散歩屋ケンちゃんのレビュー・感想・評価
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ちょっと不思議な迷子の散歩道。
ケンちゃんはとても愛嬌のある、ズシリとした存在感の狂言回しで、それを取り巻く人たちが適度な距離感を保ちつつ、一癖あり気を漂わせていて。
小津安二郎やカウリスマキの世界に昭和をブレンドしたような。それが私の感想でした。
脇役の方、カメさんの名演?また、似顔絵を描く鉄道アイドル?の瑚々さん、自分で描かれたとか!すごい!
あと、ヒキコモリの方、髭剃りはサボっても、きっと自室で筋トレとかされてたのでしょうね。ヒキコにしてはお元気そうなwww
ポスターからのイメージ、そして「石田親子初共演」「散歩屋」というワードから、ホコホコと心が温まるスープなような作品を予想していたのですが・・・
いい意味で、裏切られたというか。
既視感のある、見覚えのあるような小道に入ったつもりが、とこか日常とズレている世界に通じていた、みたいな。そして、その「ズレ」もまた既視感のあるような感じ。
もう一度見られたら、伏線を意識しつつ各エピソードのバックグラウンドを想像したりして、グッとくるかも。
予想以上に面白い
出演されているビッグ錠先生のファンという理由から鑑賞しました。
石田親子が初共演という話題性があるものの、観るまでは正直あまり期待をしていませんでした。
鑑賞後、正直な感想としては《予想以上に面白かった》です。
主演のいしだ壱成さんはもちろんのこと、しっかりと脇を固めるキャストの方々も安定感のある演技で違和感がなく、<ミスマガジン2022グランプリ>瑚々さんの演技も初々しく可愛かったです(この作品で瑚々さんを知れて良かった)。
ミスリードを誘う演出や思わず感傷的なる場面、最後のオチ、意外性のあるストーリと作品の持つ不思議な魅力にどっぷりとハマりました。繰り返し何度でも観たくなる作品だと思います。
日常喜劇?
けんちゃんの周囲に集まる人たちからけんちゃん自身の人間性も垣間見える人間ドラマで面白かったです♬
行くたびにいろんな登場人物の視点から楽しめそうでいろんな発見があり、見れば見るほど味が出そうな作品です!
何度もみたい映画
1度みただけでは理解が追いつかず、見れば見るほど、、噛めば噛むほどぬれせんべい!のような映画です。
銚子電鉄、いしだ壱成さん、キャストの方が気になりみた映画でしたが、深い。
えっ、、、!という驚きもあり、色々考察していますがまた見たいです!
真っ直ぐに人とぶつかる作品
主人公のケンちゃんは素直に感情を表に出して、思ったことを口にする人でした。
家族に対しても知人に対しても、ここまで本音を「ぶつける」瞬間は少なくなっていたことに気づかされました。
一つの出来事が心の中にずっとあって、その後の生活、人生に影響している。
誰の心に何を残すかも考えさせられる作品です。
石田純一さん、いしだ壱成さんの共演も、似ているようで違う道を歩んでこられたお二人が同じ画面にいらっしゃることが不思議な感覚でした。
色んな家族の在り方を感じさせる映画♪
石田壱成さん演じるけんちゃんの人柄の変化に
自分を重ねてみると感慨深い映画です!
人生において、色んな失敗があるかもしれないけれど
こうやっていい面も、嫌な面もそのまま描かれていると
どこからでも人は変わることと、変わらないこと
両方を学んだ映画です。最後の展開がびっくり
なのもお楽しみです。
個性豊かなで人情味あふれる登場人物が巻き起こす心温まる映画
いしだ壱成さん演じるケンちゃんはもちろん、登場する人物がみんな個性豊かで、魅力的な人ばかり。
ちょっと癖があったり、変な性格をしていたりするのに、どこか憎めない人たち。
主人公のケンちゃんが、相手の立場になって接するから、深い人間関係を築いて本音を語り合える仲になるのだと、感じました。
人との関わり方を考えさせてくれる映画です。
家族愛やあり方に共感!!
