それでも私は生きていくのレビュー・感想・評価
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酸いも甘いも経験した大人のための映画。
試写。
大人だから泣いてる場合ではないし、
感情的でばっかりはいられない。
それでも悲しさや恋しさじれったさは突然やってきて心をかき乱す。
どんな時もアップダウンしながら続く人生を見つめる、情緒豊かな一作。
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これは、個人的には観た人と話したくなる映画でした。
大きな波があるわけではないストーリーですが、
人生とは…子にとって親とは…抗えない恋心とは…など色々しみじみと思い巡らす作品となっています。
酸いも甘いも経験した大人のための映画なかんじ。
あとはもう、レア・セドゥの輝きから目が離せない…
キュートさもあれば、艶っぽさもあり…
彼女ならではの魅力が満載となっています。
彼女が着こなす赤いニット、ゆるっとしたノースリーブ、タイトスカートやデニムスタイルなどファッションも魅力。
この人はどの顔の時も優しい
主人公は母で娘で事情のある彼の恋人で翻訳家、多すぎる肩書きを全部こなしながら毎日忙しい日々が続く。
自分で精一杯になりそうな日々なのに、自分より相手の気持ちを重視して寄り添いながら生きている優しい彼女。誰しもが誰かの全部の顔を知ってる訳じゃないけど、この人はどの顔の時も優しいと思った。
大好きなお父さんは献身的に世話をしている自分より、週一で会いにくる恋人の話しばかりすることがしんどくて何度も涙するのに、それでも彼女はお父さんに会いにいくのが泣けた。
「選んだ本から人間性が見える」は真実の言葉だと思う。一番その人の脳内を物語ってると思う。他所のお家に遊びに行ったら本棚は見てしまう。その家の人々の興味の対象がよくわかる。
病室の彼よりも、本棚の方が彼らしく感じるという話もとても納得。好きなシーンの一つだった。
あとはフランス映画の色彩美はやっぱり素晴らしいねー!
背景と洋服の色が本当にすごくオシャレに配色されていて、どの場面観ても絵になるなと思いながら観た。アジアには出せない色だよなといつもヨーロッパ映画を観ながら思う。
すごく色々思う所はあるけど、彼女が本当に優しいので、穏やかな気持ちのまま終わりました。1番人生で役割の多い忙しい年代の女性に是非観てほしい映画です。
サンドラ
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