つの施策としてのゲートボール大会で優勝なりしてテレビ等でとりあげてもらうために(かつて、別のスポーツで楽しんでいた当事者が)ゲートボールで戦う、という趣旨の映画で、趣旨としては介護問題やアルツハイマーの当事者等の論点、さらに背景として「ゲートボール自体の現在の(消極的な)在り方」が消極的ながらにも取り上げられている(この映画は、ゲートボール連合会が協力関係にあるので、あまりにもネガティブには描けない)点などがあります。
一応、趣旨的には問題提起型の映画とみる向きもあると思いますが、今現在「いろいろな事情で」(後述)衰退しているゲートボールに「3回目の」(後述)陽があたる日が来るか…という論点の映画だろうというところです。
なおタイトルにも書いた通り、ごく基本的なゲートボールのルール(何をすれば1点が得られるか、2点が得られるか…)がわからないと、「なぜ逆転できるのか」等がわからなくなるので注意です(この点は、映画の公式サイトや、Youtubeの連合会のルール紹介等で簡単にわかります)。
採点に関しては下記の通りで4.6を4.5まで切り下げたものです。
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(減点0.3/不動産の物権変動と温泉に関する権利の説明不足)
・ 不動産の物権変動は、当事者どうしでは契約だけで成立しますが、第三者対抗要件が不登法による登記なので(177条)、基本的には登記がされます(これは司法書士しかできません。行政書士がやるとアウトなので注意です)。
一方、この映画の一つのポイントになる「足湯」は、その「湯」が温泉法でいう「温泉」になる限り、温泉法の適用を受けるため、その権利移転の手続きは(当事者が自力でやることを前提にしないなら)行政書士の単独業務です(都道府県によって出す書類が違う。中核市以上か、一般市以下では扱いがさらに異なる)。
この説明が全部抜けているので(まぁ、不動産の物権変動に登記が必要、というのは「ある程度」知っている方も多いと思いますが)、不動産の登記と温泉の権利移転の話は別扱いなので(後者を司法書士がやるとアウト)、ここは明確に説明が抜けているように思います。
(減点0.1/自転車の不適切な利用)
・ テアトル系列さんの映画でなぜか妙にこの点よくあがるのですが、自転車の片手運転は当然、法に触れます(もっとも、おまわりさんに注意される程度だとは思いますが…)。この点、バイクのノーヘルメット運転については説明があった(「さかなのこ」)点と明確に異なり、やや配慮を欠くところです。
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(減点なし/参考/ゲートボールの現状について)
・ 映画内では高校部員との練習試合があるようにあたかもヤング層にも広がっているように見えますが、ゲートボールそれ自体は、当事者であるところの高齢者の競技者数は(コロナ事情を除いても)1/10以下になるなど厳しい状況で、公式(連合会)が小学生や中学生ほかに普及を図って現在の「何とか維持ができる状態」があるもので、これは「ルール自体が抱えるトラブル」がいくつかあるものです。
映画内では「ゲートボールはやめてパットゴルフをはじめた」というように、ゲートボールは衰退をたどる一方です(特にゴルフ類等に流れる類型が多い)。
そもそもゲートボールは映画内で描かれるように、チーム戦の様相を持ちます。
各ゲートを通過すれば1点、ゴールにあてると2点(この「2点」の部分が映画内で描写不足)ですが、ゴールにあてたプレイヤーはその場でゲームから除外されます(=結果的に相手の手番が続くことにつながる)。つまり、「早上がり」するのはルール上損なのです。一方、公式ルール上「30分」が制限時間です。
つまり、「早上がりして除外される」と、チーム戦である以上損得関係が発生する関係上、ただ単に相手ボールを邪魔するための配置を延々と行い、残り5分なり10分なりの宣言が審判からなされると、一気にゴールを目指すという、「ややルールの趣旨を逸脱する」プレーが標準的な戦法として普及したため、「個人としての力量より相手を邪魔するだけのプレーがチームプレーとして求められることへの抵抗感」、あるいは「チーム戦であることから、1人のミスが大きく響く」ことの抵抗感(このことでチーム内のメンバー間トラブルになる事例がきわめて多かった)が一般的にあげられます(ゲートボール自体は地方自治体も把握しているスポーツなので、衰退した理由については行政からの多くの研究事例がある)。
※ そもそも、ゲートボール自体が「高齢者のスポーツ」ととらえる向きはほぼ一致するものの、「ガチで都道府県なり市町村のゲートボール大会で優勝するぞ」と考える向きと、「勝ち負けは二の次で、体を動かしてリハビリをすること」と考える人とで参加意識がバラバラだったことも実際問題存在します。
また、ゲートボールは発祥が日本(北海道)で、当時は戦後の混乱期で最低限の道具で楽しめるゲームという形で1度ヒットし、一度衰退すると、今度はいわゆるフェミニズム思想の普及により女性の社会進出が当たり前になったころに、いわゆる「婦人会」への普及で2度のヒットの機会を得ましたが、上記のような事情もあり、やめていった方が多いのもこれもまた事実です。
多くの方が言うのは、結局「ルールを若干逸脱した邪魔的なプレーへの抵抗感」「いわゆる「教えたがり屋」(いちいちプレーに干渉する人が一定数いた)への抵抗感」、あるいは「ルールの不統一」(当時は地域のローカルルールがバラバラで、何度か日本統一ルールを定めようとしたがトラブルになった)であり、そうした方が、ほぼ同じルールで基本的に個人戦になる(要は勝ち負けが当人だけになるのでトラブルになりえない)パットゴルフ等に流出していったという事情が実は存在します(ほか、ディスクゴルフ等。ルールは違っても同趣旨なものはすべて同じ)。
実はこういった事情がゲートボールには存在し、何とか小学生、中学生ほかにルールを普及させたり、あるいは「邪魔的なプレー」がしにくいように2人~3人制等の普及がはかられたり…といった流動的な機会でもあります(今はその「3度目のチャンス」といえる)。
いい!
ストーリー展開が単純だから、とにかく気楽に楽しめる。
あの部分の描写がどうだの、伏線の回収がどうだの、色使いがどうだの、そういう小難しい事を一切考えずにシンプルに見られる。
全編にわたってゆる~い雰囲気なので、見ている側も肩肘張らずにいられるからか、かえって睡魔に襲われる時間がなかった。
こういう映画もあっていいかも、と思わせてくれる作品。
(映画を配信サイトで倍速で見るような層には刺さらないかもしれないが・・・)
登場人物はじいさん、ばあさんがメイン(ヒロイン設定の田中美里ですらアラフィフ)、題材はゲートボール。
間違っても大ヒットする映画ではないが、おカネをドブに捨てたという感覚にはならないと思う。
期待以上
ゲートボールに興味あって拝見。
なんと、
円楽さんとウルトラマンセブンまで登場☆
楽しかったです♪♪
ゲートボール奥が深いのですね。
初めてみたいなぁって!
これからの、デイサービスに入れて欲しいですね!!
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