本物の親子での共演や、誰しもが共感するような迷い・悩みの中、人との出会いや関わりをきっかけに行動が変わって変化していく主人公【在り方】が自分の人生にも置き換えて考えるきっかけになりました!
色々な人の視点で楽しめる映画
ケンちゃん自身も人との出逢いで、
気づいて変化や成長していくし、
ケンちゃんを取り巻く人たちもケンちゃんとの関わりで変化していく姿がとても感動でした!
色々な視点から観れるこの映画の作り方が面白かったです。再度見返したい作品。
ラストの漫画が素敵!
試写会含めて3回観ました。観るたびに「へー」と思わせてくれる不思議な映画です。見どころ(聴きどころ)は、友川カズキさんの劇中での弾き語りとエンドロールで流れるライブ音源、そしてエンドロール直前の漫画。ジーンと来ます。もちろん石田親子も必見です!
友川カズキファン必見
友川カズキさん出演ということで楽しみにしていました。演技もギターも最高でした。必見です。ビッグ錠先生の包丁人味平が大好きだったのでまた読みたくなりました。料理漫画いいよなぁ。プリンカレーは(笑)ケンちゃんがああいうキャラだと思ってなかったので可笑しくてかなり面白かったです。ほのぼの系かと思ったら違いました(笑)佐伯日菜子さんの演技がピカイチでした。辛酸なめこさんが面白すぎます。瑚々ちゃん可愛かったですよ。
ファン必見!主役は漫画家・ビッグ錠先生!!
いしだ壱成さん&石田純一さんの父子初共演や、銚子電鉄100周年が“売り”となっているこの作品であるが、観終わったらもうコレはビッグ錠先生の映画!!
ビッグ錠...言わずと知れたビッグな漫画家。グルメ漫画の第一人者。
『包丁人味平』 『スーパーくいしん坊』 『一本包丁満太郎』etc...と大ヒット作を連発。
(個人的には『釘師サブやん』『ドクロ坊主』『ピンボケ写太』etc..のグルメ漫画以外も大好き)
そのビッグ先生が、演じて、紙芝居も披露して、漫画を描いて(劇中では別の演者が描いたという設定ではあるが)、さらに仕事場を撮影場所として提供して、この映画のタイトルロゴも手がけているのだ。
ビッグ先生好きにはたまらない、あの独特な画風と描き文字もたっぷり味わえる。
あとは、“もうひとりのレジェンド”であるフォークシンガー・友川カズキさんの出演も貴重すぎ。
主題歌『祭りの花を買いに行く』が沁みる。。。
この映画を観て、ビッグ錠先生と友川カズキさんの作品をもう一度読んだり聴いたりすれば、さらに味わい深くなるであろう。
劇中に出てくる漫画をじっくり“読む”ためには、前の席がオススメです!
オブライト級の投げっぱなしジャーマン!!
ちょいと縁があって観てきました
あらすじは30年前に父親に捨てられた過去を持つ中年の洗濯屋ケンちゃんが飲み屋のママの頼みで犬の散歩をする事になり次第に周囲の人々と…的な感じ
石田親子が主演であり親子ものとくればちょっと期待するのも無理はない
実際途中はアレっ?思ったよりいい話かも
いろいろ詰め込んでくるねぇ😃
ってかなり好印象だったんだけど…
いろんなものをぶん投げるが如き展開は衝撃!!
俺くらいのマニアじゃないと受け身はとれないね(笑)
でも人生なんてちゃんとした結末かなんて最後までわかんないからなぁ…なんて勝手に結論づけました
でもやっぱりスッキリしないね
よかった点はビッグ錠先生
スーパー食いしん坊ファン的には売店でデキらぁめんが買えただけで大満足
キャラ的には某キャラ妹のドヤ顔がお気に入り
石田親子初共演との話題もあり、実際の親子関係とオーバーラップも感じ...
石田親子初共演との話題もあり、実際の親子関係とオーバーラップも感じつつ
銚子の情景と人情が素敵なBGMで包み込んでくれました♫
気の利いたギャグもあり 流石エンタメを掲げる銚子電鉄!
100周年の記念映画の意味は特にラストで感じさせられました!
人々の「想い」を原動力に走り続け
「絶対にあきめない心」と「ありがとう」で地元に愛され続けてきた銚電・・・
親子の絆だけでなく 四世代が紡ぐ 時の物語なんですネ☆★
凄い感動というよりも、ほのぼのと感動させてくれる超C級迷作品です!
親子愛に感動しました
初上映会に参加しました。内容は自主制作映画のノリで、ユルい学芸会的な雰囲気もあるのですが、それでも石田純一・いしだ壱成親子の共演シーンには、思わず涙が出てきてしまいました。基本コメディながら、ラストの方は背筋が凍る場面もあるので、どんでん返しが好きな方には、おすすめしたいですね。
タイトル:天職はいつまでも未完(orange)のまま
人生も折り返しの近いであろう40代~50代、古来の40代は「不惑」50代は「知命」などと言われたものですが、いやもうそんな古くさいのは辞めて自分の物差しで勝手に生きましょうという現代。その無責任のツケを払わされる子供も居れば、自分は何者にも成れなかったなぁと悩む世代を最近では「思秋期」と呼んだりもするんだそうで。
ケンちゃんを観ていると、そんな世間知を吹っ飛ばしてくれるような明るさに救われる気がしました。そりゃあ悩みもあれば苦衷もある中で、それを笑い飛ばしてヒリヒリするような現実をギリギリ生きている。そのなかで挑戦し続けるケンちゃんを見守る周囲のあたたかさが沁みます。父が子を語り、子が父を語り、それを孫が、曾孫がと続く4代の物語は、百周年を迎えた銚子電鉄さんの応援映画にふさわしいエールと僕は受け取りました。
もちろん、寺井監督や竹本社長の繰り出す駄洒落や小ネタが散りばめられているところも見所の一つですが、鑑賞後の素直な感想としては、ほのぼの観られた映画だったと思います。
「父の背中を見て育つ」「父を越えていけ」「父の背中が小さく見えた」など、とかく『男子たるモノ"偉大(かどうかは人によるが)にして身近な先人"という壁を越えるのが成人の証』などと言われ、「汝、今生で何を成すか?」と問われ続け、未だに見つけられないで居る窮屈極まりない現在40代後半世代からの感想です。
そんな意味で、天職はいつまでも未完のまま(A Lifework Orange)、というサブタイトルもお見事です。
父親と息子との「絆」
「母親」と息子の関係は比較的表現しやすいと思われますが、表現が難しい「父親」との関係。それを周囲の人たちとの関係性の中から描き出すところに、この映画の魅力を私は感じました。しかも、それを演じるのがいしだ壱成さん・石田純一さん。「うぅ~ん深い、もぅ1回」と複数回見たくなる映画です。
ほろ苦くも、元気が出る映画
父と生き別れになったケンちゃん。定職に就かずクリーニング業、ガチャポン管理人などやりながら散歩屋稼業を始める。散歩屋は、犬の散歩から引きこもりの青年、お年寄りなど様々な境遇の人たちに寄り添って散歩をする。ある散歩依頼者からの頼みに奔走するケンちゃんだが…
淡々進む展開の中で、一瞬一瞬見え隠れする中親子愛について考えさせられる。ジメジメする事なくクスッと笑えるシーンが重なり元気を貰えたりする。
観ている側が、「こんな人いるな」「わたしの父親をみているようだ」「今のオレだな」とか、共鳴する箇所がいくつも出て楽しめる作品。一見の価値はあると思う。
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